<セッションワーク>レコールバンタン グランパティシエ学科によるショコラブランド「RECIT CACAO(レシカカオ)」がエキュート品川にて初のポップアップショップをオープン!【バンタンデザイン研究所】
レコールバンタン グランパティシエ学科によるショコラブランド「RECIT CACAO(レシカカオ)」が、2021年1月8日~11日、
エキュート品川1F マーケットスクエアにてポップアップショップをオープンしました。
<レシカカオって?>
レコールバンタン グランパティシエ学科による、店舗を持たないファントムショコラブランド。恵比寿を拠点とし、定期的に販売を行います。
カカオは、フェアトレード、オーガニックチョコレートを使っています。実はこのプロジェクト、バンタンデザイン研究所&レコールバンタンによるスクールの枠を
超えたセッションワークでもあります。ブランドロゴのデザインは、バンタンデザイン研究所にてコンペティションを実施し、デザイン学部杉薗さんの作品が
採用されています。2校のクリエイションから成る「RECIT CACAO」、記念すべきポップアップショップの様子をレポートします!
お客さま「どこにお店があるの?」
在校生「いいえ、今はないんですよ」
お客さま「ネット販売は?」
在校生「未だ販売しておりません」
お客さま「いつまでやっているの?」
在校生「4日間の期間限定です」
お客さまからの質問に一つひとつ答えるのは、レコールバンタン生。お店があるのは、エキュート品川の中でも、ひときわ目を引く催事スペースで、
多くのお客さまが立ち止まります。興味を示した方とコミュニケーションを取ると、お買い上げに繋がることも。
「こちらの2点でお間違いないですか?レジが混んでおりますので、少々お待ちいただけますでしょうか」と、丁寧に接客します。
この日、販売するのは焼き菓子、生菓子、チョコレート菓子。焼き菓子は、主にショーケース1段目に陳列。ディアマンショコラ、ディアマンバニラ、
サブレドゥーブルショコラ、ブールドネージュ抹茶、オランジェットをご用意。2段目も焼き菓子で、ガレットブルトンヌ、ケックショコラ、マドレーヌショコラ、
フィナンシェショコラ、フィナンシェプレーン、フロランタン、ムラングカフェが並びます。3段目は生菓子です。フィナンシェ生地にチョコレートクリーム、
自家製オレンジコンフィを合わせた「エゴイスト」。イチゴのジュレやムースを詰め込んだ「シャルロットフレーズ」、ムースショコラにお酒の効いた
グリオットチェリー(サワーチェリーのシロップ漬け)を合わせた「フォレノワール」など、見た目も美しく、技巧の高さを感じさせるケーキばかり。
他にも、生クリームとカスタードを包んだ「ルレ」、絵ヂカラ抜群のバスクチーズケーキ、タルトフレーズ、プリンなどを揃えました。
<レシカカオのイチ押しは、フェアトレード&オーガニックな「カカオ」>
ブランドのこだわりは、なんといってもカカオ。「フランスのKAOKA社というメーカーのオーガニックカカオを使っています。カカオ分66%の『チロリ』、
ミルクチョコレートの『ボナオ』、ホワイトチョコレートの『アンカ』を使い分けているんですよ。カオカ社のチョコレートパッケージには緑色のマークが
ついているのが見えますか?これは、EUの有機農業規則に従って生産された農産物であることを証明しているんです」と解説する、
レコールバンタン辻さん。「カカオ以外でオススメしたいのは、『オランジェット』です。オレンジの皮を砂糖、水、グラニュー糖でコトコト5日間かけて
煮込んでいます。手間暇がかかるので、特に愛着がありますね」
イベント出展への手応えを聞くと……
「想像以上に売れています。さまざまなお菓子を作ったので、たくさんの種類を食べ比べることができました。
素材と素材の組み合わせも知れて、とても良い勉強になっていると思います」と、和やかに話していると……
少しずつお客さまが増えていき、あっという間の大行列に。飛ぶように生菓子が売れていき、3段目は空っぽになってしまいました。お客さまの中には、レコールバンタン パティシエ科在校生の姿もありました。
パティシエ科1年・竹内さん「まず、ディスプレイのセンスがいいですね。一般のお客さまは気づかないと思うけれど、普段の授業で使っている泡だて器や、
パイ型に商品を盛り付けていて参考になりました。僕たちも2月に校舎で販売実習をするので、負けないくらいお客さまを呼びたいです」と意気込みます。
対抗心をメラメラと燃やす一方で、同級生へのさりげない気遣いも。
パティシエ科1年・高居さんは「会計を一回で済ませたほうが、グランパティシエ科のみんなも楽だと思ったので、全員分まとめて買いしました。
私たちは授業帰りで、保冷バッグを持っているから保冷剤も必要ないですしね。バスクチーズケーキとオランジェットを買いましたが、お目当てのケーキ
が売り切れていて少し残念」と笑います。互いを高め合う、良きライバル同士です。
夕方からは、「Toshi Yoroizuka」オーナー鎧塚俊彦シェフも駆けつけ、店頭に立ちました。鎧塚シェフがオーダーを受けて、学生たちが箱詰めを
行います。18時には、生菓子が補填されましたが、飛ぶように売れて品切れするスイーツが続出。また、レシートの用紙を交換しなくてはならないほど、
クローズの時間までお客さまが途絶えることはありませんでした。
販売を終えた鎧塚シェフは「すごく綺麗に仕上げていますし、学生たちはとても頑張っています。気を張って取り組んでいるのも伝わりました。
ただし、これは勉強の一貫ですから、もっとシビアに売らなきゃいけない。数値としての目標を意識してほしいですね。商業施設への出展には、
原価、人件費、場所代など、さまざまなコストがかかります。ただ時間をかけて丁寧に作ればいいのではなく、兼ね合いが大切です。
販売は、コンクールではありません。これからは、作業効率を強く意識してほしいですね。未だチームの連携がぎこちない部分もありますが、
日を追うごとにどんどん効率が上がり、お客さまへの対応スピードもアップしていきますよ」と、フィードバックしました。
こうして、多くのお客さまにお越しいただき、盛況のうちにCLOSEしました。お客さまのライフスタイルに寄り添い、共に物語を紡いでいくようなブランドに
成長できればと思っています。これからのレシカカオにもご期待ください。
レシ カカオ ショコラブランド(@recitcacao_lv) • Instagram写真と動画
※1……ミルク・ホワイトを除く
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