今回は、当校の校舎を利用して行われた配信ライブ、PAN結成25周年記念イベント「25祭やDAY!」の準備の様子をレポートします。
2020年初頭からのコロナ禍により、多くのライブや演劇などのイベントが中止になりました。いつになったら以前のように、何の心配もなくライブハウスや劇場でイベントを楽しめるようになるのか分からないなか、新しい試みも次々と生まれています。
インターネットを利用した生配信もその一つ。視聴者はあらかじめチケットを購入し、自宅からライブなどを安心して楽しむことができます。
また、この方法ならばVR(仮想空間)を利用して、新しい演出もすることが可能です。
当校の1室を利用して行われた、PAN結成25周年記念イベント「25祭やDAY!」もまさにそんなライブでした。
ライブ自体はキョードー大阪様の主催で行われましたが、デザイン・映像学部、WS映像クリエイター専攻の生徒達も、機材の搬入や設置を手伝いました。
スタッフに指示されながら、グリーンバック(撮影用の背景布)を張ったり機材を設置したりします。さすがに生配信用の機材は、普段なら生徒が触れられないような高価なものばかり。教室の一室がみるみるうちにライブ会場へと様変わりしていく様子を、生徒達は熱心に見学していました。
コロナの流行により、バンドのライブ形式も大きく変わりしました。「見る側も演奏する側も安心して楽しめるように」という配慮から、以前はステージの中央で演奏していたメンバー達は、飛沫感染を防ぐために横並びとなり、間隔を十分に開けて演奏するようになりました。
生徒達の中にも、後1~2年後にはこのようなイベントを作り上げる側に立つ者も出てくるでしょう。今日の経験は、「新しいイベントの形」として大いに参考になったはずです。
さて、ライブの様子ですが、バーチャル空間を使って行ったので、PANのメンバー達は日本全国へ瞬間移動したり、スクーターに乗ったりしながら歌います。
それを観客はオンラインで見ながらSNSを利用して書き込みをし、またその書き込みをメンバーが見ながらMCなどを行って、これまでにない観客参加型のライブとなりました。
インターネット配信は、観客の反応がないので盛り上がらない、やりにくいという話も聞きますが、SNSを通じてリアルタイムで感想を確認することで、会場と観客が一体となり、時間が経つにつれて、会場は熱気に包まれていきました。
ライブ時間は1時間程度とでしたが、メンバーやスタッフも、これまでのリアルなライブと変わらないほど盛り上がり、真剣に取り組んでいました。一日、本当におつかれさまでした!