22.09.14 23.03.25 更新

「兼業音楽家」って素敵!ナードマグネット須田氏の特別講義【バンタンデザイン研究所大阪校】

授業/特別講師/講演会
大阪校

 

 

こんにちは!バンタンデザイン研究所大阪校です!

 

7月21日、18時半よりバンタンCキューブにて、
音楽業界での活躍を目指す学生向けにナードマグネット須田亮太氏の特別講義が行われました。
 

テーマは「サウンドクリエイター業界について」ということで、
バンタンのスタッフである影正一貴氏との対談形式で行われました。

 

DSC07321.JPG

 

講義の目的は、音楽(ビジネスとして独立していることor限りなくビジネスに近いこと)と仕事を
両立する自分をイメージしてもらい、兼業音楽家のイメージを持つことです。
 

実際に、須田さんは現在もサラリーマンとして仕事をしながら
(この日も17時半までリモートワークをされてから講義に来てくださいました!)
楽曲の制作活動やライブをこなしているので、メンバーたちはリアルな話に真剣に耳を傾けていました。

 

 

DSC07264.JPG

 

大阪発のパワー・ポップバンドとして活躍中のナードマグネット。
2022年6月には3rdアルバム「I’M STILL HERE」がリリースされたばかりで、
大規模ツアーも敢行中…と大忙しの須田さんは、どのようにサラリーマンとの二刀流を実現しているのでしょうか。

そのヒントはトークの中にも感じられました。

 

元々、ナードマグネットのメンバーの一人であったベースの前川知子さん(ともにゃん)が
須田さんのひとつ上の学年だったこともあり、
就活するときに音楽と仕事の関係性について真剣に考えるきっかけになったそうです。

働きながらバンド活動をすることは職種によっては実現できることの実例を見せてくれた存在だったのですね。
 

 

 

DSC07336.JPG

須田さん「もちろん、音楽一本だけでやっていけることは幸せだと思うけど、
生活水準を下げたり、いろんなことを我慢したりする必要はないと思う」
 

影正さん「本当に音楽だけやって生きている人って周りにもあまりいないですよね。お店をやったり、違う仕事をしたり…」
 

須田さん「大きい事務所に所属して、給料制でやっていけるメジャーのバンドと、
インディーズで収入をしっかり管理して、自分たちでコントロールしてやっている人たちがいますよね」

 

 

DSC07329.JPG

メンバーたちが最も気になる部分として、
 

二刀流としてやっていくのは時間が足りるのでしょうか?
残業時間はどれぐらいでしょうか?
モチベーションを保つにはどういたらいいのでしょうか?
といった質問も寄せられました。
 

 

メンバー「実際のところ、残業はどれぐらいなのでしょうか。バンド活動との調整の仕方を教えてください」
 

須田さん「今、保険会社で働いているのですが、金融業界で働くメリットとして土日が休みということがあります。
休みを合わせられる魅力が大きいですね。
新卒の採用後は福井県に配属になったので、平日は残業があろうがなかろうが、何もできなかったです。

大阪から車で3時間かかりましたが土曜日になったら大阪に戻って練習やライブなど音楽活動をしていました。
それを3年続けました。そのあと、大阪に再び転勤になり内勤になってからは残業が減って、
8時からとかならリハなしでライブにも出られるようになりました。

そこからまた営業に戻されそうになったので同業他社に転職しました。

実は今、保険会社ってとても忙しいのです。
コロナの自宅療養の人にも入院保険として支払いの請求ができるのです。
業種も重要だと思います。営業なのか、事務方なのか…などによってけっこう違うのでね。

二刀流を続けていくにはどれぐらい時間を合わせられるか、ということが重要だと思います。
リズムをつかむまでは大変だけど…」
 

 

 

DSC07345.JPG

 

メンバー「大学と専門学校と自分のバンド活動の3つを同時進行しているのですが、
大学のレポートなどで行き詰まってしまって、肝心の音楽でスランプ状態に陥ったときはどうしていますか?」
 

 

須田さん「仕事が行き詰まっているときこそ、音楽を楽しく感じることもあります。
普段の仕事のときにも音楽のことをふと考えることはあるけど、音楽のときに仕事のことを考えることはありませんね(笑)
仕事は生活のためのお金を稼ぐためのもの、と割り切ってやっています。
だから、大学の授業も単位取れたらいいや、ぐらいの感じで考えたらいいと思います。
音楽活動は家で行き詰まるのであれば、スタジオで大きい音を出してみるといいと思います」

 

 

DSC07333.JPG

純粋に好きな音楽を突き詰められる自由度の違いなども、
メジャーにはないインディーズバンドの良さにつながります。
また、働き方や生き方にも多様性が広がる今の世の中だからこそ、
二刀流を実現している須田さんの生み出す音楽は多くの人の心に刺さるのではないでしょうか。

 

近い距離で須田さんに会えてメンバーたちもモチベーションが上がった濃い時間を過ごすことができたと思います。

 

 

須田さん、貴重なお時間をありがとうございました!

 

※メンバー:学生のこと(バンタンでは学生ではなくメンバーとお呼びしています)

 

シェアする