在校生ブランド6組が合同展示会を開催!「Vantan Brand Support Program」選抜メンバーがコレクション発表!

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2026年2/252/28までの期間限定で、「MT Gallery DAIKANYAMA」にて、「Vantan Brand Support Program3次審査を勝ち抜いたメンバーによる合同展示会が開催されました。

初日の様子をレポートします。

【1.「KAZUKI SHIINA」デザイナー椎名和希さん】

シーズンテーマは「The Smoldering Core」。「本コレクションは、『埋火(うずみび)』をコンセプトに、内側で静かに燃え続ける核の存在を構造・素材・シルエットを通して表現しました」。全6ルックのコレクション。

「今回のコレクションは答えを導き出すのに苦労しました。当初のポートフォリオでは、『ユートピア』をテーマにしていましたが迷走し、3次審査のタイミングでようやく方向性が定まりました」と振り返る「KAZUKI SHIINA」デザイナー椎名さん。「初日と2日目はビジネスデイです。後半で個人オーダーが入ると嬉しいなと思います」。

――そもそもですが、バンタンデザイン研究所に入った理由は?

「当初はファッションビジネスを学ぶつもりでしたが、プロデュースをしていくのにも服の制作過程や構造理解が非常に役立つと思いました。入学前に、服を作ったことはありませんでしたし、制作できるのかな?という不安もありました」

――ご卒業間近ですが、バンタンデザイン研究所で良かった点は?

1年次に、4人のデザイナーで合同作品撮りをしたこと。いま見返すとクオリティは決して高いとは言えないのですが勢いがあり、あのときにしか出せない熱量がありました。他のスクールに通っていたらこうしたクリエイションは生み出せなかったと思います」

先日の「バンタン卒業制作展2026」ファッションショーについても言及し「卒展後に、ファッションデザイン専攻メンバーと朝まで飲みに行きました!明け方に梅の花びらが散っている様子を見たときに、強い喪失感に襲われました。別れの季節はいつも鬱々とした気持ちになるんです」と胸のうちを明かします。卒業後は、ブランドのデザイナーアシスタントとして就職予定だと話します。

【2.「ISHUN ISHUN」デザイナー大城一春さん】
ブランドコンセプトは、「物語性を感じられる服作り」で、「お客さまが袖を通した瞬間に一人ひとりが唯一無二の世界観をまとえる服を提供していきます」と「ISHUN ISHUN」デザイナー大城さん。今回のシーズンテーマは、自身のルーツである沖縄からインスピレーションを得ており、「琉球王国がヨーロッパを中心に関わっていたらどのようなカルチャーになっていたか?」というパラレルワールドを想定したコレクション。

いちばんのお気に入りは「沖縄伝統の衣装・琉装を変形させ洋服に昇華させたボトム」で、パンツの裾口とは別に、袖があるなど琉装の要素を残したシルエットに仕立てました。

来年に卒業を控える大城さんは「先日、先輩たちの卒業制作展2026のファッションショーを観覧してきました。1年後の卒展に向けていまから構想を練って、制作を進めていきます」と意気込みます。

【3.「NOKKA HALO」デザイナー国末文太さん】
ブランドコンセプトは「I’m the TRIGGER 時が経つほど思い出せなくなる感情の引金となるように」。26F/W COLLECTION THEMEは、「MY CASTLE 私たちの変わり続ける居場所を探す旅、それはお城の部屋のようにコロコロと姿形を変貌させていく」。

国末さん「温かいもの、心が穏やかになるようなアイテムを心がけてデザインしています。フィンランド語で、NOKKAはくちばし、HALOは後光がさすという意味です」

お気に入りは、「オフトンジャケット」(89500円・税込)、「ストライプパンツ」(41500円・税込)としつつ「すべてのディテールに、100%納得がいっているわけではありません。既製服と比べたときに、まだまだ“学生感”、“手作り感”があると感じています」

――展示会の目標は?

「セレクトショップでのお取り扱いはまずは1店舗を目指し、個人オーダーを10件いただきたいです。ブランドとして初めての展示会なので、この目標が現実的なのかどうかもまだわかっていません。4日後に実現可能だったかわかる予定です」

また、来場したセレクトショップバイヤーの方に、「ラインシート、取引概要、LOOKBOOK3点をデータで送ってほしい」と言われるなど反応は上々。

――きたる3月にご卒業されますが、バンタンデザイン研究所で良かったことは?

「『KAZUKI SHIINA』デザイナー椎名と仲良くなり、スクール外の人、講師、スタッフなどさまざまな人と交流できたのは良かったです。入学前は人と話すのもためらうほど内向的でしたが、外交的になれたと思います。また、先日の卒展でも3専攻合同のショーディレクターを務めることができました」

【4.「Desiderium」デザイナー吉田拓弥さん】
4年制大学でファッションデザインを学んでいたというデザイナー吉田拓弥さんは、「自分の実力を知りたいと思い、チャレンジで応募しました。Desideriumは、願望や切望、憧れという意味です。今回の26AW シーズンコンセプトは『EVE』です。私自身が憧れても近づけない女性をテーマにすえ、レディースのコレクションにしました」

着用しているシャツ、デニムも「Desiderium」オリジナルで、目標や憧れの気持ちを花に例えて花の刺繍を入れています。「ファッション業界の人に自分のブランドを認知してもらい、意見をうかがいたいです。自分の成長の時間にできたらと思います!」

【5.「APPLE HEARZ」デザイナー・金澤悠杏さん】

APPLE HEARZ」は、「衝動を纏え」をテーマに、ロックな反骨精神を軸に、リボンやフリルの甘さを加え、強さと甘さを両立するブランド。相反する魅力を1着に込め、自分らしく生きるための服を提案。「脊柱側弯症」をテーマに制作されたトップスは、実際の肋骨(ろっこつ)と脊柱(せきちゅう)をデザインに落とし込みました。デザイナー・金澤さんは「同じ症状を抱えている人もそうでない人も可愛いと思ってもらえたら嬉しい」とコメント。さらに、リボンがまるで骨組みのように連なって構成されたパンツを合わせてスタイリング。

【6.「kilor’z」デザイナー越後一奈さん】
kilor’z」(キローズ)26AWシーズンコンセプトは「奇露ズ―妖怪たちの現れし瞬間―」。

デザイナー越後さんは「奇妙で不思議な存在『奇露ズ』が人間の世界にふと現れる瞬間を切り取りました。妖怪それぞれの個性、感情と、人間の興味や恐れが交錯する『境界の瞬間』を表現しています」と話します。「ねむりねむり」、「バク音ミミジ」「ハナ息じじい」など、オリジナル妖怪から制作するアイテムは個性的で衣装にも活躍しそう。

本展示会のディレクション・監修を務める中川講師は「ファッションデザインを3年間学んできた彼らにしかできないクリエイションになっていると思います。

初めての場なので、展示会ならではのお作法や基礎知識を習得してもらえたら嬉しいです。バイヤーや業界関係者が声をかけてくださるというのは、一定の関心を持ってくださったということ。ここから、買い付け、リース、イベント出店などブランドの成長に結びつけていってほしいと思っています」とコメント。


バンタンデザイン研究所では、在学中からブランド立ち上げや展示会出展など、実際のファッション業界を想定した実践的なプログラムを数多く実施しています。

展示会という実践の場を通して、クリエイションだけでなく、ブランドとしての見せ方やビジネスの視点も学ぶ機会となりました。

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