3年制メディアヘアメイク本科年度末制作展。HAIR MAKE SHOW/STILL&MOIVE SHOOTINGレポート【バンタンデザイン研究所】
3年制メディアヘアメイク本科のメンバーが、
SDGsの17の目標から生まれる、新たな芸術作品を紹介‼
3年制メディアヘアメイク本科(2年)生が、1年間の締めくくりとして、ヘアメイクショーを行いました。
ショーは、スチール&ムービーにて撮影。
2022年3月5日&6日に恵比寿・デザイナーズメゾン校舎で行われるイベント「年度末制作展」にて上映されます。
今回は、シューティングの模様をお届けします。
3年制メディアヘアメイク本科生(以下メンバーと呼びます)は、SDGsの17の目標のうち1つを選び、ヘア、メイク、スタイリングをトータルで担当。
<石川さん:つくる責任つかう責任>
オールピンクのコーディネートが印象的な石川さんの作品。
「新品は使っていません。靴も、スプレーでピンク色に塗っています」と、「つくる責任つかう責任」を担ってのスタイリング。
「ショー全体として『開花』、『S/S』がキーワードになっています。春に咲く花は、梅や桜などピンク色が多いと思ったので、オールピンクでコーディネートを組みました。
ヘアのスライス(※分け取った毛束のこと)はハート型なんですよ」とポイントを教えてくれました。
バランスを取るため、メイクは引き算してベースはナチュラルに、ビビッドなピンク色のリップで主張しました。
同じく「つくる責任つかう責任」をテーマにした亀形さん。緩衝材の「プチプチ」を、ドレス、ヘッドアクセサリーに仕立てました。
モデルさんの個性を尊重したナチュラルなメイクが印象的。
リーダー高渕さんは「2カ月ほど前から準備をしてきました。1年次は、コロナ禍でモデルさんもマスクを着用してのヘアメイクでしたが、
2年次はマスクを外して撮影できるので表現できる幅が広がっています。
また、去年はグループで制作するメンバーもいましたが、今年は個人制作なので、それぞれの個性や嗜好が、より濃く作品に反映されていると感じます」と話します。
<堀口さん:ジェンダー平等を実現しよう>
「ジェンダーにとらわれず、好きな自分でいていい、というメッセージを込めました」と堀口さん。
ゴールドの帯は前面で締め、アイシャドウには帯に合わせたゴールドをON。ヘアはモデルさんの地のクセを活かしているそう。
華やかでありながらも、自身のバックグラウンドも礼賛する、ポジティブな作品に。
<荒木さん:海の豊かさを守ろう>
透明感のある海と、綺麗な海に棲む人魚をイメージしたという荒木さん。
「ヘアはウエーブにして、オイルを塗布してウェットな仕上がりにしました。
メイクは、透明感のあるベースに、アイシャドウは紫からピンクのグラデーションにしています。
色が重なりすぎないように、自然なグラデーションを作るのが難しかったです」と明かします。
<光安さん:ジェンダー平等を実現しよう>
光安さん「毎年3月8日は、国連が制定した『国際女性デー』です。
イタリアでは男性が女性に敬意と感謝をこめてミモザの花を贈るそうです。
メイクは、黄色のミモザの花からインスピレーションを得ました。ヘアはパキッとマニッシュに固めたところと、ふんわりとしたフェミニンなパーツとをミックスしています」
また、セットアップはピンクでありながら、オーバーサイズでマスキュリンな雰囲気も。
「フェミニン」×「マニッシュ/マスキュリン」を絶妙にミックスした作品へと昇華させました。
「ライティングによっても見え方が違うので、いろいろなニュアンスで撮影できたと思います」と手応えを感じていました。
<吉田さん:ジェンダー平等を実現しよう>
1920年代に欧米で流行した「Flapper」のムードと、現代の「好きなものを着られる。
女性らしい服を着なくても女性らしくいられる」カルチャーを組み合わせた作品。
吉田さんは「20年代に流行したヘアスタイルで、ピンクを使ったポップなメイクにしました。ドレスを作るのはとても大変でしたが、思い通りに作ることができました」と嬉しそう。
インパクトのあるヘアメイクと、ボリューム感のあるドレスで存在感を放っていました。
監修講師は、メンバーの作品をチェックし、次のようにフィードバックします。
スタイリストCHIHIRO講師は「メンバーからの質問で特に多かったのは、ヘッドピースとスタイリングの色味、バランスについてです。
ヘアメイクを学ぶメンバーですが、スタイリングのデティールにもこだわっている人が多いです。
また、作りこんで大きく見せようとする作品と、リアルクローズに寄せたものと二極化した印象がありますね」と、コメント。
ヘア監修・KIYO講師は、
「ヘアスタイルは、一見するとシンプルに見えますが、どの角度から撮影してもイメージ通りに見えるよう、作りこみが求められるスタイルが多いです。
実際の現場でも、クオリティだけでなくトータルバランスが必要となるスタイルが多いので、実践的な作品を作っています。
次年度は、さらに習熟度を高めていけると思います」と期待を寄せました。
全32作品がエントリーし、見応えのあるムービーに仕上がっています。
3年制メディアヘアメイク本科生が、技術と感性とで作り上げたヘアメイクショー、ぜひご覧いただけたらと思います!
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