22.08.08 23.04.19 更新

映像ディレクターとは?仕事内容やなる方法について解説!

職業紹介

映像ディレクターとは、映像制作のディレクションや撮影現場の指示を行う仕事です。

当記事では、映像ディレクターの業務内容やキャリア・年収、やりがいを感じるポイントについて解説します。

映像ディレクターに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

映像ディレクターとは何?

映像ディレクター_01

映像ディレクターとは、CMやドラマ、PV(プロモーションビデオ)などの映像制作の総指揮を執る人のことを指します。

彼らの多くはプロダクションやテレビ局、映像制作会社に所属し、映像の企画、絵コンテ、編集までを行うオールマイティな存在であり、責任ある立場でもあります。

映像ディレクターになるために特別な資格は不要ですが、現場経験を積むことはとても重要です。

一般的には、アシスタントとして経験を積み、その後、映像ディレクターになるというキャリアを歩む人が多いです。

映像制作において、撮影現場は長丁場になりやすく、長時間の撮影でも集中力が維持できる体力が求められます。

また、見る人を惹きつける魅力的な映像を作るには、自分の感性を磨き続けることも必要です。

そして、映像制作はチームで進めることが多いため、スタッフを指揮する統率力も欠かせません。

自分が手掛けた映像がメディアを通して人々の目に触れ、評価を得ることができれば、映像ディレクターにとって大きなやりがいになるでしょう。

 

映像ディレクターの仕事内容について

映像ディレクターの仕事は多岐に渡り、企画からシナリオ作成、撮影、編集まで行います。ここでは各ステップでどのような仕事をするのか見ていきましょう。

 

企画・スケジュール

映像制作は、制作の目的やコンセプト、ターゲット層などの方針を決定することから始まります。

映像は見る人にメッセージを伝えるものなので、企画段階でそれらが明確でないと良い映像作品にはなりません。

企画が決定したら、プロデューサーから提示された予算や枠組みを汲み取って、映像の演出を考えます。

 

構成・シナリオの作成

映像の演出方法が決まったら、映像の長さや大まかな流れなど、作品の全体像がわかるような構成を作成します。

全体の時間から逆算して1シーンで使える時間を算出し、盛り込みたい内容を割り当てていきます。

次に、構成がある程度固まったらシナリオを作成します。シナリオは、シナリオライターや脚本家が執筆する場合もあります。

そして、作品のイメージや詳細が制作スタッフ全員に伝わるよう、絵コンテを作成します。

構成・シナリオ・絵コンテの作成は、映像ディレクターの仕事でも重要なステップといえるでしょう。

 

撮影

構成・シナリオ・絵コンテまでが完成し、スタッフに共有できたら撮影に入ります。

映像ディレクターは、絵コンテのイメージを元に、カメラマンやモデル・役者などに細かく指示を出します。

スケジュール通りのスムーズな撮影を行うためには、適切な指示を出すことも重要です。

映像ディレクターの統率能力で現場の進行が大きく変わるため、現場全体を把握する能力が求められます。

場合によっては、映像ディレクター自らが撮影することもあります。

 

編集

映像の撮影が完了したら、撮影した映像を1つの作品に仕上げる編集作業を行います。

撮影したシーンはそれぞれバラバラですから、シナリオに合ったシーンが間違いなく入っているか確認する作業から始めます。

必要なシーンが揃っていることを確認したら、映像を映し出す順番、内容をわかりやすくするための字幕やテロップ、印象付けのBGMや映像効果などを入れます。

その後、クライアントに映像をチェックしてもらい、終了です。

修正があればその内容をスタッフにもフィードバックし、必要な箇所の調整を行います。

場合によっては、映像ディレクター自らが編集をすることもあります。

 

映像ディレクターの求人例紹介

映像ディレクターの主な就職先は、テレビ局、プロダクション、番組・映像制作会社などです。

映像制作を手掛ける会社にとって映像ディレクターの存在は必須であり、企画から映像編集までを担うことができる人材が求められています。

応募条件については、映像ディレクションの経験、映像制作と編集の経験、Adobe社の「Premiere Pro」や「After Effects」のような画像編集ソフトの操作技術などが挙げられます。

 

