写真家小見山峻さんとスタイリスト渕上カンさんのトークセッションが開催されました!
まずは、写真家小見山さんからのお話がスタート。
カメラを始めたきっかけや、ファッションスナップ・ドットコムのストリートスナップの撮影を転機に
仕事の幅が広がったことなどのお話に、学生たちも興味津々。
ファッション画像をひたすら探していいなと思ったものを携帯に保存し、
なぜいいなと思ったのか考えるようにしていたという小見山さん。
「そういう作業や実際の撮影を通して、自分なりにこれはいいとか断言できるようになりました。」
―――お仕事で写真を撮るにあたって、大切にされていることは?
「デザイナーさんは服がきれいに見えることを重視しますが、まず、雑誌やSNSを見ていて、
お!と手を止めてもらわないといけないと思います。そうでないと服を見てすらもらえない…。
特に、カンさんと一緒に撮影している『THEE(シー)』は服自体のデザインがシンプルなだけに、
パッと目を引くビジュアルを意識しています。」
―――なるほど。
続いて渕上カンさんのお話。
本日はバンタン卒業生でもあるデザイナー岡本大陸さんの「DAIRIKU」の服を着こなしていらっしゃいました!
「DAIRIKU」のルック撮影は小見山さん、カンさんで担当されているそうです!
大阪でセレクトショップを立ち上げて大成功をおさめたカンさんが、
次のチャレンジとして2016年に上京したいきさつや
現在のスタイリストのお仕事、ファッションへの熱い思いを語ってくださり、
お二人が手掛ける「THEE」の撮影時のエピソードなどで盛り上がりました。
―――お二人が、お互いこういうところが他の人とは違うなと思うところはどんなところでしょうか?
カンさん
「小見ちゃんの場合は本当に画が見えてるんです。だから僕から何かこうしてほしいとか言うことがない。
フィルムで撮るとモニターで見られませんが、すごい画が撮れているんだろうなと信頼しています。」
小見山さん
「スタイリングがリアルだなと思います。自分がしてきた経験から選んでいる感じがする。
無理がなくて、毎回なじむ。だからこちらも自然に撮ることができるんです。」
お互いに信頼し合っていることが、とっても伝わってきました。
―――カンさんがスタイリングのお仕事をされる時に意識されていることは?
カンさん
「ブランドルックに関してはやっぱりリアリティ。
かっこよさはもちろんありきですけど、ちゃんと売り上げが伸びるかも意識します。
それと、この仕事はサービス業なんですよね。
みんなに満足してもらえるよう、現場の雰囲気づくりにも気を配ります。」
小見山さん
「僕は、まず自分が最大限に満足しようというか。
そうしたら、コレかっこいいじゃんって自信を持って言えますから。」
カンさん
「うん、それはそうだね。」
―――カンさん、東京に行かれてすぐのころは大阪と違う難しさはありましたか?
カンさん
「それはありますよ。人脈もなかったですし。僕は戦略を立てて、少数精鋭で人間関係を絞って
そこで精一杯仕事をすることで、次に広がっていくみたいな感じでやってきました。
自分のペースを崩さないことは大事です。」
小見山さん
「そうですよね。自分のペースやスタンスが崩れると、代わりのきく人になってしまう。
常に自分でいることがとても大事だと感じています。」
終盤には質疑応答コーナーがあり、最後に学生に向けて一言メッセージを書いていただきました。
小見山さんからは“「自分」にちゃんとなろう”、カンさんからは“楽勝”とのメッセージが!
「これは手を抜くということではなくて、楽しんでいたら勝てる、と思ってもらえたら」とカンさん。
貴重なお話をたくさん聞くことができ、学生たちもそれぞれの夢の実現に背中を押されたようでした!
小見山さん×渕上さん本当に有難う御座いました!