<トップクリエイター育成授業>東京屈指のセレクトショップ「CARV STORE」に、セールスプロモーション施策をプレゼン!代表山田マシャさん、ストアマネージャーSAKURAさん、バイヤーAMIさんが審査!

授業/特別講師/講演会
卒業生
東京校
ファッション学部

バンタンデザイン研究所は、在学中からファッション業界で活躍できる人材を育成。
今回レポートするのは全3回の「トップクリエイター育成授業」。
初回の現状分析&アイデアワーク、ショップでの撮影を経て、今回が最終回・プレゼンテーションです。

「プレゼンは、アイデアに命を吹き込むことだと思います。

人を惹きつけるポイントは、喋る声の大きさかもしれないし、話のスピードかもしれません。

起承転結を意識して。

あとは自由で楽しくやってください!」と話すのは、「CARV STORE」 (@carv_store)代表で、

全3回の授業を監修した山田マシャ講師。

「CARV STORE」は、東京・代官山に位置し、

ファッション業界からも一目置かれる気鋭のセレクトショップ。

メンバーは、CARV STORE (@carv_store)オフィシャルInstagramでの

セールスプロモーション施策をプレゼン。

3人の審査員が評価し、1位&2位を選出します。

<1.野崎 来夢さん/「私のスポットライトツリー」>

野崎さん
「『CARV STORE』のフィード投稿に載せる写真を撮影しました。
テーマは『私のスポットライトツリー』で、足をキラキラのクリスマスツリーに見立てました。
『CARV STORE』のこれまでの投稿で、アクセサリーを食べ物に見立てているのが印象的でした。
フィルムカメラのような加工をして落ち着かせた写真にしています」

「CARV STORE」ストアマネージャー・SAKURAさん
「テーマが明確で、ホリデーシーズンのムードもお客さまに伝わりやすいと思います。
プラス1で言うと、靴下にパールを縫い付けたりしてホリデーシーズンらしさを出せたら、
さらに良くなったと思います」

マシャ講師
「アイデアワークの『ラフ』までは良かったなと思います。
ラフが写真になったときに、ラフよりも弱い写真になるのは“あるある”です。
想像よりもチープになったり、トーンダウンしたりするのはもったいない。
ラフ以上のアイデアを作り出せることはとても大事。
何が足りなかったのか?というと、準備が足りないです。
シルバーのモールが1本だけというのは、すごく残念。
とにかくプラスαのチャレンジを頑張って」とフィードバック。

笹岡みなみさんは、コーディネートを撮影したチェキを3枚並べた投稿を提案。
ハイブランドの広告をイメージソースとし、アナログなものがトレンドという今のムードを反映。

<2. 熊谷 遥奈さん/3WAY「ウレタンフォーム什器」>

「SNS投稿に活用できる什器を提案いたします。
オリジナル什器を作りましたので、『CARV STORE』に仲間入りさせていただけたらなと思います。
ポイントは3つです。
『CARV STORE』で香水、お財布など小物が多く取り扱われていました。
什器に載せて撮影していただけます。

2つめは、動物のように扱ったりコラージュしたりすることでシュールレアリズム的な写真が作りだせます。
3つめは、唯一無二の表情が出せるので文字を載せるときの背景としても使えます」

構成は、ウレタンフォームの上にミラートップをのせたオリジナルで、
熊谷さん自身の美大卒の技術が存分に反映されています。
さらに、店舗内のアイストップが一定の高さに統一されていることに気付き、
あえて目線の高さを散らす目的も。

「CARV STORE」バイヤー・ブランドマネージャーAMIさん
「プレゼン資料が見やすく、リサーチ力が高かったです。
3種類の使い方もとても考えられているなと思いました」

マシャ講師
「平面のデザイン構成力は素晴らしいです。
熊ちゃんの次のステップは、個展をして、ウレタンのアーティストがいることを認識させてください。
ビジネスをしている人たちにどうアプローチをかけていくか?
高級な什器になると自費で試作するのは難しいけれど、仕事で実践できれば素材の質を上げることもできます。
学生中にぜひ個展を実施して、ブランディングをし、クライアントをつけてください」
と、具体的なロードマップをアドバイス。

<3. 小林 彩世さん/「Christmas Holiday wish list」>

テーマは「Christmas」で、「Holiday wish list」と題したセールスプロモーション動画を制作。

フォーカスしたのは靴で「『CARV STORE』のインスタはトータルコーデが数多く
足元にフォーカスしたものが少なかったです。
そこでボトムスの主張を控えめにして、靴とタイツや靴下の合わせ方を提案します。
画角にこだわり動画編集はPhotoshopで行いました」

