クリエイター育成プログラム・「VANTAN TO THE NEXT」>アーティスト牛木 匡憲様、TOKYO CULTUART by BEAMS/B GALLERY ディレクター 小川様、L’illustre Galerie LE MONDE / オーナー兼ディレクター田嶋様をお招きして講演会を実施!

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バンタンデザイン研究所は、次世代のクリエイティブ人材を育成するプログラムが豊富です。

今回は、クリエイター育成プログラム・「VANTAN TO THE NEXT」をピックアップ。
活躍中のアーティストを招いての講演会、在校生のアートを商品化するワークショップなどを行います。

11月中旬、校舎にてアーティスト講演会を実施。お招きしたのは、
牛木 匡憲様(アーティスト)
小川 喜之様(TOKYO CULTUART by BEAMS/B GALLERY ディレクター)
田嶋 吉信様(L’illustre Galerie LE MONDE / オーナー兼ディレクター)。

牛木様「美大を卒業後、文具メーカー、ウェブ制作会社、ゲーム会社などを経て、12年ほど活動しています。今はクライアントワーク、ゲームのキャラクターデザインなどをさせていただいていますが、挫折も何度も経験しています。先週まで、『sit+read artbook fair』に招待され、ルーマニアのティミショアラという都市でZINEや小物の販売、似顔絵を描いていました。ティミショアラ市と日本政府にサポートしていただき、こんなに嬉しいことがあるんだ、と思いシェアさせていただきます」と笑顔で語りはじめます。
バンタンデザイン研究所 スタッフがインタビュアーとなって進行します。
――― アーティストとして、これまでのお仕事はどのように結びついていたったのでしょうか。
牛木様「画家と、イラストレーターとしてでは、別々に考えています。
さかのぼると、学生時代から、展覧会は定期的にやっていました。来場してくれた先輩とお酒を飲みに行き、その人がキュレーションするイベントに誘っていただくことも。地道に口コミで繋いでいっていただきました。活動するうちに、玄光社の年鑑『イラストレーションファイル』に掲載していただき、Eテレの子ども番組のお仕事をいただくようになりました」

――― おふたりは、牛木さんとはどのように出会われたんですか?
田嶋様「2015年に、イラストレーターJUN OSONさんのグループ展で、初めてお会いして衝撃を受けました」
小川様「私も、Galerie LE MONDE(ギャラリールモンド)での展示会が初めてです」

――― お仕事にはどう発展していくのでしょうか?
牛木様「BEAMSさんでは、ZINEを取り扱っていただきました。そのご縁で、今もステッカーを置いてくださっています。BEAMSさんのネームがあるからこそ、ステッカーが売れているなと思います。売り先があってこそのグッズ。グッズを作るなら売り場を考えることがとても大切です」

小川様「今、InstagramのDM経由で仕事の依頼がありますが、僕はそういう頼み方はしていなくて。アーティストとお会いしてその人の温度感を知ったうえでお願いしたいと思います。牛木さんの『似顔絵プレゼントイベント』は、アポイントがなくても会えるのでいいですよね」
牛木様「面白いことに、僕に仕事を依頼してくださるアートディレクターさんや芸能人が、ふらりと似顔絵イベントに来て下さるんです。在廊することが、相手から来てもらう営業になっています」

小川様「窓口を設けることが、営業ですよね」
――― 自分の作品の売り込み方は?
田嶋様「ギャラリーは分かりやすいです。例えば、作品を飾るだけでなく、あるアーティストは、スニーカーのブランドとお仕事したいかから、真っ白な靴を買ってきてペイントし、プレゼン用に飾っていました。もしも、化粧品のパッケージがやりたければ、同じように自分のデザインでパッケージを作って展示する方法もあります」

――― なるほど。先ほど、牛木様が「画家と、イラストレーターとしてのキャリアでは別々に考えている」とおっしゃっていました。アーティストとイラストレーターの違いは?
田嶋様「イラストレーターという職業がでてきたのが、1960年代といわれています。もともとは、そんな職業はなくて、画家、漫画家、デザイナーらが副業としてやっていたそうです。高度経済成長で広告の仕事が膨大になり、絵を描く人、デザインする人を分けたという背景があります」
――― バンタンデザイン研究所でも、イラストレーター志望、アーティスト志望など、さまざまです。ではイラストレーターの定義については?

