OB・OG座談会開催!ヘアメイクアップアーティスト・KAORI(@kaori_makeup_beauty)さんが語るキャリアの築き方とは?【バンタンデザイン研究所】
進路に悩む在校生に向け、OBOG座談会が開催されました。
ゲストスピーカーは、2013年ヘアメイク学部卒業で、ヘアメイクアップアーティストとして活躍するKAORI(@kaori_makeup_beauty)さん。
スタッフがインタビュアーとなって、気になるキャリアについてうかがいます。
<WORKSは?>
スキンケアレッスン、メイクアドバイスを始めアイドル・モデルといったテレビ番組、イチナナライブ・渋谷看板広告のヘアメイクなどを担当。
最近では、YouTubeやイチナナ配信にも力を入れています。
ちなみに、SNSを始めたキッカケは……「アシスタントに行った時、当時の師匠に『自分がどんな人から分かるようにキャラクター化させたほうがいい』と言われて、
コツコツ、Instagramを続けてきました。メイクの仕事や、好きなアートをアップしています。YouTubeでは、『よく喋るヘアメイクKAORI』で発信しています。
YouTubeから声がかかって仕事に繋がることもあります。
広告は、イチナナライバーさんに『ヘアメイクをお願いしてもいい?』と声を掛けていただいたことがキッカケで、担当させてもらいました。
色んな人と交流して意見を聞きたいので、ひとつのジャンルにしぼらず、お仕事を受けています」
一般の方をヘアメイクで変身させたり、着物を着て楽しむメイクイベントも開催。
<イベント主催も!>
KAORIさん「コロナ前は、定期的にスキンケアレッスンやメイクアドバイスのイベントも主催していました。
職業柄、街で『この人、もう少し工夫したら綺麗になるのに!』という人を見つけると気になってしまいます。なので、週1回ペースでイベントを開催していましたね。
Instagramでポップを作って発信していました」
<卒業後は?>
「アシスタントをしていました。駆け出しのときは、仕事は選ばずにやっていました」
<楽しかったお仕事のエピソードを教えて!>
「レギュラー番組を任されると楽しいですよね。クレジットに名前が出たときに『やった!』と思いました。テレビを録画しておいて、スロー再生して親に送りました」
<逆に、大変だったことは?>
「モデルさんとかタレントさんって、仕事前は緊張感がすごいんです。私が何をしてあげられるかな?と考えたときに、自分も喋れなくなってしまって、
そういう部分は苦労しましたね。撮影が始まる前に『いってらっしゃい』って声をかけたり、相手を気遣います。
そういう繊細な部分は、慣れるまでは大変かもしれませんね」
<気遣いはとても大事!>
「自分、自分ではなく、相手のことを思って行動してあげて。飲み物を『どうぞ』っていうだけで相手は分かってくれますよ」
<メイクアップアーティストを目指そうと思ったキッカケは?>
「もともと、引きこもりなんです。小学校も、中1も保健室で過ごすことが多かったです。親の都合で、北海道に住んだり、熊本、宮崎にも引っ越しました。短期間に友だちを作るのが大変で……。そんなときに、母親がPopteenを置いておいてくれたんです。雑誌を開いたら、一般人が倖田來未さんにヘアメイクで変身する企画があって、『コンプレックスが無くなるかも』と思いました。そこがひとつの転機ですね」
<学生のうちに、何をしたらいい?>
「私が心がけていたのは、人とよく喋ること。相手を知ろうとすること。あとは、やれること、やれないことをハッキリさせて、やれないことを克服するように努力していました」
<アシスタントで気を付けることは……?>
「監視カメラが自分に付いていると思って行動して。アシスタントに入るときって『現場に行ける!』って嬉しい気持ちですよね。
でも、失敗したら師匠の信用問題です。信用を失わないように行動することがいちばん大事!
例えば、休憩時間だからって、あぐらをかいて座っていい訳じゃない。周りを気遣えるといいと思います。
服装は、動きやすくて清潔感があるといい。特に細かく言うと靴下も毛玉がついていないか、めっちゃ見られています。専属アシスタントになるまで呼んでもらえるかどうかは、
意識の差が大きいと思います」
座談会終了後も、学生からの質問に一つひとつ丁寧に答えてくれました。
――― ヘアメイクアップアーティストとして大切にしていることは?
「自分の意見を必ず持つこと。現場で意見を聞かれたときに、遠慮していては次の仕事はきません」
――― 好きなことが多すぎて、自分のやりたいことが分かりません。
「スケッチブックに、好きなことをコツコツ、コラージュしていくといいと思います。続けると、自分の好きなものが明確になります。好きなことを思い続けることは大事だし、
リサーチすることも大事。SNSはフル活用したほうがいいです。何事も続けないと、拾ってもらえません」
最後に、後輩たちにメッセージ。「自分の好きなことを知ってあげて、絵にしたりノートを作ったりして形にしてください!皆さんが夢を叶えることを願っています。
質問がある人は、InstagramとかにDMを送ってもらえたらと思います」と笑顔で締めくくりました。
業界で活躍するクリエイターが多いのも、バンタンデザイン研究所の強み。OBOGとの縦の繋がりも大切にして、先輩たちからも学んでいってくださいね!
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