デザイン学部の交流会が行われました。
映像、デザイン、フォト専攻などクラスを超えたコミュニケーションイベントです。
でも、ただお喋りするだけではつまらない!ということで、
理想科学工業株式会社より山本さんをお招きし「シルクスクリーン」の技術を習得します。
<シルクスクリーンって何?>
メッシュ状になったデジタルスクリーンの板を用いて、柄や文字を好きな素材にプリントする印刷手法。
板には細かな穴が空いているので、上からインクを落とすことで、「下に置いた素材」にプリントされる仕組み!
<シルクスクリーンに使う「版」を準備!>
1.まずは、皆さんのデザインを製版機に転送します
製版機の間に版をはさみ、デザインをプリントします。
絵柄をメンバーごとに区別するため、マスキングテープを貼って4分割にします。
2.次は、インク選び!
蛍光カラー、白、ネイビー、など……インクの色によっても印象が変わります!
3.板の上から、インクを適量のせます。
4.インクをかき取るようなイメージで「スキージ」と呼ばれる道具を、下に押し付けつつ均等な力をかけ手前に引きます。
板の上からインクを均等に落とすことで、下に置いた素材にプリントされます。
シルクスクリーンの魅力は、なんといっても手仕事ならではのアナログ感!2色で刷ってもOKなので、アレンジ自在です。
理想科学工業株式会社・山本さんは「デジタルスクリーン製版機『マイスクリーンa4』はクリエイターにも使いやすいマシーンです。
エコバッグはもちろん、Tシャツや木などのボードにもプリントできますので学生さんにもオススメです」と話します。
色を決めて、さっそく、プリントを開始!
学生たちのこだわりのデザインを見ていきましょう♪
大川さんは「『あんさんぶるスターズ!』の姫宮 桃李というキャラクターです。綺麗に仕上がると嬉しいです」とにっこり。
小林さんのグラフィックは「ちょっと飛んでる女の子」。
「カナダにいたんですけれど、向こうでラリっている女の子を見たことがあって(笑)。
ほんわりしていて可愛かったのでその様子をデザインに落とし込みました。
手描きで書いたものをトレースしてIllustratorでデータにしています」
シルクスクリーンは、柄にインクがしみ込んでいく感じがたまらないのだそう!
齊郷さんは、自分が撮った写真をPhotoshopでデータに。
「草原と空の写真なんですけど、シルクスクリーンにしたらきっとどうなるか分からないと思ったので、
その『何か分からない』感じを目指しました」と意図を語ります。
「グラフィックデザイン科なので、普段はアイデアを練る授業が多い。
今日は手を動かしてもの作りをするのでとても面白いです。貴重な経験ができていると思います」
完成品も、狙い通りオシャレな仕上がりに!
「スタミナ、という文字をコラージュしています」と前川さん。
写真立てのガラス板にプリントするというアイデアもユニーク!
三浦さんは、自分で買ってきた白Tシャツにプリント。
「好きなアーティストの歌詞から、デザインを考えました。シルクスクリーン、めちゃ楽しいです!
知らない同級生とも知り合えるし、一緒に何かを作れるのが面白い」と、笑顔で作業していました。
確かに、スキージを引くときに、他のチームメンバーが版を押さえるシーンが数多く見られました。
一緒にもの作りをすることで、コミュニケーションが取れ、相手の雰囲気やキャラクターも分かりますね!
「ウチのパグをデザインしました。このバッグでウチのコと一緒にお散歩に行きます」と根本さん(左)。
熊谷さんは「普段女の子のイラストを描くことが多いので、作品の中からひとつモチーフを選びました。
上手くできて嬉しいです」と満足のいく仕上がりに!
特に、男女問わず人気が高かった佐々木さんの作品。
「大仏にしました。蛍光ピンクとかオレンジでプリントしたら可愛いと思って」と照れ笑い。
他の学生が、まるで「スタンプラリー」のように版を借りにいくなど、レンタル希望者が現われるほどでした!
他にも「suyauya nemuritai」など、思わず欲しくなるようなデザインに仕上げた学生もいました!
こうして、他学部と交流しながらシルクスクリーンの技術を学ぶことができました。
在庫を持たずに販売できるプラットフォーム「SUZURI」などを活用すれば、
オリジナルブランドとしても展開できそうですね!
ぜひ今日学んだこと&出会った同級生との繋がりを大切にして、今後のクリエイションに活かしていってください。