1年間の学びの成果を披露する「年度末制作展」を実施!展示&ショーコンテンツを、総力レポート【バンタンデザイン研究所】
披露する「年度末制作展」を実施!
2022年3月5日・6日に、バンタンデザイン研究所在校生(以下、メンバーと呼びます)による年度末制作展が開催されました。
基礎科(1年)生が、学びの集大成を披露するイベントです。
展示コンテンツと、ショーコンテンツをダイジェストでレポートします。
デザイナーズメゾン校舎入口では、ヘアメイクコースの作品がお出迎え。
<HAIR MAKE>
社会人クラスの2年制WS基礎科Aクラス&Bクラス、1年制ヘアメイクコースは、
「広告」をテーマにヘアメイク作品を展示。韓国コスメから、ラグジュアリーコスメブランドまで、さまざまなクライアントを想定しています。
また、3年制メディアヘアメイク本科 韓流ヘアメイク選択は、
韓国人5人組バンド「B.R.T」の新曲『Forever』のミュージックビデオのヘアメイクを担当。
他にも、3年制メディアヘアメイク本科生が行ったヘアメイクショーMOVIEも上映されました。
<Graphic design&Illustration>
こちらは、グラフィックデザイン&イラストレーション基礎科の展示ブース。
昨年行われたイベント「VANTAN CUTTING EDGE 2021」のメインビジュアルコンペティションで、
作品が採用された永濱みづきさん。今回のテーマは「我が家の特権階級」。
「『家庭内でのカーストの頂点は、可愛くて偉い動物たち』をコンセプトに、我が家のネコたちと自分の肖像画を描きました。
グラフィックデザイナー志望なので、自分のアートワークを充実させる最後のチャンスだと考えました」。
ネコの肖像画は、SNSにも掲載して販売予定だそう。
「mask」(塩野萌さん)「街で見かけた可愛いもの」、や「マスク生活で自分の負の表情が隠れる」ことをテーマに、アクリル絵の具でイラストを描きました。
「一年間学んで、アイデアを発想する部分が鍛えられたように思います。
適当な考えでやると、結果的に完成度が下がってしまうことを痛感しました」と振り返ります。
他にも、鈴木虎純さんの造形から、書籍のリデザインまでを展示した「IRU」、
さまざまな画材をコラージュしてシマウマを表した、今村太一さんの「Personal Color」などが展示されました。
<Photography>
2Fスペースでは、2年制WSフォトグラフィ基礎科が、見応えのある写真展を開催。
「Energie」(岩井さん)は、植物の生命力を撮影。
「植物は存在としては小さいけれど、よく見ると花びらの曲線美、血管のような葉脈、力強い葉など芸術性が高いです。
その美しさや繊細さを表現できたら」と話します。
「FILM(ある少年の物語~)」(LUMPHOさん)は、「一年間写真を学んできての覚悟や学びを伝えたいです」。
写真には「『時に荒く、時に穏やかなこの海のよう僕はこれからも二度と過ごすことのない日々を記録し続けるよ』
最後に、彼はそう言って海の方へ進んでいった。これはLUMPHOの始まりである」というテキストが添えられていて、詩情溢れる作品に。
「Starring」(清家さん)は、「花はそのままでも美しい。」という言葉を解釈した作品。
「色や背景といった要素を排除した状態で、撮影しました。さまざまな情報を排除しても、花の美しさを表現できたらと思います」とコメント。
<BACK SATGE>
6日には、専門部生によるショーが行われました。本番まで、あと数時間……。
緊張感溢れるバックステージへ。
2年制スタイリスト基礎科リーダー・大竹さんは「私たちのクラスは、
『心模様』をテーマに、コロナ禍での気持ちの変化をスタイリングで表現しました。
作品は、ネガティブとポジティブに分類されます。『今の時代だからできることをやろう』と気持ちで、このテーマに決まりました」。
12月中旬から準備を重ね、いよいよ本番を迎えます。
2年制スタイリスト基礎科・青柳さんは「ヘアメイクさんに、涙のメイクをお願いしています。
いちばん初めの緊急事態宣言で、家に籠っていたときのストレスや不安を、部屋着のようなスタイリングで表現しました」と作品の意図を説明してくれました。
ヘアメイクルームでも、準備が着々と進められています。
<SHOW>
ショー会場となる、セッションタワー校舎へ。
ショーは2部制です。1部では、ファッションデザインを学ぶメンバーが、オリジナルブランドのコレクションを発表。
企画、デザイン、縫製まで、トータルで手掛けています。
2年制WSファッションデザイン基礎科「We Know Nothing」。
「LATH」(馬場さん)は、「私がHAPPYになれる服」をテーマに透け感、季節感を取り入れたスタイルを提案。
「Kita」(北さん)のコレクションは、アシンメトリーなデザインが印象的。
3年制ファッションデザイン総合基礎科は、ゴミ置き場に置いてあるTVの砂嵐からショーがスタートします。
丁寧に作られた、クラフト感溢れる作品が発表されました。
「Age Maker」はガンフラップを強調したトレンチコートに、レースを使いジェンダーレスなアレンジを加えています。
「ALICE SYNDROME」は、ボリュームのあるフリルに、ベルトをリボンのように使い、裾、袖、ウエストを縛ったスタイルを提案。
2年制ファッションデザイン基礎科
「LEEMIKA」は、『JAZZ DOG』という絵本からインスピレーションを得たルックを発表。
ロックとジャズが垣根を越えて融合していくという物語から着想を得て、トップスをスーツスタイル、ボトムをロックテイストで制作しました。
<2部 SHOW>
2部は、スタイリスト&ヘアメイクを学ぶメンバーたちによるショーです。
本番直前。2年制WSスタイリスト基礎科・慶田城さんは「テーマは、海賊です。作りこむ作品が多く時間はかかりましたが、モデルさんもヘアメイクさんもノリが良く、メンバー全員が『楽しもう!』という雰囲気でのぞんでいます。ルックのウォーキングではクールに歩いて欲しいですが、フィナーレでは笑顔で歩いてきてほしいです」と話します。
2年制WSスタイリスト基礎科、テーマ「海賊」
旗を持って勇ましく進む船長が登場し、ショーがスタート!
