22.07.19 23.04.19 更新

カメラマン・フォトグラファーの仕事を徹底解説!やりがいや将来性・資格なども紹介

職業紹介

カメラマンとフォトグラファー、2つの職業の違いを具体的に説明するのはやや複雑です。

写真撮影が好きな方の中には、どちらかの職業になりたいと考えている人もいるはずです。

今回はカメラマンとフォトグラファーの仕事を解説しつつ、どんな資格が必要なのか、プロになるにはどんな道があるのかを紹介します。

これからカメラマンやフォトグラファーを目指している方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

カメラマンとはどんな職業?

カメラマンとフォトグラファー、それぞれどのように違いがあるのか見ていきましょう。

フォトグラファーと何が違う?

カメラマンは「フォトグラファー」とも呼ばれます。その違いを以下にまとめました。

カメラマン:写真を撮影する仕事と動画を撮影する仕事、どちらも含む

フォトグラファー:写真を撮影する仕事

また、アート性の高い写真を撮影するカメラマンやフォトグラファーは「写真家」と呼ばれることもあります。

カメラマン・フォトグラファーの仕事内容とは

カメラマン・フォトグラファーの仕事内容についても確認しましょう。

撮影対象

カメラマン・フォトグラファーは、主に写真を撮影しますが、その内容は商業写真とアート写真の2つに分かれます。

また、撮影する対象は、モノを撮影する「物撮り」、人物を撮影する「人物撮り」、自然の風景を収めた「風景写真」などがあります。

それぞれ目的に応じて使い分けることになり、性質によって撮影方法を変えることも大事です。

商業写真

商業写真とは、クライアントから依頼される写真のことを指し、依頼内容によって業務も変わります。

雑誌や写真集、CD・配信ジャケット、広告などに掲載される芸能人やモデル、

アーティストの写真を撮影するカメラマンは、主にマスコミやメディアを舞台に活躍します。

カタログやチラシに使用する商品写真を撮影するカメラマンは、商品の見栄えを考慮して撮影し、その魅力を最大限引き出すことが重要です

他にも、結婚式場で撮影をしたり、写真館やスタジオで家族写真などを撮影するカメラマンもいます。

クライアントの要望に応じつつ、被写体の魅力を存分に引き出して写真に収めるのが商業写真で求められる役割と言えるでしょう。

アート写真(芸術写真)