映像ディレクターの案件例紹介

映像ディレクターにはどのような案件があるのでしょうか。

映像ディレクターの働き方には、会社勤めとフリーランスがありますが、案件の内容に大きな違いはありません。

映像ディレクターの案件は、テレビ・インターネットの番組やゲームのプロモーションビデオ、企業のCMや自治体のPRムービーなどの映像制作に関する仕事があります。

内容は、シナリオや絵コンテを作る企画業務はもちろん、スケジュール管理やディレクションなどの現場のマネジメント業務まで多岐にわたります。

企画や撮影から、編集、効果音まで映像ディレクターが一人で行う案件もあります。

 

映像ディレクターに求められる能力・スキル

映像ディレクターに求められる能力はどのようなものでしょうか。身に付けておきたいスキルについて説明します。

 

マネジメントスキル

映像ディレクターは、制作現場で総指揮官となり、制作に関わる全ての責任を担い、チームスタッフに適切な指示を出す役割です。

1つの作品を完成させるためには、スタッフ全員を引っ張るリーダーシップと、仕事を管理するマネジメントスキルが必要です。

そのため、映像ディレクターはスタッフ一人ひとりの能力を引き出しながらスケジュールに沿った進行を行い、クライアントの意図を反映した作品を作ることが求められます。

 

企画・演出力

人を感動させる映像を作るには、企画力や演出力が欠かせません。センスやひらめきだけに頼らず、さまざまな映像作品を鑑賞して、地道に研究を続けることが大切です。

思いついた構想は必ずメモに残し、実際に構成を作成すると、企画力を鍛えることができるでしょう。

また、ニュースや流行しているものに関心を持ち、それらに世間がどのように反応しているのかを常に観察してください。

人々のリアクションや社会の動きが演出の参考になるはずです。

 

映像制作スキル

案件次第では、映像ディレクター1人で映像制作の全てを行う場合もあります。

そのため、映像制作のスキルを身に付けている映像ディレクターも多くいます。

映像制作のスキルがある映像ディレクターは、クライアントとの打ち合わせの段階で、出来ることと出来ないことの判断や、技術的な提案も可能になります。

また、映像制作のスキルや経験がある方が、周囲から頼られ、より多くの信頼を得ることができるでしょう。

 

映像ディレクターになる方法

映像ディレクター_02

映像ディレクターになるには、まずはアシスタントディレクター(AD)として働くのが一般的です。

そこから経験を重ねて映像ディレクターになります。アシスタントディレクターのときに、映像制作の現場の流れ、企画段階から編集までを覚え、チームでの映像制作を学びます。

同時に、企画書や構成を書く練習などをして、自分で映像制作の勉強を進めましょう。

経験や勉強を積み重ねることによって、一人前の映像ディレクターへと成長します。

 

映像ディレクターに必要な資格

映像ディレクターになるために、資格は必要ありませんが、映像に関する資格として、具体的には次の資格が挙げられます。

ただし、あくまでも資格習得のためではなく、最重要である現場経験を積んだ上で、自身の技術向上やスキルチェックのために挑戦しましょう。

映像ディレクターに関わる資格として、具体的には次の資格が挙げられます。

・映像音響処理技術者資格

・CGエンジニア検定

・映像のAdobe系ソフト(Premiere Pro/After Effects等

映像音響処理技術者とは、劇場やコンサートホール、テレビ局などで活動する映像・音響の専門家で、VFXやCGなどの特殊効果などにも精通しています。

映像音響処理技術者資格を取得すると、その人が持つ映像・音響技術の高さを証明できます。

CGエンジニア検定とは、CGの設計・開発を行うためのプログラミングスキルを評価する検定です。

アニメやゲーム、VR・ARなどの開発に関する知識とスキルが評価されます。

 

映像ディレクターのキャリア・年収について

映像ディレクターのキャリアの流れは、持っているスキルや勤め先、仕事内容などによって異なりますが、一般的には以下と言われてます。

 

・経験年数3~5年:アシスタントディレクター

・経験年数6~10年:映像ディレクター(独り立ち)

・経験年数11年以上:映像ディレクター(人気)

 

専門学校や大学で映像について学んでいても、最初の3~5年はアシスタントディレクターとして研鑽します。

しかし、在学中にアルバイトでアシスタントディレクターの経験があったり、クライアントとのやりとりをしたことがある場合は、アシスタントを早く卒業できることもあります。

