クリエイティブディレクターとは、広告業界などでデザインの方向性を決めたり、デザイナーなどの制作チームを統括する責任者のことです。
当記事では、クリエイティブディレクターの仕事内容やアートディレクターとの違いを説明します。
また、クリエイティブディレクターが活躍できる企業や業界、キャリアパスをチェックして、どのようにしてクリエイティブディレクターになれるのかを紹介します。
クリエイティブディレクターとはなにか?
広告の制作では、コピーライター、デザイナー、プランナーなど数多くの専門家やその他スタッフが関わります。
広告制作の現場を統括してまとめていく責任者を「クリエイティブディレクター(英: Creative director)」といいます。略して「CD」と表記されます。
クリエイティブディレクターとアートディレクターの違いは?
クリエイティブディレクターと混合されがちなのが、アートディレクターです。
クリエイティブディレクターは広告戦略の立案からプロジェクト全般を指揮するのに対して、
アートディレクターはクリエイティブのビジュアル面について指揮する役割を担います。
クリエイティブディレクターがアートディレクターを兼任する場合もあります。
※アートディレクターについて:https://www.vantan.com/occupation/detail/152.php
クリエイティブディレクターの仕事内容紹介
クリエイティブディレクターの具体的な仕事内容を見てみましょう。
クライアントに対する仕事内容
クリエイティブディレクターの仕事は、クライアントから広告の制作を依頼されるところから始まります。
まずは、クライアントが抱える課題や広告出稿の目的をヒアリングして、最適なプランを設定します。
その上で、どのようなクリエイティブが相応しいのかアイデアを出し、企画のプレゼンを行い、クライアントの要望を聞きながら具体的な制作方針などを立てていきます。
制作現場での仕事内容
どのような広告を作るのかが決まったら、その制作に必要なスタッフを割り当てます。
広告の内容により、コピーライター、デザイナー、アートディレクターのほか、フォトグラファーやモデル、スタイリストなどが必要になる場合もあるでしょう。
それぞれの能力や得意分野を把握した上で、最適な人員を集めてプロジェクトチームを作り、制作スケジュールを立てます。
また、制作の場面では、広告の方向性や世界観をチームで共有しながら、スタッフ全員がスケジュール通りに進行できているのかを確認するのも、クリエイティブディレクターの役目です。
予期せぬトラブルが発生した際は対処・改善を行い、必要であればスケジュールの組み直しや別案の提案も必要になります。
クリエイティブディレクターは、チーム全体を指揮して、広告制作を完成まで導いていきます。
こんな人はクリエイティブディレクターに向いている
クリエイティブディレクターにはさまざまな能力が求められます。
モノづくりが好きな人
クリエイティブディレクターを目指すにあたって、最も大切なものは「モノづくりが好き」ということではないでしょうか。
クリエイティブディレクターは、クライアントの要望からさまざまな構想を描き、企画を立て、それをカタチにしていく仕事です。
そのため、何かを作ったり、絵を描いたり、写真を撮ったり、それらを組み合わせてひとつのモノとして仕上げていく工程を心から楽しめる人が、クリエイティブディレクターには向いているでしょう。
リーダーシップを発揮してチームをまとめるのが得意な人
クリエイティブディレクターは、統率力の高い人が向いています。あらゆる分野の専門家から構成されたチームをまとめ、一人ひとりの能力を最大限に引き出し、最高の作品を作り上げていくプロセスに熱中できる人がクリエイティブディレクターにふさわしいといえます。
クライアントに貢献することに喜びを感じる人
クリエイティブディレクターの仕事は、依頼を受けたクライアントに広告制作で応えることです。自分が携わった広告で「商品の売上が3倍になった」「世間で大きな話題になった」場合、クライアントのビジネスに多大なメリットをもたらしたことになります。クライアントへの貢献に喜びややりがいを感じられる人が、クリエイティブディレクターには相応しいでしょう。
クリエイティブディレクターになるにはどうする?
クリエイティブディレクターは未経験者がいきなりなれるものではありません。次のようなスキルを習得し経験を積んでいくことが必要です。
スキル
・コミュニケーションスキル
・スケジュール管理能力(マネジメントスキル)
・発想力・創造力(クリエイティビティ)
・マーケティング能力
クリエイティブディレクターに必要なのは、コミュニケーションスキルとマネジメントスキルです。
クライアントとコミュニケーションをとりながら要望を聞き出し、チームメンバーの適切なマネジメントを行い、スケジュール管理も含め、スムーズにプロジェクトを進めていかなければなりません。
また、消費者を魅了するようなアイデアを考える発想力や創造力、世間や業界の動向を把握して広告制作に活かすマーケティング力も必要となるでしょう。
経験
クリエイティブディレクターになるために必要な資格はなく、豊かな経験が求められます。
一般的には、広告プランナーやCMプランナー、コピーライター、グラフィックデザイナーなどの仕事から始めて、さまざまな広告制作の現場に携わりながら経験を積んでいき、やがてクリエイティブディレクターを目指すというキャリアパスが一般的です。
広告制作を学べる専門学校に通い、学びを深め、現場研修などで経験を積むことも大いにプラスになるでしょう。
クリエイティブディレクターのキャリアパスと年収
クリエイティブディレクターのキャリアパスとして、広告プランナーやCMプランナー、コピーライター、グラフィックデザイナーなどからスタートするのが一般的です。
年収は500万円以上といわれています。ここから経験を積んでクリエイティブディレクターにキャリアアップできると、年収は600~900万円程度が期待できるでしょう。
さらに経験を積んでいけば、フリーランスとして起業・独立することも夢ではありません。
キャリアや知名度次第では、さらに高い年収も考えられるでしょう。
クリエイティブディレクターを目指すなら専門学校がおすすめ
クリエイティブディレクターを目指すなら、効率的に広告制作のノウハウを学べる専門学校がおすすめです。同じ仕事を目指す仲間が集まるので、モチベーションアップにもつながり、刺激を受けながら成長できるでしょう。また、専門学校であれば、個人のレベルに合わせて学ぶことができ、講師の的確な添削で確実なスキルアップができます。クリエイティブディレクターを本気で目指すなら、専門学校で力をつけるのがふさわしいでしょう。
クリエイティブディレクターを目指すならこのコース
まずはコピーライターやデザイナーとして現場経験を積みながら、コミュニケーション能力やマネジメント力などを着実に身につけ、一流のクリエイティブディレクターを目指しましょう。
バンタンデザイン研究所では、グラフィックデザイナー、イラストレーター、WEBデザイナー、映像クリエイターなどを目指す人のための各種コースがあり、卒業生の就職先はクリエイティブ業界が92.5%となっています。
現場のプロを講師に、すぐに役立つノウハウや知識を実践的に学ぶことで、クリエイティブディレクターへの夢に近づけます。
・デザイン&イラスト実践[4年制]
https://www.vantan.com/faculty/design/de-26/index.php
・デザイン&イラスト総合[3年制]
https://www.vantan.com/faculty/design/de-25/index.php
・WSデザイン&イラスト専攻[2年制]
https://www.vantan.com/faculty/design/de-20/index.php
・WSグラフィックデザインコース[1年制]