桜のつぼみが、ほころび始めた3月15日。
東京・LINE CUBE SHIBUYAにて、令和3年度バンタン卒業式・修了式が挙行されました。
今年は、オンライン配信と合わせて、在校生(以下メンバーと呼びます)が晴れて列席する対面形式での開催となりました。
式を前に、晴れやかな表情で記念撮影するメンバーたち。
当日の様子をレポートします!
開式の辞
株式会社バンタン取締役・吉岡忠樹が祝辞を述べます。
株式会社バンタン取締役・吉岡忠樹が祝辞を述べます。
「本日はおめでとうございます。卒業生の皆さん、今日この卒業式を迎えるまでを振り返って、いかがでしたか。
あっという間に時が過ぎたと思います。
これから皆さんは、社会に出ていきます。社会に出ていくにあたり、もっと活躍するために何が必要なのか。
これからの社会、世の中、産業はどうなっていくでしょうか?これを予測することはとても難しいことです。
コロナ禍を予測した人、いたでしょうか?どういった知識や技術を持っていれば正解か、断言、予言はできない状況です。
より幸せに、より活躍するために何が重要なのか。
ひとつは、皆さま自身のモチベーションです。もうひとつは繋がりです。
モチベーションとは、意欲、夢を叶えたい気持ちだと思ってください。
キング牧師の演説の中に『心の中に、いつでも夢を置ける場所を空けておきなさい。すべての階段が見えなくてもいい。それでも一段ずつ上りなさい』という言葉があります。
常に、夢を持ち続けること。
とにかく一歩を踏み出すことです。
バンタンは通過点です。
より一層大きく、夢を心の中に持ち続け進んでいってほしいです。
夢を、勇気を持っていれば、必ず前に進めます。もうひとつは、バンタンで作った仲間と講師の繋がりです。
皆さんは、決して孤独ではありません。何千という卒業生がいます。先輩、後輩含めて、共に学んだ人すべてが仲間です。
皆さんと講師の関係は、卒業して『さよなら』ではありません。
より一層繋がりを強めて、講師、仲間と一緒に切り拓いていってほしいです。
この予測不可能な社会にあっても、さらに大きく成長しご活躍することと思います。
皆さんが、より一層ご活躍されて笑顔でバンタンを訪ねてきてくれることを心より楽しみにしています。いつでもバンタンに遊びに来てください。
本日はご卒業、誠におめでとうございます」
講師祝辞
ヴィーナスアカデミー 東京校講師、株式会社BONDY代表取締役・モデルYUIKO様が祝辞を述べます。
「卒業生の皆様、本日はご卒業おめでとうございます。今日はこの場をお借りして、社会人として印象深かった話の中から1つ、お話します。
私は今28歳ですが、21歳でテレビに出始め、モデルとテレビの2本の軸で活動してきました。
あるバラエティー番組に出演したとき、本番当日、まずまずの結果となりましたが、オンエアされると、SNSにアンチコメントが寄せられました。
見た目をディスられたり、傷つけられるような言葉を浴びせられました。
私は、もう表に出たくないと思いマネージャーに相談しました。
今でも覚えているのは、
『それだけ注目されているってことだよ。応援してくれる人のために頑張れ』と言われました。
それから、アンチコメントやネガティブなことに時間を割くことやめました。
皆さんも、社会人として壁にぶつかり、落ち込み、葛藤することもあるかと思いますが、暗闇はずっと続く訳ではありません。
明日はもっと良くなると思って成長していってほしいです。
スクールで学んだことを将来に役立て、人との繋がりを一生大切にしてください。
夢を叶える際にきっと役に立つと思います。
夢を具体的に構え、感謝の気持ちを常に忘れずに。皆さんの活躍を楽しみにしています。
辛くなったら、いったん深呼吸して前に進み続けてください。
バンタンを巣立っていく皆さんが、ご活躍されていくことを祈願し、私からのお祝いの言葉とさせていただきます」
講師祝辞
バンタンゲームアカデミー 東京校 講師 FAV gaming チームアナリストRetloff(レトロフ)様が、祝辞を述べます。
「卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。eスポーツチームのアナリスト兼コーチとして活動しています、Retloffと申します。
今日は、僕のプロゲーマーを目指す過程の話をさせていただきます。
私は、今年26歳です。
私立の中学に入学し、中2になりeスポーツの魅力に惹かれていき、いつしか日本一のプロゲーマーとして、認められる存在になりたいと思いました。
2011年夏、15歳のとき、人生で最大の選択をします。高校に通わず18歳までプロゲーマーになり生活できるように、全力で取り組もうと決意しました。
しかし、世間では認知されないプロゲーマーを目指すことに両親からは大反対されます。
それでも私は諦めずに、高校の教育課程を独学で勉強し、持てる時間をすべてゲームに費やしました。
日本代表選手として、日韓戦にも出場しました。念願のプロゲーマーとして生活するため、企業とコンタクトを取りました。
しかし、1社もスポンサーとして受け持ってくれませんでした。18歳になり、高卒認定試験と大学受験のため、一度夢を諦めました。
その後、都内IT企業で正社員のシステムエンジニアとして勤務していました。
ある日、『ウチのチームでプロとして活躍しないか』と、KADOKAWAのグループ会社が運営する『FAV gaming』からスカウトがきたのです。
二度とこのチャンスは訪れないと思い、一生安泰の会社を辞めプロゲーマーの道を選びました。
今、選手ではなくアナリストとして活躍していますが、一度は諦めていた夢を掴むことができました。
プロゲーマーの道に大反対していた両親も、今では応援してくれています。プロフェッショナルの道を進むのは楽ではないと思います。
折れてしまう経験もあると思います。ただ本気で頑張ったことは、必ず自分の武器になります。
何事にも全力で取り組んでみてください。そして、家に帰ったら必ずご両親に有難うと伝えてください。皆さんの今後の活躍に期待しています」
祝電
また、企業様よりたくさんのお祝いを頂戴しました。
株式会社れもんらいふ代表 アートディレクター 千原徹也様、
ELCジャパン株式会社 M・A・C事業部様、誠にありがとうございます!
