<特別授業>イタリア発の名門校「イスティトゥート・マランゴーニ(Istituto Marangoni)」による特別授業実施!業界で活躍するための「ポートフォリオ」制作プロセスをアドバイス!

授業/特別講師/講演会
東京校
ファッション学部

バンタンデザイン研究所東京校にて、エクスクルーシブな特別授業が行われました。

今回お招きしたスピーカーは……
イスティトゥート・マランゴーニ・アジアエリアマネージャー シルビアさん、
イスティトゥート・マランゴーニ・学士ファッションデザイン学部プログラムリーダー ステリオスさん(写真左)。

1 国際的なファッションスクール「イスティトゥート・マランゴーニ(Istituto Marangoni)」

イスティトゥート・マランゴーニ(Istituto Marangoni)は、
ファッション、デザイン、アート、ビジネス分野で高い評価を受けている国際的ファッションスクール。
特にファッション業界に強みがあり、「DOLCE&GABBANA」ドメニコ・ドルチェ、
「Moschino」フランコ・モスキーノなど、
世界中の著名なデザイナーやファッション業界のリーダーを輩出しています。

シルビアさん
「イスティトゥート・マランゴーニは1935年に、イタリア・ミラノで設立されました。
ミラノをはじめ、フィレンツェ、パリ、ロンドン、ムンバイ、上海、深圳、マイアミ、ドバイなど
世界の主要都市にキャンパスを構えています。
さまざまなバックグラウンド、アイデンティティをもった学生が学んでいます」

2 マランゴーニメソッド

シルビアさん
「イタリアの伝統を大切にしています。また、世界各都市の校舎はロケーションを大切にしています。
例えば、ロンドン校周辺の環境はエネルギーに満ちています。
アートスタジオ、ファブリックショップ、ギャラリーもあり、いつも何かしらのイベントが行われています。
刺激的なエリアでキャンパスの外で刺激を受けながら、作品に応用していくことができます。
また、業界とのコネクションを重要視しています。教えるのは、
現役で活躍するプロフェッショナルな講師です。
在学中に、業界とのコネクションをしっかりつくることができます。
さらに、デジタルファッションにも力を入れており、AI、メタバース、
デジタル技術を統合した最先端を学ぶカリキュラムが導入されています」
恵比寿というエリアに校舎を構え、
現役プロフェッショナル100%のバンタンデザイン研究所とも共通項が多いです!

シルビアさん
「業界で活躍するセレブリティを迎えて協同プロジェクトを行うこともあります。
例えば『バルマン(BALMAIN)』クリエイティブディレクターオリヴィエ・ルスタンを迎えて
プロジェクトを行い、貴重な知見を得ることもできます。
学生にとってはスカウティングのキッカケにもなります」
他にも、「TOD’S」「DOLCE&GABBANA」との産学協同プロジェクトを実施。

シルビアさん
「学生をもてなすためにやっているわけではありません。学生のインスピレーションを求めています。
何かを成し遂げる良い機会だと思いますし、『VERSACE』など
ラグジュアリー・ハイエンドブランドと行うプレミアムさも、ひとつの強みだと思います」
こうしたメソッドのもとに学んだ卒業生は、94%が就職。
うち70%以上がファッショ業界でのキャリアを築いています。
また、30%の学生が起業して自分たちのブランド・ビジネスを運営しています。

マランゴーニ・学士ファッションデザイン学部プログラムリーダー ステリオスさん
「私自身もファッション業界に従事していました。
その経験から、実務経験をベースに、わかりやすく伝えることを心がけています」

今回は、イスティトゥート・マランゴーニ ロンドン校の学部課程 3年制のカリキュラムを紹介。

<YEAR1 OVERVIEW>

「1年次では、絵の描き方、リサーチの仕方、パターン、生地の裁断、洋服が
どのように構築されていくかを総合的に学びます。
ファッションショーも実施します。ブランドとの産学協同プロジェクトも実施し、
1年次終了時には、ファッションブランドでのインターンシップを獲得した生徒もいます。
ブランド側から高い評価を得ることで、インターンシップのチャンスを得ることも可能です」

 

<YEAR2 OVER VIEW>

「2年次は、自分のブランドを起ち上げるフェーズに入ります。
アーティストや、『SWARROSKI』、『JORDAN LUCA』といったブランドとのコラボレーションも
積極的に行います」

 

<YEAR 3 OVERVIEW>

「コラボレーションを通して、自分なりに業界ナレッジを蓄えたら、3年次ではアウトプットをしていきます。
学んだルールを上手に壊していく段階です。
これまで培った能力を発揮すべく、コンセプトメイキング、リサーチはより深くなります。
業界からどのように評価されるかも見据えてのプロジェクトになるので、3年目はとても忙しいです。
ですが、学生たちは自分たちのやりたいことをやっているのでポジティブなムードが漂っています」

3 PORTFOLIO DETAILS

「では、具体的にはどういったところを意識しているか?
ポートフォリオ(作品集)には、これらのことが記載されていることが望ましいです」
と、チェックリストをシェア。

  • クリエイティブプロセス
  • ファッションの知識
  • 専門的技術
  • 2D and 3D、デジタル&物理的に
  • ファッション業界の経験
  • 特筆すべき強み
  • 作品に関連するもの&幅の広さ
  • 関連する能力

「業界の先輩方は、皆さんが見てきたものをほとんど見てきています。
だからこそ、特にプロセスは大事なポイントです。
どんなに良い成果物でも、どういったプロセスを経てたどりついたかが見えないと信用することができません。
ムードボード(イメージボードやコラージュ)のプロセスを記録したり、撮影したりして必ず残してください。
刺繍や生地などを保存しておくのもいいです。3Dソフトウェアを使ったら過程も記録保存しましょう。
プロセスは、必ずしも綺麗に整っていなくてもいいのです。
最終的に出てくる成果物が完璧であればいいのです。
成果物は当然大事ですが、どう乗り越えてきたかを含めて見たいのです。
Keep your process ,and make your own work stand out!(過程を保存して、あなたの作品を秀でたものにしてください)」

例として、3年生コースのファイナルプロジェクトを紹介。
廃棄された生地を集め、洗ったり、切ったり、削ったりといった試行錯誤を繰り返して、
独自の質感やフォルムを持つファーのような作品を完成させたケース。

「たくさんの学生がファッション専攻を卒業しますが、
あなたの作品を秀でたものにすることがとても重要です。
資料のフォント選び、配色もそうです。
印象的に、注目を浴びるような、記憶されるプレゼンテーションにしてください」とメッセージを寄せました。

受講した学生から、質問もあがりました。
――― 先ほど「ルールを学び、壊す段階」とおっしゃっていましたが、
壊し方はどのような方法がありますか?教えてください。

ステリオスさん
「壊すやりかたは人それぞれです。童心に返って実験してみましょう。色々なアイデアを試してみましょう」
とアドバイス。
在学中から、グローバルな視点・知見を獲得することができました。

また、イスティトゥート・マランゴーニでは、
6月、9月、1月スタートの3週間の「ショートコース」も実施しているのだそう。

ファッション業界との豊富なコネクションをもつのも、バンタンデザイン研究所の強み。
バンタンデザイン研究所卒業後、海外でより学びを深めたい人にとって選択肢が広がりますね!

Istituto Marangoniイスティトゥート・マランゴーニ

https://www.galileoschools.com

@istitutomarangoni_london

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