こんにちは!
バンタンデザイン研究所大阪校です!
サウンドクリエイターコースのメンバー(学生)に向けて、トラックメイカーのMori Zentaroさんをゲストに迎えたトークショーが行われました。
SIRUPの『Do Well』がHonda「VEZEL TOURING」のCMソングに抜擢され、トラックメイカーとして音楽業界で大活躍中のMoriさんに、お話をお伺いました!
司会進行は、バンタンデザイン研究所の講師でもある、服部講師です。
まずは気になる経歴から↓↓
・音楽好きな父の影響で、当たり前にビートルズやローリングストーンズ、ジャズ、ソウルなどを聴いていた。
・小学4年生で、エリッククラプトンの『Change the world』に感動!
・中学生で「ザ・クラッシュ」に出会い「簡単なコード進行なのに、カッコいい!」とパンクロックのコピー演奏を開始。
・高校生でバンド結成。ヤマハ主催のコンテストで地方大会準優勝!その勢いで高知県からメンバー全員大阪へ!!
・上手くいかずバンド解散。曲が書けなくなる。音楽以外の生き方を真剣に模索。
・「音楽抜いたら死ぬ!」と、一念発起。死に物狂いになりDTMで曲を作る。
・できた曲を弾き語り。現SIRUPのKYOtaroやSoulflex(所属するアーティスト・コレクティブ)の面々に出会う。
Moriさん:「活動を続けていると『手伝うよ』みたいな味方が現れるんですよ」
―『DoWell』のヒットについて思うことは?
「僕らがずっとやってきたことと時代のトレンドの歯車が上手くかみ合ったみたいな感覚がありましたね」
続いては楽曲制作について。
―月にどれくらい曲を書きますか?
「(月によって)マチマチですが、今年の3月に初めて劇伴の仕事を貰い、2ヵ月で20曲作る必要がありました。更に4~5件の並行したスケジュールもあって、本当に死ぬかと思った(笑)」
―曲を作り続けるコツはありますか?
「僕は音楽を学問として捉えている部分があるので、絶対に参考曲を立てます。例えば70年代風のファンク曲を作ってくださいと言われたら、徹底的に70年代ファンクを聴く。で、作りたい曲に似てるなと思う曲をプレイリストに集め、そこから共通項を見出すという作業をします。それを毎曲やると、作る度にスキルも上がり、引き出しも増えます」
音楽は感情表現の一面もあるとMoriさんは続けます。
「理路整然と作るだけではスペシャルなモノにはならないんですね。そこに加味するのがアーティスティックな領域で、日頃培ってきた映画のニュアンスや小説の情緒などです。僕はそういう部分を意図的に音楽にフィードバックさせています。そのためには、音楽以外にアンテナを張り巡らせることも大事ですね」
―DTMだけで作った面白い作品はありますか?
「みゆなさんの『あのねこの話』です。みゆなさんから受け取ったイメージやリファレンスなどを参照して、僕なりの味付けとしてGhost Town Djsの『My Boo』などのようなマイアミ・ベースのビートをアップデートするイメージで組み立てました」
―生演奏を取り入れる制作で面白くできた曲はありますか?
「Soulflexの『Refill』は、僕がデモを作りバンドに演奏してもらいました。生演奏は色気があって、また聴きたいと思う独特の中毒性があると思います。ただ打ち込んだだけじゃ出ない何かがあると思いますね」
メンバー(学生)から質問!
―Soulflexのテーマは何ですか?
「日本の音楽は売れる売れないの二択で考えるから、衣食住に浸透しないと僕は感じています。Soulflexには仕事を持っているメンバーもいて、仕事の傍らの音楽でもカッコいいモノができるし、でも音楽で食っていくって決めたら食える位置もあるで!っていう(音楽の)多様性をテーマにしています」
実際に楽曲を流しながら行われたトークショー☆彡
Moriさんのルーツとなる音楽や制作曲の数々を、ぜひ聴いてみてくださいね!