<年度末修了展「The End of Year Exhibition」>ショーコンテンツに密着。ファッションデザイン、スタイリング、ヘア&メイクの注目作品をピックアップ【バンタンデザイン研究所】

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バンタンデザイン研究所は「実践教育」を行っています。在学中からファッションショー、ヘアメイクショーなど、現場に即したプロジェクトを行うことで、業界で必要なスキルを身につけます。

今回お届けするのは、2023年3月4日(土)&5日(日)、校舎にて実施された年度末修了展「The End of Year Exhibition」。
さまざまなコンテンツの中でも、5日に実施された専門部によるショーステージをレポート。

<1. ファッションデザイン総合1年次、ファッションデザイン専攻1年次、WSファッションデザイン専攻1年次>

在校生(以下、メンバーと呼びます)が、一人ひとつオリジナルブランドを制作。代表LOOKを1~2体制作し、ショー形式で発表します。
コンセプトの立案、テーマ、デザイン、縫製までを手掛けています。コンセプトから発表までをトータルで行うことで、ブランド運営の実践的スキルを習得します。

ルックの中には、丈が変わり2WAYで使えるスカートも登場し、演出にも工夫が凝らされていました。完成度の高いアイテムが多く、2年次への期待感を高める機会となりました。
ショーを終えて……

「HIRAGATA」デザイナー・WSファッションデザイン専攻1年平形さん(下写真中央)「『ジャパニーズアバンギャルド』をコンセプトに、横尾忠則のビジュアルが着想源となっています。自分の作品をランウェイに出すだけでなく、クラス全体のショーディレクターを務め、演出にも携わっています。無事に終えることができて、ホッとしています」とコメント。

<2.スタイリスト専攻1年次、WSスタイリスト専攻1年次>
スタイリスト専攻が行うのは、スタイリングショー。

ディレクター・スタイリスト専攻1年杉山さん「テーマは『オモチャ』です。自分たちが幼少期に実際に遊んでいたものを再解釈し、スタイリングで表現しています。ショーを制作するうえで『操り人形などもいいのでは?』といったアイデアも出ましたが、『リアルに遊んでいた』点にこだわることで、説得力のあるコーディネートになったと思います」

――――――ショー直前の気持ちは?

杉山さん「ウチのクラスは良い意味で(笑)我が強く個性的。舵をとるのは簡単ではありませんが、結果的に尖ったスタイリングになったと思います!」
ショー本番では、モデルさんたちが自分のテーマとなったモチーフをオモチャ箱から選び、持ち抱えてウォーキングを披露。
観客がスタイリングの答え合わせもできる、遊び心のある演出が秀逸です!

ショーを終えて……
「ブルースライム」制作・屋比久さん「いちばんインパクトのあるスタイリングにしたいと思いました。初のショーは、360度どこから見られてもいいように作るのが大変でした」
「シルバニアファミリー」制作・吉田さん「材料を集めるのが大変でしたが、今までいちばんの仕上がりです!制作を通して、自分はゴチャゴチャした世界観が好きなんだ、という気付きもありました」

WSスタイリスト専攻1年次のテーマは、「SPACE TRAIN」。
ATTENTION。人食いウサギが逃亡中!という注意喚起からショーがスタート。さまざまな星に住む、さまざまな職種の人たちが行き交う様子を、ユニークなスタイリングで表現。

最後は、特殊部隊に人食いウサギが捕まるというストーリー。

ショーを終えて……「達成感がハンパない!」と、ディレクター・高橋さん。自身の作品は、白いオーバーサイズコートを着こなした宇宙のギャル。
「青をキーカラーにし、メイクもスタイリングもまとめています。一般的な“地球の”メイクではなく、メイクを左右非対称にすることで違和感を出しました」と解説。

<3. WSヘアメイク総合1年次、メディアヘアメイク総合2年次>

メディアヘアメイク総合2年次のテーマは「Personal Energy」。

WSヘアメイク専攻1年次のショーテーマは「I am____」。

「mutual opposition」制作・長坂さん「作品をつくるとき、どのようなものに魅了されるかを考えました。奇妙なものと美しいものは頭から離れないので、それらは相反するのではなく二面性なのではないか?という案から着想しています。また好きなものの先に、自分の個性が表れるのではないかと思いました」と、作品に至る背景を教えてくれました。

「結び」制作・山田さん「作品のスタートは、同級生から親を亡くしたと聞いたこと。もしも、自分が恋人やペットなど大切な存在を亡くしてしまったときに、きっと壊れてしまうと思います。エクステンションを結び合わせることで、大切な存在を繋ぎ止めておきたい気持ちを表現しています」。

「高潔」制作・菅野さん「美術館で武将の浮世絵を見て好きだったので、チョンマゲのアウトラインをヘッドピースで表現しようと思いました。草花は、チープにならないよう、直感的に選んでいます。

バンタンデザイン研究所での1年間を振り返ってみると、『人を綺麗にするメイク』とはまた違った『クリエイティブメイク』という新しい世界を知ることができました。考えたこともない分野だったので、周りのメンバーとの差も感じましたし、デビューイベント『VANTAN CUTTING EDGE 2022』では入賞できず悔しさがありました。今回は、納得のいく作品に仕上がったと思います」とコメント。

「ビーズ」制作・金子さん「ビーズを作るのが好きで、ヘッドピースもビーズを繋ぎ合わせて制作しました。モデルさんが直前まで決まらないというハプニングもありましたが、理想の作品に仕上がり満足しています。2年次は、自分の個性を失うことなく、さまざまなジャンルのヘアメイクに挑戦したいです!」

「お天気雨」制作・田村さん「シルバーのワイヤーで水しぶきを表し、水滴が太陽の光をキラキラと反射している様子を表現しました」

「The northern lights」制作・永山さん「自分が好きな『オーロラ』をテーマに選びました。移り変わる光の様子をグラデーションで表現しています。初めてのショーでしたがスチール撮影と違って360度見られるので、作品を全方面から見ました。立体で意識するようになり、学ぶことが多かったです」

こうして、全コンテンツが大盛況のうちに閉幕しました。
修了展で得られた達成感を大切に、2年次の授業やインターンシップに繋げていってください!

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