ニューヨークファッションウィークでデビューするのは誰!? ASIA FASHION COLLECTIONの最終選考プレゼン審査レポート【バンタンデザイン研究所】
こんにちは。
バンタンデザイン研究所です。
アジアのファッション産業のさらなる発展を目指し、
アジアの若手デザイナーを発掘・インキュベートするプロジェクト・ASIA FASHION COLLECTION 9thの
最終選考1日目・プレゼン審査が、バンタンデザイン研究所で行われました。
アジア各国を代表する若手デザイナーが手掛けるブランドを選出し、
TOKYO STAGE、さらにはNew York Fashion Weekでのランウェイデビューの機会が与えられるこのプロジェクトでは、
日本を含むアジアでの受注・販売の機会が与えられる可能性もあり、華々しいプロデビューの可能性を秘めた最終バトル。
WWD JAPAN編集長の村上要審査委員長を始め、
ビームスのデザイナー水上路美さん、TOKYO BASE STUDIOUSのバイヤー阿部桂秋さんなど9名の審査員が集います。
国内最終審査1日目「プレゼンテーション審査」では、
2次審査を勝ち抜いた12ブランドがそれぞれの方法でプレゼンテーションを行いました。
今回、バンタンデザイン研究所のファッション学部からは、
「NAHO OKUZAKI」「DN7」「COCOTONO」の3ブランドが国内最終審査まで残っています。
モデルやトルソーのほか、PowerPointや動画を使い、ブランドコンセプトや今回のコレクションの説明をするデザイナーたち。
全員から、服に対する強い思いや「着る人に楽しんでほしい」「すてきな時間を一緒に過ごしてほしい」という思いが伝わります。
また、多くのブランドがサステナブルを意識した服を手掛けていました。
ポップで軽やかな印象を与えるコレクションを提示したCOCOTONOは、
“Laugh of little(lol)”をコンセプトに「フフッと笑ってしまう、日常に潜む違和感を楽しめる服」を披露しました。
模様のチェックと確認作業のチェックを掛けたチェックの服には、チェックする人をシルエットにしたワッペンがいたるところに。
また、一見千鳥模様に見えるジャケットは、「千鳥模様」と「酔っ払いの千鳥足」をかけ、
白と黒の「酔った人」が千鳥格子に見えるデザインを織り込んだ布を使用。
裏地には「酔っ払いの赤い顔」をイメージさせる赤い布を使用し、会場の笑いを誘います。
他にも、錆からインスピレーションを得たというDN7のコレクションや、
ビビッドなカラーで作ったサステナブルな服を引っさげるDOKKA vividなど、意匠を凝らしたコレクションのプレゼンが続きました。
プレゼン審査の終盤は海外から参加している韓国のSUNG JUとインドネシアのGlenda GarciaがZoomでプレゼン。
会場に集う全員が画面の向こうで語り掛けるデザイナーの声に耳をすまします。
最後の審査員総評では、水上路美さんが「とても楽しいプレゼンで、何名か一緒に仕事をしたいと思うデザイナーもいました。
皆さんの今後に期待したいです」とコメント。そして、「デザイナーひとりですべてをやらなくてもいい。
あなたの不得意を得意にしている人とチームを組み、周りの人を巻き込んで服作りをして」とアドバイスを送りました。
バイヤーの阿部さんも、「良い時間を過ごせましたし、刺激を受けました。
明日のショーで、今日は止まっていた服が動くとどう見えるか、楽しみです」とショー審査への期待をにじませました。
翌28日にショー形式の最終審査が行われ、3ブランドが選出されます。
どのブランドがニューヨーク行きをつかみ取るのか、楽しみです!