20.02.26 23.03.24 更新

Asia Fashion Collection 7thアジア代表デザイナー3組が参加!New York Fashion Week直前の最終クオリティチェック会をレポート!【バンタンデザイン研究所】

イベント
東京校

今年で7回目を迎える「Asia Fashion Collection(アジアファッションコレクション)」#1。

昨年10月に行われた審査会にて、アジア代表ブランドが決定!

KTOKA(カトカ)、ito(イト)、aNANA thi sayim(アナナ・ティ・シャイム)の3ブランドは、

2020年2月10日にニューヨーク・ファッション・ウィークにてランウェイデビューを果たします。

今回は、東京校にティート トウキョウ(tiit tokyo)デザイナー岩田翔講師、

バンタンデザイン研究所ファッション学部OBでスタイリストとして活躍する町野泉美講師をお招きし、

最終クオリティチェック会を実施。その様子をレポートします。

 

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KTOKA 

「片岡シキカーラです。ブランドコンセプトは『A final layer of skin』。

今シーズンは、Uta barth(ウタ・バース)という写真家に強く影響を受けています。

この写真家はサブジェクトと背景をぼかして撮影することで知られています。

それを参考に、生地やディティールに落としこみました。」

 

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発表するのは、全8体。

コレクションの2体目は、布団を彷彿とさせるダウンを合わせたコーディネートです。

町野講師「下のパンツにもデザインがあって、要素を盛り込みすぎている印象です。

ダウンはシンプルなアイテムに合わせるほうが映えるんじゃないかな?」

と、ストレートに意見を伝えます。

 

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また、ルックが出る「順番」にも気になる点が。

「インパクトのあるものは、後半に持ってきて。

ファーストルックはブランドのイメージが伝わるような、

洗練されたシンプルなスタイリングのほうがいいです。」と町野講師。

 

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3体目に対しては……

岩田講師「個人的にはスニーカーを合わせない方がいいと思います。

世の中的に、今からスニーカーを推していないというのもありますね。」と助言。

 

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また、主張のある「ダウン」の見せ方は議論の対象に。

町野講師「整っている中にひとつ違和感のあるアイテムがあるほうが可愛く見えます。

なので、現状は腰から巻いていますが、腰ではない巻き方にしてもいいのでは?」

と、意見を伝えました。

 

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チェック会を終えた片岡さんは、

「スタイリストの子と組んで今回のルックを考えてきました。

人によってアドバイスが異なるので何を優先するかは難しいです。

デザイナーの自己満足で終わらないように、

ブランドとして大切にしていることが一番伝わる形でまとめていきたい。」

と話します。

 

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ito 

itoは、竹中太将さんと伊藤未来さんによるブランド。

「ブランドコンセプトは『sprezzatura』。計算尽くの無造作、完全なる不完全です。」

 

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こちらも全8体の予定だそうで、ブランドイメージを左右する1体目についてはほとんど修正はなし。

「帽子があった方が可愛いかなって思います!」と町野講師。

また、岩田講師も「ツバは大きめのほうがいいね!」と細かな部分でのフィードバックを上げました。

 

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3体目に対しては気になる点が。

「中は、何を着るか考えていますか?せっかく透け感があるのに、透けていることが伝わってこないです。」

と指摘する町野講師。

「スカーフをブラジャー代わりにしようと思っています。」

と答えるデザイナー竹中さん。

町野講師「それが可愛いかは分かりません……。もしかすると、素肌に直接着た方がいいのかも?」

とストレートに伝えます。

 

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デザイナー竹中さんも「なるほど」と頷き、真剣な表情でメモを取っていきます。

 

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aNANA thi sayim(アナナ・ティ・シャイム)

宮下さん「aNANA thi sayimデザイナーをしています、宮下奈々です。

コンセプトは『ファンタジーを軸に、感情を繊細にまとう』です。

曖昧な感情、儚い夢、背伸びした少女の独り言や妄想に、

少しの毒を加えて服として表現しました。

服でも、どこに分類されるのか分からないアイテムがあり、

そこを組み合わせていく感じを楽しんでもらえればと思います。」

 

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1体目については……

「どの靴を合わせるか迷っています。タイツがある、なしでも雰囲気が変わるので……。」

と相談する宮下さんに、

「ミッドヒールとかチャンキーヒールのほうが合う気がします。」と助言する町野講師。

 

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袖が長いトップスを主役にした2体目のコーディネートについては……

「手が長いなぁ。合わせるならハイネックのほうが洗練された印象になるよ。」と岩田講師。

 

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「こういうデザインは学生らしさが出てしまう。袖はまくって抜け感を出したほうがいいと思います。」

と町野講師も真摯にアドバイス。

宮下さんも、メモを取ることを欠かしません。

時折、一歩後ろに下がって自分のコレクションの全体像をチェックしている姿も印象的でした。

 

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こうして、プロフェッショナルたちの的確な助言を受け、全ルックのアップデートが完了!

New York Fashion Weekのステージで、アジア代表デザイナーが存在感を示してくれることを期待しています!

 

 

#1

バンタンとパルコがアジアのファッション産業のさらなる発展をめざし、アジアの若手デザイナーを発掘・インキュベートするプロジェクト。

 

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