アート写真はカメラマン・フォトグラファーの個性が発揮されるもので、個人の感性や世界に伝えたいメッセージなどを写真に収めます。

アート写真は芸術的な側面が強く、企業からの依頼として動くものではありません。

そのため、有名な写真家でない限りは安定した生活を送る収入までの道のりは長く、最初のうちは商材写真をメインの業務とする方が多いです。

カメラマン・フォトグラファーはフリーランスの方が多く、普段の仕事は商材写真・商業写真撮影を受注し、

趣味や隙間時間にアート写真を撮影しています。

カメラマン・フォトグラファーのやりがいや楽しさ

カメラマン・フォトグラファーのやりがいや楽しさは次のようなポイントです。

・自分の写真が人に喜ばれるのが嬉しい

・人生の大事な瞬間を撮影し喜んでもらえる

・メディアを通して自分の作品を多くの人に見てもらうこともできる

やはりやりがい、楽しさに繋がるのは自分の撮影した写真を見て、クライアントが喜んでくれる瞬間です。

写真は人生の大事な出来事で必ず撮影するものですから、

クライアントも大事な瞬間を綺麗な写真という形で残したいと考えています。

クライアントの喜びや自分自身のスキルアップをやりがいに、カメラマンとフォトグラファーを続けている方が多いようです。

カメラマン・フォトグラファーの辛いことや大変さ

カメラマン・フォトグラファーの辛いことや大変さについても紹介します。

・自分のスタイルを見つけるまでが大変

・センスを磨き続けなければならない

商材写真であれアート写真であれ、どちらも美しく印象に残る写真を取るにはセンスが必要です。

基礎的な知識や技術を学校や仕事で学んだ上で、、センスを常に磨き続けなければ活躍は難しいでしょう。

カメラマン・フォトグラファーのキャリアパス

カメラマン・フォトグラファーは写真館や撮影スタジオに勤務する場合と、フリーランスで活動する場合があります

スタジオ勤務の場合は、所属しているカメラマンやスタジオを利用するプロカメラマンのアシスタントをしながら腕を磨き、

人脈を広げていきます。

プロカメラマンに働きぶりが認められた場合、弟子入りができることもあるようです。

ただし、スタジオ勤務は激務なので、相当の体力と覚悟が必要になります。写真館で働いている人は

そのままカメラマンとして活動するケースや、独立する場合もあります。独立後は、フリーランスとして活動する人がほとんどでしょう。

近年では、SNSやクラウドソーシングが浸透し、気軽に作品を発表したり仕事を受注できるようになったため、

兼業カメラマンとして、別の仕事をしながら活動する人も多いようです。

カメラマン・フォトグラファーになる道は1つではありませんから、それぞれの生活も大事にしつつキャリアアップを目指しましょう。

カメラマン・フォトグラファーの将来性は?

カメラマン・フォトグラファーという仕事に対して、将来性がどうなるのか不安を覚える方もいるはずです。

最近ではスマートフォンにも高性能のカメラが内蔵され、初心者でも簡単に綺麗な写真が撮れるようになりました。

さらに、インターネットSNSも発達しており、多くの人が気軽に写真を発表できる土台ができています。

だからこそ、ただ写真を撮影するだけのスキルでは食べていけません。

一流のカメラマン・フォトグラファーとして認められるには、撮影現場を仕切るディレクション力や、

被写体の魅力を最大化する企画力、映像全般の知識など、+αの技術や能力が必要になるでしょう。

カメラマン・フォトグラファーって稼げる?年収や休暇制度は?

カメラマン・フォトグラファーが稼げるのか、会社勤務なら休暇が取れるのかどうかも気になるはずです。

収入については会社に勤務している場合、幅はありますが400万円前後、人によって700万~800万円ということもあります。

フリーランスであれば、案件や継続依頼によるため約470万円ですが、こちらも人気によって幅がある点には留意しましょう。

休暇については会社に勤務しているなら、規定にもよりますがスケジュール次第で休日返上で働くこともあるでしょう。

やや不定期になるケースはありつつも、スケジュールをうまく調整して、休暇を取ることも可能です。

一方、フリーランスであれば受けている案件にもよりますが、自分で管理できるため比較的自由度が高いです。

極端な話であれば、1カ月程度の長期休暇も自由に取得できます。

カメラマン・フォトグラファーに求められるスキルや資格

カメラマン・フォトグラファーに求められるのは、まずは現場経験です。

そのうえで、カメラマンの仕事は写真を撮るだけでなく、デジタルカメラで撮影した写真をパソコンで修正や色調補正する画像処理も含まれます。

最近では「Photoshop」を利用して写真を編集するのも一般的なので、

「Photoshopクリエイター能力認定試験」で資格を取得することを検討してみるのも一案です

しかし、カメラマンにとって     資格は必須ではないため、現場経験を積むことに注力しましょう。

カメラマン・フォトグラファーに向いている人・向いていない人

フォトグラファーに向いている人・向いていない人の特徴を見てみましょう。

 

判断力

カメラマンは一瞬の出来事を撮影し、クライアントや撮影した写真を見た人の心に訴えかける仕事です。

そのためには決定的なシャッターチャンスを見逃さず、素早く的確に撮影できる判断力と集中力が求められます。

カメラマンにはその場その場で、最適な判断を行う能力が必要となるでしょう。

コミュニケーションが得意

カメラマンにとって、コミュニケーション能力の高さは大きな武器になります。

特に、モデルやタレントを撮影する場合は、高いコミュニケーション能力で相手の懐に入り込み、

本人すら気づいていない新しい魅力を引き出すこともできるでしょう。

体力

撮影にはカメラだけでなく、季節や天候に応じていくつも重い機材を運搬します。

撮影が屋内だけでなく、屋外で何時間も続く現場もあるため、かなりの体力勝負です。

そして、どのような撮影現場でもカメラマンはベストを尽くし、クライアントが満足する結果を残さなければなりません。

カメラマンは体力作りを日頃から行い、健康にも配慮できる人が向いている仕事です。

カメラマン・フォトグラファーになるにはどうしたらいい?

