「Vantan Cutting Edge 2021」スチール撮影の裏側をレポート!【バンタンデザイン研究所】
こんにちは!
バンタンデザイン研究所です。
11月28日(日)に開催した「Vantan Cutting Edge 2021」。
今回は、その中のコンテンツである「SESSION RUNWAY」「 OBOG COLLECTION」の製作舞台裏をお届けします。
「SESSION RUNWAY」はスタイリスト科とヘアメイク科の学生がチームを組んで作品を発表する、
角川映画祭との産学協同プロジェクトです。
11月からスタートした「角川映画祭」で上映する31の名画にインスパイアされたスタイリングを考案。
1チーム1〜3、全体で38ルックを制作します。
11月14日(日)は、ショーで使用される作品のスチール撮影が行われました。
【テーマ:ねらわれた学園】
高等部ファッション科船越さん、高等部ヘアメイク科呉本さん、小野さんチームのテーマは「ねらわれた学園」。
劇中に登場する、超能力の“オーラ”をスタイリングに表現。青く光るオーラを強調すべく、モデルさんは白黒に撮影します。
モニターには見事モノトーンの世界が!スタジオからは歓声が上がりました。
「肌にグレーのファンデを塗りました。チークやアイシャドウにグラデーションをつけたのもポイントです」(呉本さん)
主人公の髪型は当時トレンドだった聖子ちゃんカット。
「モデルさんの長い髪のままで昔の時代感と可愛さを出しました。
ショー当日はもっと大胆なカールにしたいです」と小野さんは意気込みます。
「固めのチュールとオーロラオーガンジーの3枚の生地を組み合わせ、神秘的なオーラのように仕立てました」(船越さん)
【テーマ:犬神家の一族】
スタイリスト科高橋さん、ヘアメイク科町田さんチームが選んだのは「犬神家の一族」。
金田一耕助をイメージしたルックでは着物を現代風にアレンジ。
「今っぽさも出したく、アシンメトリーにしたのが工夫した点です。
リサイクルショップをひたすら回って素材を探しました」(高橋さん)
スケキヨをイメージしたルックでは、目周りを黒くして不気味な感じに。
「肌は素肌感を意識しました。ネイルとリップに紫を入れてモードなファッション要素を取り入れたのもポイントです」(町田さん)
【テーマ:汚れた英雄】
高等部ヘアメイク科藤原さん、梶川さん、高等部ファッション科柴田さんチームが選んだ映画は「汚れた英雄」。
バイクレーサーをイメージにスタイリング。豪華さと力強さを意識したそう。
「ヘアはコテで細かく巻いたのがこだわり。帽子と合うように、バランスも工夫しました」(梶川さん)
「蛍光色のファッションに合わせてリップも艶やかな色にしました。派手さを出したくて、
ファンデ下地にグローを入れて艶感のある肌質にしたのもポイントです」(藤原さん)
「バイクレーサーという要素をスタイリングに取り入れました。
ジャケットには男性的なエッセンスと、女性の可愛さも表現しています」(柴田さん)
【テーマ:黒い家】
WSヘアメイク科のホウさん、リュウさん、スタイリスト科宮代さんチームが選んだ映画は「黒い家」。
主演の菰田幸子をイメージしたスタイリングです。
「服が鮮やかな黄色なので、口紅も負けないくらい映えるようにビビッドな黄色を選びました」(ホウさん)
バンタン卒業生が活躍中のブランドの協力で行う「OBOGCOLLECTION」。
「aNANA tih sayim」「kaoism(e)」「nous tokyo」「refomed」の商品をリースし、
それぞれのブランドの世界観を学生によるスタイリングで表現します。
この日はショーで発表するルックの撮影を実施。
商品は次シーズンのもので、すでに展示会は行われていますがショーは今回が初。ブランドにとっても貴重な場です。
ヘアメイクは基本的にブランドのイメージに合わせますが、ルックによっては新しいスタイリングにも挑戦。
髪の毛一本一本のニュアンスに至るまで、日頃の学びの成果が発揮されていました。
撮影した写真はすぐにモニターでチェック。先生のアドバイスに従い、スタイリングを細かく調整していきます。
カメラマンはバンタン卒業生が担当。
シャッターが切られるその直前、モデルさんが次々に繰り出すポーズや表情は実にバラエティー豊か。ショーで見られるルックが楽しみですね。
「顎はもう少し上げて。スカートはもっと広げたほうがいいんじゃない?」
といった先生の指示により、速やかにスタイリングを調整していきます。
雑誌でよく見るルックがこんなに試行錯誤して撮影されているとは驚きですね。
以上、「Vantan Cutting Edge 2021」の舞台裏をお伝えしました。
当日は学生の努力がどのように観客に伝わるのか楽しみです。ショーレポートもどうぞご期待ください!