メンバーによるバンタン卒業修了展2024に向けたプレゼンテーション授業をレポート!【バンタンデザイン研究所】
今回は2月に開催した卒業修了展に向けたプレゼンテーションをレポート!
全体で43人のメンバーが卒業修了展に向けて自身のブランドのプレゼンテーションを行いました。このプレゼンテーションでトップ10に選ばれたブランドは、プロのモデルを使用してショーに臨める権利を獲得できます。
審査員3名が各ブースを回り、クリエイティブ・ビジネス・コミュニケーションの3観点から審査を行います。そうして審査員のフィードバックをもとに、卒業修了展までに作品をブラッシュアップしていくのです。
今回プレゼンテーションを行ったブランドをいくつか紹介します。
まずは「jnakamura」。コレクションのテーマは「Look up 15 years old」。
映画「ヴェニスに死す」を見たことがきっかけで今回のテーマを思いついたそうです。15歳という限りのある年齢に注目し、その若さの象徴としてフレッシュな青と白のボーダーを取り入れました。男性の身体のラインの見せ方にこだわり、全身タイトなデザインで、カットラインをどうするかなど自問自答を繰り返してできた作品です。
「ALICE SYNDROME」は、意外なものから着想を得たアレンジを散りばめた作品をプレゼン。
幼少期の淡い思い出を振り返り、お菓子のパッケージから今回のデザインを思いつきました。お菓子を開封した時の切り口のようなカットや、裏地にお菓子の包装紙のデザインが施されていたりと、面白いコレクションです。審査員の方にも「表現が増えた」と評価されました。
自由からくるエレガンスを表したコレクションを発表したのは「Ishikawa Mao」。
歩いた時の生地の揺れを重要視し、立体的なドレスを製作しました。ツイード生地が固く見えるように加工した、大きく広がりのあるドレスです。一見シンプルながらも、袖がねじれていたり肩にパッドが入っていたりとこだわりの詰まった作品。より良いものにするべく、審査員も細かい部分までフィードバックを行いました。
「MARUSHO」は、「ダンスパーティーのような煌びやかさを日常に」をテーマに作品を製作。
「マイケルジャクソンを自分がプロデュースするなら」と考え、実際のマイケルのステージ衣装などを参考にデザインしました。審査員からは「マイケルと言えば、なアイテムをもっと取り入れて見てる人にもわかりやすいスタイリングにすると良い」とのコメントがありました。
審査員のフィードバックをもとに、卒業修了展に向けてブラッシュアップしていくメンバーたち。本番ではどんな作品が見られるのかとても楽しみです!