AMIさん
「ホリデー感を出すのであれば、床とか生地でホリデー感を出しても良かったのかも。
動画の終わりもフェードアウトできたら良かった。もったいないです!」

マシャ講師
「クリエイティブの起承転結はGOOD!スカートをクッと上げているシーンが良かったです。
これから意識してほしいのはカメラワークです。
例えば、10万円の靴を売るときに果たしてこれでいいのでしょうか?
『リッチ感』『共感性』を大事にしてください」

<4. 金子 楓香さん/「コラージュ」>

「『CARV STORE』の認知度を上げる目的で画像を制作しました。
『CARV STORE』らしさも取り入れつつ、小人がいる不思議な世界を表現しました。
カラーバランスや商品の配置にこだわり、
多くの人の目を引くような、“違和感のある”コラージュにしてます」

SAKURAさん
「情報量がすごく多いので、実際に投稿したとき他の投稿とバランスがとれるのか?
そこまで意識してもらえるともっといいのではないかなと思います」

マシャ講師
「作品をステップアップさせるための、引き算が必要だと思います。
見る側の人を考えて、伝えたいことは多くても3つまでに絞って。
見せたいのは小人なのか、全身のスタイリング、バッグなのか?
ファッションのスタイリングとイチゴが合っていない印象です」

他にも、江東桃香さんによる「クリスマスパーティ」がテーマの、
アクセサリーのセールスプロモーション投稿案や、
「事故現場」で2人の人物が「Pabe Pabe」のバッグを持っていたという設定の
芹澤小梅さんのSNSフィード投稿案が発表されました。

<5. 濱中 優芽さん/「違和感」をテーマにした什器>

濱中さん
「違和感をテーマに、紙粘土で手の形の什器を作りました。
マットでゴツゴツした指にこだわり、艶感のある指輪との対比で違和感を演出することができます」

指輪だけでなく、ブレスレット、サングラスなど、さまざまなアイテムで活用できます。

AMIさん
「ショップの雰囲気を的確につかんでくださり、質感で遊んでいる点がすごくいいです。
素敵な什器をつくってくださったので、もう少し面白い写真が撮れたら良かったです」

マシャ講師
「実はこの什器、撮影当日に壊れちゃったんですよ。
スタイリストさんも、撮影当日になってモノがないといったハプニングがあるので、
それをいかして完成度を高めている点は良いです。
気になるのは、『違和感』をテーマに作ってくれたけど、手につけている感じはすごくなじんでいます」
とフィードバックしました。

<6. 大賞&準大賞、AMI賞、SAKURA賞を発表!>

20分ほどの審査タイムを経て……メンバーのクリエイティブを称え審査員賞を急遽新設!
SAKURA賞は小林彩世さん、

SAKURAさん
「皆さん、お疲れさまでした。
3回の授業でここまでできたことが素晴らしいです。
皆さんのクリエイティブを見て新しい発見もできたし、すごく良い機会をいただきました」

AMI賞は……金子楓香さんです!

AMIさん
「金子さんは、自分の世界観を出し切る力が素晴らしかったです。
皆さんのプレゼンテーションを見て、私たちも気が引き締まりましたし頑張る励みになりました」

そして1位……熊谷遥奈さん、
2位……濱中優芽さんに決定!

マシャ講師
「熊谷さんの什器は、いただいて帰ります。
いろいろと要望しましたが、皆さんはまだ1年生。
正直もっとレベルの低いものが出るかな?と思っていましたが、
僕たちが想像している以上の提案を出してくれました。
学生時代は自分のやりたいことを試せる期間です。
1人1人が自分に集中して、クリエイションを高めていってください!」と期待を寄せました。

授業終了後も、マシャ講師に進路相談をするメンバーたち。
マシャ講師も一つひとつの質問に真剣、かつ丁寧にアドバイスをしていました。

在学中からこうした実践的なプロジェクトを経験でき、
業界で活躍するプロフェッショナルからアドバイスをいただけるのもバンタンデザイン研究所で学ぶメリットです。

【PROFILE】
山田マシャ講師
バンタンデザイン研究所卒業後、在学中からスタイリストアシスタントを経てH.P.FRANCEに入社。ショップディレクションやプレスを経験後、RAINBOW SHAKE Inc.を設立。年間約2000型の商品生産や多数の人気ブランドの企画運営、プレスルーム、ショップディレクションなどを手がける。さらにはTBSドラマ「カンナさーん!」「着飾る恋には理由があって」ではファッションやSNS監修も務めるなど仕事の幅は多岐にわたる。最近ではパリ、ミラノ、ロンドン、コペンハーゲンなど国内外の20ブランド以上を扱うセレクトショップ「CARV STORE」をローンチ。バイヤーとして世界のファッションウィークを飛び回っている。

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