卒業証書授与
全卒業生・修了生を代表し、専門部5名に卒業・修了証書授与を行います。
バンタンデザイン研究所 東京校 専門部
ヘアメイク学部 ヘアメイク本科 前原 斗紀さん
レコールバンタン 東京校 専門部
パティシエ学部 パティシエ応用科 伏見 風香さん
ヴィーナスアカデミー 東京校 専門部
大学部 トータルビューティ専攻 山下 琴音さん
バンタンゲームアカデミー 東京校 専門部
ゲーム学部 eSports専攻 井上 怜希さん
バンタンテックフォードアカデミー 東京校 専門部
IT専攻 佐藤 正一さん
国内初!NFT証書を発行
また、日本国内では初の試みとして、パブリックチェーン(Polygon)でNFT化された卒業証書を発行し、
各卒業生が保有するデジタルウォレットに配布します。
データが消失せず、永久保存が可能になります。
証書のデザインは、バンタンの卒業生であり、EDWIN・PRONTOをはじめ、
数々の企業やアーティストのアートワークを手掛けるアAMIDUS.株式会社 岡田喜則さんにご担当をいただきました。
皆勤賞授与
続いては皆勤賞の発表です。令和3年度の、皆勤賞受賞は21名。
専門部代表として、レコールバンタン 東京校 カフェ&バリスタ学部 バリスタ応用科 本山まどかさんが表彰状を授与されました。
在校生送辞
全専門部生を代表し、バンタンデザイン研究所 東京校 スタイリスト基礎科 大竹響さんが送辞を述べました。
「送辞、寒さも和らぎ春の訪れを感じる今日の良き日、バンタン各スクールをご卒業される皆様おめでとうございます。在校生一同、お祝い申し上げます。
私が所属するスタイリスト科の先輩方からは、たくさんのことを学び影響を受けてばかりでした。
私の目には、頑張って努力している姿、どんな時も楽しんでいる先輩たちの姿が印象に残っています。
『VANTAN STUDENT FINAL』でのスタイリスト科のショーは、ヒカリエのステージを見るまで知らなくて、衝撃と感動が強く、見入ってしまったのを覚えています。
『METガラ』と、本来であれば不要になったお洋服を掛け合わせて、キラキラしていた服が登場し、圧巻のメッセージ性の高いショーでした。
私たちも頑張って人の心を動かせるものを作りたいと思いました。先輩方がさらにご活躍され、輝かしい人生を歩まれることを願い、送辞とさせていただきます」
スペシャルメッセージ
卒業生・修了生のお祝いに駆けつけてくださったのは、映像作家、写真家としてご活躍される柿本ケンサク様。
【柿本ケンサク PROFILE】
バンタンデザイン研究所卒業。多くの映像作品を生み出すとともに、広告写真、アーティストポートレートなどをはじめ写真家としても活動。
2021年大河ドラマ「青天を衝け」メインビジュアル、タイトルバックを演出。同年LINE NEWS「VISION」ドラマが配信。
映画「恋する寄生虫」が11月12日より全国公開。
現代美術家としても多くの写真作品を国内外で発表。国際美術展、水の波紋2021に選出されています。
メッセージ
「卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます。奇しくも僕も20年ほど前にバンタンを卒業しました。
今日、どんな顔をしてここにくればいいか、正直悩みました。僕は、全然優秀な生徒ではありませんでした。
現場にばかり出ていて、卒業制作の課題を作ることを許可されなかったんです。僕が、ここに立つ資格があるのか、なんて思いました。
今日は、少しだけ先を歩く立場、仲間となる皆さんへの言葉とさせてください。
そんな僕でも、20年間業界で生き残れています。
生き残っていくために大事な3つのことをお伝えします。
ひとつめは、この世界で生き残り続けるためにシンプルに『続けること』です。
続けるのは、いちばん難しいです。
続けると花咲く仕組みについて言及します。続けていくと、自分は何もしていなくても自然とライバルが減っていきます。
人生はマラソンのようなものと言います。トップスピードで生き急ぐと体力が持ちません。
ゴールするには、走り続けることが大切です。
バネに例えると、縮めたり伸ばしたりしていますが、伸びきると、もう一回縮めるのは大変です。
また、ゴールを見定めることが重要です。ゴール設定のコツを教えます。
僕のゴールは未だまだ先ですが、夢を持っています。皆さんも、夢を持っていますか?今、この場で持っていると言える人はめちゃめちゃ幸せです。
夢を持つのは大変です。
僕は、映画監督になりたいと18歳で上京してきました。最近、映画を撮って気付いたのは、これは夢じゃなくて目標だったなということです。