カメラマン・フォトグラファーになるにはどうしたらよいか見てみましょう。

 

独学

学校やアシスタントで学ばなくても、写真を撮影すること自体は自由にできます。

そのため、最初は独学で開始してインターネットやコンテストを通じて、人脈を広げ、実力を磨くことも可能です。

しかし、SNSなどで注目を浴びる写真を撮影するには、かなりのセンスが必要です。

そのため、独学でカメラマンになるのは簡単な道とは言えないでしょう。

アシスタント

未経験からでも目指す方法として、写真家のアシスタントとして働くことで、プロの仕事を見て学ぶ方法もあります。

弟子入りと同じようなものですから、いずれ独立することも視野に入れた活動になるでしょう。

アシスタントとして働くうちに人脈ができ、その後の活動でも助けになるはずです。

ただし、全くの未経験からでは採用してもらえない可能性が高い点には注意してください。

専門学校

専門学校は写真学科のような撮影や編集を専門的に学ぶところで、実務で活躍しやすい技能と知識を得ることができます。

専門学校では、産学連携でのプロジェクトに学生が主体となって関わることができ、後の実務にも繋がる経験ができるでしょう。

カメラマン・フォトグラファーの求人状況と難易度

カメラマン・フォトグラファーになる方法は様々ですが、

企業に勤めるという観点では、全国のスタジオや広告代理店、出版業界などが選択肢になります。

写真館では全国展開している企業の場合、新人教育の体制が整備されており、未経験からでも入りやすいでしょう。

一方、広告代理店はクライアントとの契約が大事になってくるため、実務経験のある人材を採用する傾向があります。

そして出版業界は大手なら新卒の学生も採用しますが、

未経験の場合、はじめのうちは総合職で写真とは関係ない仕事をすることもあります

特殊な例としてはアート写真のプロに雇用されるケースもありますが、

ライバルも多く、非常に狭き門ですから狙って採用されるのは難しいでしょう。

本格的にカメラマン・フォトグラファーを目指すなら専門学校がおすすめ

カメラマンにとって大切なのは経験と技術であり、その2つの上に育まれるセンスでカメラマン独自のオリジナリティを獲得していきます。

そのため、プロとして活動する前から現場経験を積むことが重要です。

カメラマンを目指すのであれば、撮影現場での経験を数多く積み重ねることができる専門学校を選ぶのがいいでしょう。

専門学校ではカメラマン・フォトグラファーになるための実務に則した知識と技術を学ぶだけでなく、

実際にプロから現場の声を聴くことができるため、本気でプロを目指す人の味方になってくれます。

学費も大学に比べて大幅に安くなるため、費用面でも専門学校の方がおすすめです。

また、専門学校でしか学べないプロからの実践的なテクニックや、有名講師を招いての講義も受けられる点が魅力です。

カメラマン・フォトグラファーはやりがいのある仕事

カメラマン・フォトグラファーは商材写真やアート写真を撮影し、クライアントの期待に応える、やりがいのある仕事です。

プロになるための道は学校へ通うだけでなく、アシスタントや独学という方法もあり、なり方は人それぞれです。

ただ写真を撮影して終わりではなく、編集作業まで担当することから、一連の作業を1人でこなせるようになるには、

相当な鍛錬が必要になるでしょう。道は色々ありますが、やりがいに溢れたカメラマン・フォトグラファーをぜひ目指してみてください。

カメラマン・フォトグラファーを目指すならこのコース

WSフォトグラフィ専攻【WS2年制】(東京のみ)

https://www.vantan.com/faculty/design/de-07/index.php

WSフォトグラフィコース【WS1年制】(大阪のみ)

https://www.vantan.com/faculty/design/de-09/index.php

シェアする