<産学協同プロジェクト>5.2億再生「打上花火」のDaokoさんが来校!1年制WS映像クリエイター専攻が、「mercy」MV制作をスタート【バンタンデザイン研究所】
産学 1年制WS映像クリエイター専攻
5.2億再生「打上花火」のDaokoさんが来校!
バンタンデザイン研究所東京校に、Daokoさんが来校されました。
代表曲の一つ「打上花火」は、YouTubeにて5.2億再生を誇ります。(2022年11月時点)。
バンタンデザイン研究所では、在校中からプロフェッショナルとしてデビューする「産学協同プロジェクト」を豊富に実施しています。
今回、1年制 WS映像クリエイター専攻在校生が取り組むのは、Daokoさんの楽曲「mercy」(マーシー)MVの企画立案から撮影、編集までトータルで担当させていただくプロジェクトです。
本企画には、ファッション専攻、ヘアメイク専攻在校生(以下、メンバーと呼びます)も参加します。メンバーに意気込みを聞くと……ヘアメイク専攻メンバー「『fighting pose』を聴くと元気をもらいます」。映像クリエイター専攻メンバー「『真夏のサイダー』が好きです」と、とても嬉しそうで期待感に満ちていました。プロジェクト始動に際し、校舎にてキックオフミーティングが行われました。
拍手でDaokoさんをお迎えし、曲の視聴、Q&Aを実施しました。
Daokoさん「今日はよろしくお願いします。皆さんとご一緒させていただくのを楽しみにしていました」と、ご挨拶。
1. Introduction
もはや、説明不要の人気アーティストですが、改めて下記にプロフィールをご紹介。
<PROFILE>1997年生まれ、東京都出身。15歳の時にニコニコ動画へ投稿した楽曲が注目を集め、2015年メジャーデビュー。その後、米津玄師との「打上花火」、岡村靖幸「ステップアップLOVE」などアーティストとの共作を積極的に行いつつ、ソロとしての個性も強めています。小説の執筆、写真と絵の初個展の開催、自主企画ライブイベントの主催や新たなバンド形式でのツアーを成功させるなど多彩なクリエイティブ表現を続け、2019年には個人事務所「てふてふ」を設立。
2. Listening to “mercy”
MVを制作させていただく「mercy」を聞かせていただきました。メンバーには、歌詞カードが配られました。
「あなたが幸せじゃないなら
わたしなかいなくなっちゃえばいい
泣いて寝てまた残るのは
あの楽しい感覚と光だけ」
<https://www.youtube.com/watch?v=W_qYddj8zhs>
3. Question and Answer Session
<about “mercy”>
今回のミーティングで、特に重要となるのがアーティストへの直接インタビュー。
MV制作にあたって、さまざまな質問が寄せられました。
――― タイトルは、「慈悲」や「哀れみ」という意味ですか?
Daokoさん「慈悲とか、色々な意味が当てはまります。3曲入りのEP『the light of other days』の中のひとつで、2年前に配信リリースしました。当時、ぼんやりと暗く鬱屈とした日々の中で、うっすらと見えるかすかな光を表現したく、慈愛の心を込めています。ただ、映像を作るにあたっては『mercy』の背景に引っ張られ過ぎる必要はなく、ひとつのエッセンスとして考えていただければと思います」
――― 実際の経験からできているのであれば、その体験について知りたいです。
Daokoさん「100%事実というよりは、フィクション、ノンフィクションを織り交ぜています。ラップしているので言葉遊びもありますし、SNSで親しい友人にあげるくらいのパーソナル感、日常のことをノートの端に書くような、つぶやき感もあります」
――― どのような人に、聴いてもらえると嬉しいですか?
Daokoさん「幅広く、色んな人に聞いてもらえると嬉しいです。等身大を大事にして作った曲です。曲によっては若い人に聴いてほしい、などもありますが、『mercy』は自然発生的にできた曲。なので、マーケティングとかはあまり意識していません」
――― 曲は、どういったフローで作っているんでしょうか。
Daokoさん「トラックメーカーがいるので、そこにメロディーやラップをのせて作っていきます。曲によっては、私のデモから作ることもあります」
――― 曲作りにおいて大切にしていることは?
Daokoさん「お気に入りの言葉を選ぶようにしていて、何十年も歌っていけるようにしています。末永く表現を続けるためにも、嘘はつかず、その時、その瞬間を記録するようにしています」
<about HAIR&MAKE>
――― 個人的には、丸かったり柔らかったり、暖色系のイメージを持ちました。これまでのMV撮影で、ヘアメイクにおいて大切にされていることはありますか。
Daokoさん「MV制作では、事前にヘアメイクさんにイメージを伝えます。今回は協同制作なので、色味などは自由にご提案していただければと思います」
――― 歌詞を言葉として読んだときと、楽曲で聴いたときの印象とにギャップがありました。色で例えると、何色がピッタリですか。
Daokoさん「曲調はポップで明るく、歌詞はややダウナーというのが、私のアーティストとしてのひとつの特徴かもしれません。人によって感じ方が違うので……『mercy』はパステルカラー、明るめの色かなと思いますが、皆さんが思い浮かぶカラーとすり合わせていけたらと思います」
――― 「あなたが幸せじゃないなら 私なんかいなくなっちゃえばいい」という1行目に、誰かに依存して悩んでいる自分がいて、心の中を吐き出すような印象を持ちました。SNSにつぶやいているようなイメージでしょうか。
Daokoさん「素晴らしい洞察力ですね。鋭くて、占い師さんかと思いました(笑)。現状維持でいいとは思わないけれど、自分を愛せないと他人を愛せない、だから努力しようともがいている感じでしょうか」
――― 本当に素敵な曲だと感じました。楽曲と向き合っていくのが楽しみです。対象は問わずということですが、どんな時間に聴いてほしいなどはありますか。
Daokoさん「楽曲は、深夜から明け方に制作することが多いです。テーマは、明け方とか暗かった暗闇から抜け出して明け方のグラデーションが見えるようなイメージですね。
強いて言えば明け方かなと思いますが、そこにとらわれていただかなくても大丈夫です」
――― 好きな動物はありますか。羊は好きですか?
Daokoさん「そうですね、今は馬が好きかな。mercyは、羊っぽいかもしれないですね」
メンバーからの質問に、一つひとつ丁寧に、熱心に答えてくださいました。
映像制作を指導する渡邉講師は「このような機会をいただきまして、ありがとうございます。お仕事と同じフローで映像を制作できます。監督、カメラマンなど、どのような役割を担ったとしても、業界に出てからの仕事に必ず役立ちます」
Daokoさん「表に立つことも多いですが、年齢は皆さんと近く25歳です。同世代なので、みんなで楽しく制作できたらなと思います 一人ひとりが楽しめるほうが、いい作品ができると思うので、みんなでクリエイティブを作っていけたらと思います」とメッセージ。
最終的にどのようなMVが完成するのか、スタートから注目度の高いプロジェクトです。