見習い、そして、樽が登場……?続いて、船大工、考古学者、コック、船医、航海士、剣士、音楽家、化学者、3名のヴィラン、とストーリー仕立てにショーを展開。
最後に、樽の中からサプライズで「逃げ遅れた貴族」が登場するなど、エンターテイメント性の高いショーに。
<2年制スタイリスト基礎科のショー>
19体のルックが発表されました。
コロナ禍での陰鬱でネガティブな気持ちから、ポジティブな気持ちまでをスタイリングで表現。
横山さんの作品「癒し」は、赤色をメインに、膨らみ、透け感、光沢感でポジティブな気持ちを表現。
ギャザーが幾重にも重なった神村さんの衣装もアイキャッチーです。
フィナーレでは、モデルさんが花を一輪ずつ花瓶にさしていき、最後に花束が残るというメッセージ性の強いショーとなりました。
続いて、2年制ヘアメイク基礎科の「心模様」。
Aクラスのテーマは「飛躍」、Bクラスのテーマは「希望」。
Aクラスのショーは、全ルックで、飛躍への成長過程を表現しています。
「Begining」(原さん/平野さん)は、飛躍の陰に隠れている不安や葛藤を表現。
飛躍への予兆を感じさせる青い蝶「ユリシス」をモチーフにしたルックに続き、フィナーレを飾るのは黒い羽を身に着けた「GLORIOUS」(鈴木さん/鈴木さん)。
黒い羽には「あなたは守られている」というスピリチュアルなメッセージがあり、そこからインスピレーションを得た作品です。
Bクラス「仮装空間」(海老澤さん/平井さん)は、SNSで欠点を隠し最高の自分でいられる未来をヘアメイクで表現。
銀色のスキンに、サイバー感のあるスタイリングで会場を驚かせました。
「モス幻想郷」(谷田さん/武田さん)「緑豊かな世界になっていますように」という願いを、
苔や緑が生い茂る様子をオフホワイトのドレスに合わせて表現しました。
<AFTER THE SHOW……>
ショーを終えて。
メンバーは、モデルさんを集めての記念シューティングを行っていました!
SNSでの発信はもちろん、自身の「ポートフォリオ」(作品集)にも活用できるため、みんな真剣です。
ランウェイでも鮮烈なインパクトを与えた作品が、日常に飛び出すことでよりセンセーショナルに!
ショーを終えて高揚感が溢れるメンバーに、話を聞きました。
3年制ファッションデザイン総合基礎科「ALICE SYNDROME」デザイナー/ショーリーダー松木さんは「ショーを作るうえで、
メンバー間の情報共有が大変でした。
無事に終えることができて安心しています。クラスとして作品を発表でき、より結束が強まったと思います」。
2年制ヘアメイク基礎科Aクラス原さん「日々の生活で成長を感じられる機会は少ないと思いますが、
ショーを通してお互いの作品を見て、認め合えたことがとても良かったです。自分だけでなく、クラスメイトの成長も感じることができました」とコメント。
ショーは、YouTubeのVantanChannel【バンタンチャンネル】でもご視聴いただけます。
ぜひ、『【バンタンデザイン研究所】専門部 年度末制作展2022[東京]』を、チェックしてみてください。
入学時からの自分自身の軌跡を感じられる機会となりましたね。次年度も、
チームワークとモチベーションを大切にして、素晴らしいクリエイションを生み出していってください。
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