VANTAN CUTTING EDGE 2023直前!HEAD PIECE COMPETITIONのシューティングに密着。選抜メンバーのクリエイションは?【バンタンデザイン研究所】

授業/特別講師/講演会
東京校
ヘアメイク学部

バンタンデザイン研究所では、在学中から広告やファッション誌の撮影に準ずるシューティングを行います。

今回は、VANTAN CUTTING EDGE 2023で実施される「HEAD PIECE COMPETITION」のシューティングに密着。

<VANTAN CUTTING EDGE 2023とは?>

『バンタンデザイン研究所』が主催する 国内デザインスクールの中でも最大級の在校生を対象とした複合型デビューコレクション。

2023年度は、917日、EBIS 303にてショー&展示形式で発表されます。なかでも、「HEAD PIECE COMPETITION」は「World…」から作品イメージを広げ、ヘッドピースを制作。当日は、ヘッドピースの展示と、撮影したスチール作品を展示します。

 

 

<1. 藤井さん>
初めてのシューティングにのぞむ藤井さん。

モニターをチェックし、シャッターが切られる合間にヘアメイクの直しに入ります。

テーマは「前進」。モヤモヤと曇った場所から、光を見つけて前進する過程を表現したかったと話します。本人自身もクリエイションの過程では迷う場面があり、撮影前日まで「作る&壊す」を繰り返してきたそう。

ヘッドピースの左側には、綿を使いカラーグラデーションでアンニュイな心模様を。また、右側は水面が輝いている川のようなイメージに、光を得て前進していく様子を重ねて表現しました。

藤井さん「夏休み1カ月をすべて使って、作品を完成させました!今回が初めての作品撮影だったので、どうなるか分からず不安なところもありました。

シューティングでは、講師のおふたり、モデルさん、フォトグラファーさんからアドバイスをいただき、助けられました!」と、表情は晴れやか。

モデルのアンジェリカさんも「藤井さんはとても丁寧にヘアメイクしてくれました!また、ヘッドピースをつけるときも、髪が痛くならないよう配慮してくれました!」と、評価します。

 

<2.大崎さん>

シャッターが切られ、「カッコいい!」「いいね」とギャラリーからも好評だった大崎さんの作品。

テーマは「心臓と血管」。

エクステとすき毛で作られたヘッドピースは、心臓の形をモチーフにしていて、繊細な赤のアクセサリーは血管を模しています。

さらに自分の好きなカラー・シルバーを加え、作品に自分らしさを出しました。

撮影は一人30分と、通常の撮影授業よりも長めに設定されています。

「これで撮れたら、アングルを変えてみてもいいかもしれないね」と、riina講師。

顔を右にふるか、左にふるかでも作品の印象は大きく変わります。
またメイクも、右唇をあえてオーバーリップにしてみたり、アイホールに満遍なくシルバーを塗り広げたり、とさまざまなバージョンにトライしました。

――― プロジェクトに参加して、得られたことは?

「詰め込みすぎてはいけないこと。ヘッドピース単体で見るのではなく、作品全体で見たときのバランスがとても大事だと分かりました。普段、私が見ている作品は、プロフェッショナルが時間をかけて、ディテールまでこだわっていることが分かりました。

良い作品に仕上げるためには、細かいところまで考えて、素材も追及しなくてはいけません」

 

<3.古賀さん>

「そもそも、世界の始まりは何か?と考えたときに、アダムとイヴの『創世記』が思い浮かびました。そこで、何も始まっていない無機質な雰囲気がありながらも、これからの願望や希望を感じさせるような作品にしました」

植物のようにうねったフォルムは、穏やかさと強さの「二面性」を感じさせるようにデザイン。植物の葉は、ラップフィルムで、一つひとつ手作りしているそう。

 

――― プロジェクトに参加して分かったことは?

「思っているイメージを、形にすることが大変です。制作過程では、プロフェッショナルの講師からアドバイスをいただけたことが貴重でした」と振り返ります。

2022年度も「HEAD PIECE COMPETITION」を監修したNAO講師(写真右)は、「去年のメンバーも素晴らしかったですが、今年はさらにメンバーのメイクの引き出しが多い印象です。また、発想力も素晴らしい。

コロナが収束した時代性も反映してか、自由で明るいムードが感じられます」とフィードバック。特に、期待している作品も複数あると話します。

 

 

<4.菊地さん>

 

「私の好きなものを、全部盛り込みました」と説明する菊地さんのヘッドピースは、カラフルな端切れ、リボンなどを使い、カラフルでキュートな印象。

一方で「スポーティも好きなので、古着なども使っています。キュートとスポーティ、一見すると相反する要素を組み合わせるのが自分らしいと思います。

形は、自身の成長曲線のようなイメージで上に伸びています。自分の人生というと大袈裟かもしれませんが、学んできたことを最大限に投影しています。

パーソナルな作品なので、最初からモデルは自分のことを理解してくれている友だちにしようと決めていました!」。

 

目元には、数色のパープルをシャープな線で入れ、ヘッドピースとのコントラストが出るように。撮影では……

riina講師「前髪が少し重いから、サイドに流して!透け感を出してみて」とアドバイス。
シャッターが切られる合間に、毛流れを整えるなど微調整に入ります。

「ちょっとした違いですが、やってみたらすごく良くなることが多いです!例えば、リップに使っている色を、少しだけアイメイクにも足すことで、統一感が生まれました。具体的に、どうしたら作品がより良く見えるのか?その発想力が得られたと思います」と振り返ります。

 

――― 今回のプロジェクトに参加して良かったことは?

「こんなに、好きなもの、やりたいことを思いきり表現できることは、なかなかないことだと思います。どこまで自分の作品が通用するのか、試せたことが良かったです!」と、モニターを見つつ嬉しそう。

5.  西山さん>

「私は、ヘッドピースではなくフェイスピースを作ることにしました。モチーフは、メガネ。メガネ屋さんでアルバイトしているのですが、『見える!』という喜びは世界共通だなと思いました。見えることの安心感や喜びを表現したいです」と話します。

 

――― プロジェクトに参加して得られた学びは?

riina講師に、ヘア、メイク、ヘッドピース、ファッションも含めトータルで100にすることが大切だと教わりました。足りなくてもいけないし、足し過ぎてもいけない。また、これまでの表面的なヘアアレンジだけでなく、ヘッドピースやフェイスピースは立体で重い分、構造的に支える方法を考えなくてはいけません。その仕込み法の技術などが勉強になります!」と、それぞれが手応えを感じていました!

 

VANTAN CUTTING EDGE 2023 は、一般ゲストの入場も可能です。

展示コンテンツに、是非ご期待ください。

2023年917() ※12:00 OPEN 13:00 START -15:30 END

EVENT SPACE EBiS 303 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-20-8

https://www.vantan.com/special/cuttingedge/

 

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