下北沢reloadポップアップストア出店をかけて、講師にプレゼンテーション!在校生がプロデュースする、計20ブランドがエントリー。注目は?【バンタンデザイン研究所】
下北沢reloadポップアップストア出店をかけて、
講師にプレゼンテーション!
バンタンデザイン研究所では、実践的スキルを身につけるプログラムを実施しています。
今回、WSファッションプロデュース専攻2年生がのぞむのは、「下北沢reload」への出店をかけたプレゼンテーション。
下北沢reloadには、先輩デザイナーたちもポップアップストアをオープンし、なかには4日間で36万円を売り上げるブランドも出るほど。若手ブランドが販売実績を作るのに、ピッタリのプロジェクトです。プレゼンテーションの様子を、ダイジェストでレポートします。
<「RIDGE LINE」/北野さん>
アウトドアベースのモノ作りをベースに、オリジナリティーのあるアイテムを10代後半から20代の“シティガール&ボーイ”に提案する「RIDGE LINE」。
北野さん「キャップやトートバッグ、ハンズフリーシャツなどを提案します。ハンズフリーシャツとは、釣り用ベストからアイデアを得ていて収納ポケットが豊富。バッグを持たなくても出かけることができるアイテムです。シティユースでも、アウトドアでも使える汎用性の高いシャツです」と紹介。また、ポップアップの集客方法については、「確実に来ていただけるように、SNSで告知しています。友人が、10人ほど来てくれる予定です」とアピール。
上條講師は「キャラ付けが難しい世の中だと思うので、ブランドにアイコニックさが、もう少し欲しいです。例えばですが、トートバックやキャップにも、フィッシングの要素を入れてもいいのでは?」とフィードバック。
MASU後藤講師「めちゃくちゃ、センスがいいと思います。友人に声をかけることも大切です。ファーストシーズンからバイヤーさんが来て、オーダーしてくれることはあまりありません。僕のブランドも、友だちが注文してくれて、そこから広がっていったと思います」
小林講師も「センスが良くて、市場に出ても十分に戦えると思います。ターゲット層はSNSの世界観を大事にするので、発信にもこだわって」とアドバイス。
続いては、
<「Formom」/桒原さん>
桒原さん「20代で、これから母になる女性に向けた、トレンド感のあるマタニティブランドです。既存のマタニティウェアはシンプルなデザインのものが多いので、ストリートのテイストのマタニティウェアと、授乳服を展開します」
アイテムは、臨月でも履けるようストレッチのきいたデニムワイドパンツ(8,000円)や、タイダイ染めセットアップ(15,000円)、ルーズスックスのようにたるませて履くタイダイ染め靴下(1,000円)を販売予定。
後藤講師「マタニティウェアをつくるうえで、妊婦さんにリサーチはしましたか?」
桒原さん「これから聞こうと思っています」
後藤講師「リアルなターゲットの悩みを反映できているのか、それ次第かなと思います」
TOKIO講師「周りの妊婦さんに話を聞き、どんなことに課題感を持っているのかを知ってください。また、WSファッションプロデュース専攻の皆さんには、他の専攻よりも特にPRを強化して考えて、と口酸っぱく言っています。お金があれば誰でもできる『広告』に頼るのではなく、お客さまにリーチし、コミュニケーションを取る方法も含めて考えて」と、助言しました。
<「TIAMS」/古川さん>
ペルシャ語で、瞳の輝きを意味する「TIAMS」。
古川さん「SUTEKI STREETをテーマに、20代後半から30代の女性に古着のリメイクを提案します。
出展期間がバレンタインシーズンなので『惑星の輝き』というチョコレートから着想を得て、テーマを『PLANET』としました。
マーズ、マーキュリー、ジュピターなど、それぞれのアイテムは、惑星をイメージしたデザインになっています。ルックブックは、緑の惑星・地球をテーマにし、植物園で撮影しました」と発表。
Ichiryu made 一柳講師「アーティストのような発想が感じられます。であれば、値段も『1万2000光年』など、もう少し振り切っちゃってもいいと思います」と、意見を伝えました。
最後は、
<「BEFORE BAG」/松村さん>
リメイクの授業を受けるにも関わらず、当日、着古したスウェットしか手元になかったという松村さん。「そうだ、これでバッグを作ろう!」と思いついたのが、「BEFORE BAG」誕生のキッカケ。
松村さん「ブランド名は、『バッグになる前』です。ターゲットは、5歳から20歳まで、人とかぶるのが嫌で、差別化したい人に向けています。メインの商品は、『スウェットショルダーバッグ』で、税込4,990円です。腕の部分が持ち手になっていて、重たいものを入れても伸びないように、裏地を付けて強度を上げています」
講師からも、「ターゲットは20歳までとしていますが、ストリートが好きな50代くらいまで提案できそうです」、「SDGsなど、サステナブルな側面もあるし、その人の愛着のあるスウェットを持ってきていただいてリメイクするなど色々な可能性を感じられます」と、大好評でした!
松村さんは「頑張れば、1時間ほどで制作することができます。現役の講師陣から『ポップアップストア後の可能性も感じる』と評価していただけて、とても嬉しいです」と、照れ笑い。ファッション業界でご活躍されている講師から、肯定的な意見や、時に厳しい意見をもらえる、そのどちらも価値のあること。
今回のフィードバックで、さらにブランドやアイテムをブラッシュアップし、今後のビジネスに活かせそうですね。下北沢reloadでのポップアップストア、今から楽しみです!