この頃は駆け出しのディレクターということもあり、年収300万円未満の人も大勢いるようです。

次に6年目からは一人前の映像ディレクターとして活動するようになり、さまざまなジャンルの映像制作にチャレンジできるでしょう。

責任ある立場になるとともに、仕事量も増えることから、年収もアシスタントディレクターよりアップします。

個人差はありますが、400~700万円程度の収入と言われています。

そして11年以上の経験を持ち、人気の映像ディレクターになると大幅に収入がアップします。

フリーランスか会社勤めかによっても違いはありますが、年収にして700万円以上、人によっては年収1,000万円を超えることもあるようです。

 

映像ディレクターの将来性について

パソコンやスマートフォンが普及し、いつでもインターネットに繋がる環境が一般化しました。

かつては、テレビや映画、アニメ制作などの映像業界は、特殊な技能を持つ人が集まる場所と思われていたかもしれません。

しかし、今では誰もが気軽に映像を制作し、動画プラットフォームにボタン1つで投稿すると世界中の人々がそれを見ることができます。

だからこそ、映像制作のプロフェッショナルである映像ディレクターの技術とセンスがより求められる時代です。

今後も必要とされる人材となるために映像制作のスキルと感性を磨き続けましょう。

 

映像ディレクターの大変なところ

映像ディレクターは映像制作の責任者ですから、やりがいがある分、大変なこともあります。

・休日が少ない

・スケジュールが不規則になりがち

・プライベートの時間が取りにくい

映像ディレクターの仕事で大変なところは、仕事に費やす時間が増えてしまうことで、プライベートの時間が取りにくい点です。

また、クライアントや出演者などの都合で、スケジュールが不規則になりやすく、休日や早朝・深夜の稼働もあるでしょう。

映像制作が苦にならない人でなければ、体力的・精神的に大変なこともあるかもしれません。

しかし、それを上回るやりがいや面白さがあるのが映像ディレクターの仕事です。

 

映像ディレクターのやりがい・面白さ

・自分の考えた企画が人から評価される

・映像制作のためにさまざまな場所に行ける

・有名人と知り合える

 

映像制作の一番のやりがいは、自分の企画した作品が人々から評価され、反響があることでしょう。

また、映像ディレクターはあらゆる場所を訪れてロケハンをして、映像を撮影します。

移動が多い仕事ですが、自分が知らない場所に行けるため、毎回新鮮な気持ちで業務にあたることができます。

プライベートな時間が少ない映像ディレクターにとっては、いい気分転換になるかもしれません。

さらに、ドラマやCM撮影は俳優やタレントを起用することが多いため、有名人や著名人と知り合うことができます。

 

映像ディレクターを目指すなら専門学校で学ぶのがおすすめ

映像技術の進歩は著しく、CGやVFX、VR・ARなどを駆使した映像作品をよく見かけるようになりました。

今後ますます需要が見込まれる映像ディレクターになるには、専門学校で体系的に学習するのがおすすめです。

専門学校では、個人のレベルに合わせてしっかりと学習をすることができるうえ、講師の添削によって自分の強みと弱みを把握しながら確実にスキルアップできます。

また、志を同じくする仲間たちとともに学ぶことで、人間的な成長も促されるでしょう。

 

映像ディレクターを目指すならこのコース

映像ディレクターは映像制作全体を指揮し、個人またはチームで1つの映像作品を生み出す仕事であり、専門性の高い分野であると同時に、マネジメント能力も必要とされます。

バンタンデザイン研究所は、現役で活躍するプロの映像講師による授業プログラムを用意し、学生が映像制作の最前線で活躍できるよう万全のサポート体制を整えています。

高度な専門知識を学べる映像クリエイター実践コースと、働きながらでも映像制作について学べるWS映像クリエイター専攻コースが選べるうえ、高い就職率を誇るバンタンデザイン研究所に入学してみませんか。

 

・映像クリエイター実践[4年制]

 https://www.vantan.com/faculty/design/mv-12/index.php

・映像クリエイター総合[3年制]

 https://www.vantan.com/faculty/design/mv-11/index.php

・WS映像クリエイター専攻[2年制]

 https://www.vantan.com/faculty/design/mv-10/index.php

・WS映像クリエイターコース[1年制]

 https://www.vantan.com/faculty/design/mv-05/index.php

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