映画からヘアメイクを提案する「第3ターム撮影実習」をレポート!
11月3日、WSヘアメイク専攻科にて「第3ターム撮影実習」が行われました。
課題は「映画からインスピレーションを受けたメイクを提案する」。
好きな映画を選び、世界観や登場人物をメイクで表現します。
モデルの選定からヘアメイク、撮影コーディネートまで一人が一作品を担当。
メイクルームではみんなテキパキと仕事をこなしています。
【テーマ:シンデレラ(2015)】
吉田優樹乃さんが選んだのは、実写版シンデレラ。
ヘアは内巻きと外巻きのミックス仕立て。上品でエレガントな雰囲気が漂います。
ヘアメイクのこだわりは…?
「あえて“シンデレラにしすぎない”ことです。映画の主人公よりもっと可愛さを出したく、アイメイクには赤やピンクをメインに使いました。華やかさも強調したかったので、仕上げにパールを入れたのもポイントです」
ヘアメイクが完成したら8階スタジオでいざ撮影!
ポージングや表情、小物使いもすべて学生自身で考えていきます。
映画のシンデレラとはひと味違う、可憐なお姫様に仕上がりました!
【テーマ:メリー・ポピンズ(1964年)】
永井美来さんはアメリカの名作ミュージカル映画をテーマに。
主人公を意識したヘアメイクにトライしました。
背景紙の色や仕上がりイメージをカメラマンさんにしっかり伝えていきます。
背景紙はベージュを選び、50年代という時代感を表現。
映画を何度も見て、レトロなメイクを徹底的にリサーチしたそうです。
【テーマ:チャーリーとチョコレート劇場(2005年)】
長内美優さんが選んだのはファンタジーコメディ映画。
映画の全体的な可愛さを意識し、60年代をイメージするため髪にボリューム感を出したのがポイントです。
仕上げにシュシュをつけて子どもらしいチャーミングさをプラス。
白×茶色のコーデで、チョコレートな世界観が表現されました。
【テーマ:アリス・イン・ザ・ワンダーランド(2010年)】
原田果歩さんは不思議の国のアリスを原作としたディズニー実写映画をテーマに。
物語に登場する、“チェシャ猫”をイメージしたメイクに挑戦しました。
「髪をふんわりさせたく、慎重に逆毛を立てました。先生にコツを教えてもらったので、納得いく出来になったと思います」
撮影方法にも原田さんのこだわりが詰まります。
映画のシーンを再現すべく、お香で煙を出すという斬新なアイディアが披露されました!
【テーマ:XXXHOLiC(2022)】
眞田菜緒さんがテーマにしたのは、蜷川実花監督によるダークファンタジー映画。
イメージは人の心の闇に寄り憑く「アヤカシ」から逃げる主人公です。
「和の趣がある映画ですが、随所に光る洋のエッセンスも取り入れました」と眞田さん。
妖艶でミステリアスな雰囲気に思わず目が釘付け…!
【テーマ:ヘアスプレー(2007年)】
西川若奈さんはアメリカ・イギリスのミュージカル映画をチョイス。
60年代の世界観を作るため、髪のボリューム感を意識しました。
「時間が足りなくて、撮影までバッタバタでした…。デカヘアは前から見て丸くすることを重視しましたが、なかなかキマらず大変でした」
スタジオ撮影ではさまざまな小道具が使われます。
その一つがカポックと呼ばれる、発泡スチロールで作られた白や黒の大きな板。
ライトを反射させて柔らかい光を作り出すなど、理想のニュアンス作りに欠かせないアイテムです。
白黒の組み合わせや立てる位置により、写真の表情は一変。
実習でもプロカメラマンならではのカポック使いがお披露目されました。
実際の現場では時間が限られ、その中で手際よく撮影することが求められます。
この日は本番をイメージするため、ストップウォッチで時間を計りながら進行。
短時間でメイクを調整したり、モニターをチェックしたりと、現場の空気感を体感できたはずです!