田嶋様「私としては、明確にとらえています。イラストレーションは広告、書籍、デジタルなど商業デザインに使われるもの、すべてです。クライアントがいる仕事に対して対価をいただくのはイラストレーション。それに携わるのが、イラストレーターです。例えば、普段オブジェを作っているアーティストも、仮にイラストレーションが商業デザインに採用されたら、その人はイラストレーターと呼ばれます。また、CDジャケットに、子どものはしり書きが採用されれば、その人もイラストレーターだと思っています」
―― イラストが、アートとして成立するようになったのは。
牛木様「そうした潮流は、3年前くらいでしょうか。単に、作品の見た目ではカテゴライズされないというか。イラストでも、壁に飾ってカッコいいのであれば数百万円でも買いたいというアートコレクターさんもいます」

小川様「個人的には、アートを購買する層は、海外のお客様が多い印象です。グッズにすると、日本の、特に若い人も購入しています。日本の住環境も関係があるかもしれません。ですが、コロナ禍で、アートが欲しくなったムードは感じました。キッカケさえあれば買われるんだと感じます」
――― 牛木様は、SNSでも積極的に発信されていらっしゃいますよね。
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牛木様「7年間、毎日違うキャラクターを描いて投稿しています。ドローイングはスポーツ選手の筋トレに似ていて、上手くなるんじゃないかと期待して始めました。100投稿くらいから反響があり、これまでに、八ヵ国ほどのメディアに取り上げもらいました。いろいろなルールを設けていて、自分でも『なんで、こんなに毎日投稿しているんだ?』と思うくらい頑張っています(笑)」

小川様「僕はプレイヤーではありませんが、SNSをずっと続けることは大事だと思います。ただし、プレイヤーは大変だろうなと思います」

業界をリードするプロフェッショナルから、業界の展望や、ココでしか聞けない話を、うかがうことができました。

2024年1月には、メンバー&卒業生による「クリエイターズマーケット」を渋谷PARCO 10階ComMunEにて実施予定。メンバーの作品を商品化し、販売の機会を設けます。参加した高等部3年制 週4日デザイン&イラスト専攻2年次 中島さんは「アーティストとしての心構えを知ることができましたし、自分の作品をグッズ化するためのヒントが得られました」とコメント。

バンタンデザイン研究所では、在学中からクリエイターとしてのデビューをサポートしています。ぜひ、在学中からチャンスを自分のモノにしていってください。



【スピーカー PROFILE】
牛木 匡憲様(アーティスト)@ushikima
日本の80年代~90年代のアニメ、特撮、玩具などの表現をベースにユーモラスなものからファッションを意識したものまで、常に新しい表現に挑戦しつつ、主に少し未来に設定したオリジナルキャラクターを使って集合感や多様性や連続性に着目し作品を制作している。 “でんぱ組.inc”、“YUKI”、“Little Glee Monster”のジャケットや“コンバース”、“Red Bull”、“日清カップヌードル”の広告に起用されるなど国内外で活躍中。2023年11月10日~19日は、4度目の個展『Space』をMAGPIEにて開催した。

小川 喜之様(TOKYO CULTUART by BEAMS/B GALLERY ディレクター)
@yoshi_capholic
TOKYO CULTUART by BEAMSというレーベルにて、イベントや商品の企画を行う。BEAMSで活躍する傍ら、最近では個人活動もスタート。早稲田での実験的プロジェクト「@shuffle_waseda」でも不定期でアーティストの企画展やイベントを開催。

田嶋 吉信様(L’illustre Galerie LE MONDE / オーナー兼ディレクター)
@ galerie_lemonde
アートディレクター、イラストレーターとして商業デザインに15年間携わる。アーティスト・エージェンシーにて数多くのビジュアル制作のコーディネーションを行い、現在はエージェントルモンド(Agence LE MONDE)にて、イラストレーターとクライアントを繋ぎながら、常にビジュアル制作の現場に身を置く。

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【記事のPOINTをおさらい。30秒で理解!】
□「イラストレーションは広告、書籍、デジタルなど商業デザインに使われるもの、すべてだととらえています」(田嶋様)
□「売り先があってこそのグッズ。グッズを作るなら売り場を考えることがとても大切です」(牛木様)
□「今、instaのDM経由で仕事の依頼がありますが、僕はそういう頼み方はしていなくて、アーティストとお会いしてその人の温度感を知ったうえでお願いしたい」(小川様)

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