CMディレクターになりたいとかお店を持ちたいとか、これは目標です。
いちばん大事なのは、なった後にどうするかがめちゃくちゃ大事です。
何をやっていいか分からないという人も多いです。
今年40歳ですが、夢を持っている人は少ないです。
今、何をやっていいか分からない人は早めに諦めてください。
全部を放り出すということではなく、諦めるの語源は、自分ができないことを明らかにすることです。
まずは、自分ができないことを明らかにするといいです。できないことが分かれば、出来る人を探して集め、チームを作れます。
一つひとつ、自分の目の前のことをしていってください。
自分は、何が得意なのか何ができないのか、社会で自分がどう関わればいいのかが見えてきます。
自分が何者であるか分かって、初めて夢を設定できます。
2つめは冗談じゃなく、一本の仕事、一回の食事で決まっていきます。
誰かが、あなたを必ず見ています。全部『一個』で決まります。
人は、あなたができるかできないかギリギリを投げてきます。
真剣に向き合って。
もしも、道に迷ったら、あなたの周りを見てください。
友達を10人並べると今のあなたです。あなたが真剣に頑張っていれば、きっと頑張ってる人が周りにいるでしょう。
これじゃまずいと思ったら、今すぐに動きだしてください。
3つめ、一つひとつの仕事をちゃんと動かすためには、自分を突き動かすエネルギーが必要です。
エネルギーとは、熱です。目の前の相手をどう感動させるかが大事です。
心を動かすには、熱のなかでも、情熱が必要。
一言でいうと、ストーリーです。なぜ、あなたが作りたいのか、なぜあなたがこれを表現したいのか。
凍った水を溶かすのも、鉄を溶かすのも熱、人の心だって同じです。
熱を持って、一つひとつの仕事を大切にクリアしたときに、自分が何者であるかを知り、やっと夢を設定できます。
たまに道に迷ったら、僕のオススメは、成功するかどうかではなく、思い出ができるかできないかで選ぶこと。
道に迷ったときに、お父さん、お母さん、先輩や仲間に相談するのはいいけれど、その人たちの意見に左右されないでください。
あなた自身が感じていることを大切にし、あなた一人で選択してください。何が正解か分からない世の中で、ふざけんなと思うときもあります。
僕は40歳なので、人のせいにできません。だから、誰かの意見ではなくあなたの直感に従ってください。
今日をもってあなたの運命は、情熱と目の前の人の心をどう動かすかで、運命が導かれていきます。
強い気持ちでしか物事は動きません。夢の設定のいちばんのコツは、一生かけて叶えられるかどうかのギリギリを設定してください。
すると、バネがずっと伸びきらないまま歩めると思います。目の前の一歩を大切にして下さい。きっと誰かが見ています。
本日はおめでとうございます」と、熱量の高いメッセージを寄せてくださいました。
答辞
最後に、バンタン全日制全卒業生・修了生を代表し、テックフォードアカデミー 東京校 専門部 IT専攻 池田龍一さんが答辞を述べます。
「答辞。暖かな日差しの注ぐこの頃、春の訪れを感じます。本日、素晴らしい卒業式を挙行してくださり、誠にありがとうございます。
思い起こせば2年前、2020年4月にテックフォードアカデミーの一期生として入学しました。
ITに関して右も左も分からず入学しましたが、業界で活躍する現役プロフェッショナル講師が、生きた知識・経験を教えてくださり、私たちの可能性を何倍にも広げてくれました。
私的なことになりますが、2021年8月に株式会社WalkersというIT企業を起業しました。
ノーコードという最新技術を用いた短期間、低コストでの企画開発を主軸に、自社サービスを3つ走らせています。
各事業で売り上げ1億円を目指し精進していく所存です。
もし、バンタン卒業生の中に自分のサービスを立ち上げたい方がいたら、お手伝いさせていただきますので遠慮なくお申しつけください。
自分の力で稼ぎたいという気持ちで大学を中退し、バンタンへの入学を決心しました。2年間の成果としては最高のものになったと自負しております。
講師の方々、同級生との別れは辛くもありますが、バンタンの卒業生として恥ずかしくない未来へと向けて精一杯羽ばたきます。
バンタンでの教えをもとに、これからの未来を切り開いてまいります」
晴れやかな答辞で、令和3年度バンタン卒業式・修了式は締めくくられました。
卒業生・修了生の皆さまにとって、明るく輝かしい未来となりますように。
バンタン各スクール講師・スタッフ一同、心より応援し、お祝い申し上げます!
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