ブランドコンテスト最終通過者3名による作品展示会「Brand Contest Finalist Exhibition」がラフォーレ原宿で開催!
「Brand Contest Finalist Exhibition」が
ラフォーレ原宿で開催!
昨年11月に開催された複合型デビューコレクション「バンタンカッティングエッジ」。コンテンツのひとつである「ブランドコンテスト」では
ファッションデザイン科10名のファイナリストたちがショー形式で作品を発表しました。
2月5日、6日に実施された展示会「Brand Contest Finalist Exhibition」にはファイナリストのうち3名が参加。
ブランドコンテストで披露された作品や世界観が伝えられました。初日の模様をレポート!
「Brand Contest Finalist Exhibition」の会場となったのは、ラフォーレ原宿6階の「BE AT STUDIO HARAJUKU」。
2021年に誕生した高感度なコンテンツを発信するコミュニティスペースです。
ブースはデザインから設営まで全て学生がプロデュース。それぞれのブランドイメージに沿った空間が作られました。
<SLAVEDSM>のデザインコンセプトは“闇パンク”。
ショーのテーマ“午前2時の原宿定例会議”の世界観をブースにそのまま表現しています。
黒と紫を基調とした空間は、可愛くも妖艶な雰囲気。
子どもの頃から紫が大好きだったという塚本さん。その理由を聞いてみると・・・
「幼稚園の園長先生の髪色が紫ですごくキレイ!と思っていて。以来ずっと紫が大好き。クローゼットも黒と紫、ピンクの服しか入っていません」
ショーでお披露目したビスチェ、カーゴパンツ、コルセットも展示。
ハトメベルトを使って束縛感を出すなど、“可愛い奴隷”をイメージしたそう。
紫色の点滴や手錠、ガスマスク、さらには怪しげな拘束器具もデコレーション。
「ほとんど私の部屋のインテリアと同じ。そのまま持ってきた感じです。SMに興味があるのでその世界観も表現しています」
こちらはショーでモデルさんが決めポーズで使ったバッド。
「世界の拷問器具を参考に、木製バットに黒とピンクのスプレーを吹き付け、釘を打ちました。狂気的な女の子のイメージを出せたと思います」
ブースを訪れるお客さんにもしっかり対応。
“闇堕ち”したパンクルックの女の子のイラストにお客さんも興味津々の様子です。
「卒展で忙しい時期ですが、機会があることは全部やりたいと思って、展示会に参加しました。大好きな原宿なのでなおさら!
いつか自分のブランドを立ち上げるのが目標です。まずはネットショップから始めて、ゆくゆくはポップアップなど幅を広げていければ」
<NAOKI TATE>のテーマは“相反する”を意味する「ambivalence」。
イブニングドレスに合わせて、キャンドルスタンドやワイングラスでクラシカルな夜の雰囲気をイメージしています。
「ショーと違い、展示会は実際に作品を手に取れるので細部まで知ってもらえる貴重な機会。できることは何でもチャレンジしたく、参加を決めました」と、館さん。
ドレス作りに用いたのは、様々な素材を組み合わせるコラージュという技法。
1920〜60年代のドレスと1940年代のスーツの写真を集め、それぞれを織りなしながらデザインしたそう。
「ルックのコンセプトは “謳歌し、戦う”。女性らしい華やかなドレスで“謳歌”を、男性らしい無骨なスーツで“戦う”をイメージしました」
館さんがコラージュに興味を持ち始めたのは昨年の春頃。
デザインの方向性で思い悩んでいたとき、授業で少しだけ習ったことのあるコラージュにトライしたところ、自分に合っていると気づいたそう。
「小さな頃から映画が好きで、アカデミー賞授賞式で披露される華やかなドレスにいつも心打たれていて。
僕もいつかそんなドレスを作りたいな…と思ったのがファッションの勉強を始めたきっかけです。
今もその夢は変わっていません。卒業後の進路はまだ決まっていませんが、目標は30歳までに自分のブランドを持つこと。それまでしっかり修行していきたいです」
「リンファンテ」のブースには、ショーでお披露目したカラフルなキャラクターコスチュームがズラリ。
壁に貼られたキャラクタープロフィールも多くのお客さんの目を引いています。
「自分のブランドを少しでも知ってもらいたく、展示会に参加しました。目標があると創作のゴールも定まりやすいですし。
とはいえブース作りは服作りと違ってすごく大変!作品だけでなく、写真や小物も可愛く見えるように配置しなければならず試行錯誤しました」と森山さん。
ショーで発表したルックは、キャラクター作りからスタート。
名前から性格、趣味、さらには生年月日や学校なども決めたそう。
ネーミングにあたっては世界の王女様の名前を参考にしたのだとか。
「コンセプトは戦隊モノとアイドルの中間的存在。既存のアニメにはないキャラクター設定がこだわりです。
たとえば“青キャラ”はおとなしい子が多いですが、逆に元気な性格にしたり。見た目とのギャップも重視しました」
コスチュームは全員同じデザインに見えながら、シルエットやフリルの量など一人ひとり異なります。
「戦隊モノっぽさを出したくて、ボディスーツを採用しました。女の子の可愛さはバルーン型のスカートで表現。
膨らみはコスプレボードという発泡スチロール素材を使っています」
ショーで披露したアニメーションは自作。
パワーポイントでアニメーションをつけ、音楽と声を入れてCM風に流したそう。ちなみにプロの声優さながらの声は声優専門学校に通う妹さんだったようです!
変身ベルトは仮面ライダーをイメージ。
ラメで華やかに仕上げ、女の子っぽい仕上がりに。
「子どもの頃からアニメが大好き。アイドルが着るような衣装が作りたくて、バンタンに入学したんです。
今回のショーや展示会で目標が叶いました。卒業後はアイドルやゲームの衣装デザインなどの仕事をしたいと思っています」
卒展や日々の課題で忙しい中で取り組んだ「Brand Contest Finalist Exhibition」。
今後の3人の活躍を応援しています!