【産学協同プロジェクト】『STATION IDOL LATCH!』1st Passenger Meeting衣装制作を、在校生&OG『old honey』デザイナー原さんが担当。熱気溢れるバックステージでインタビュー!【バンタンデザイン研究所】
『STATION IDOL LATCH!』をご存じですか?
山手線各駅の駅員のキャラクターが業務時間を終えるとアイドルとして活躍するアイドルプロジェクト『STATION IDOL LATCH!』。
豪華声優が参加したボイスドラマやCDリリースなどの多様な展開で話題を集めています。
また、初となるファンミーティングイベントが10月10日、渋谷ストリームホールにて開催され、当日は多くのファンで賑わいました。
実は、この憧れのアイドル衣装を手掛けているのは……
バンタンデザイン研究所卒業生&バンタンデザイン研究所キャリアカレッジで学ぶ在校生デザイナーなんです!
プロジェクトメンバーは、イベント当日もスタイリストとして参加しました。
バックステージは慌ただしく、細かな衣装の調整やお直しの依頼が……!
限られた時間で直さなくてはならないため、ふたりとも集中して取り組んでいましたよ。
幕間の慌ただしさが落ち着いたところで、在校生ふたりにインタビューを行いました!
<丸田 浩貴さん(20)>
ファッションデザイナー独立総合コース1年・丸田浩貴さんは
「日暮里の戸成綾役・山口 智広さんの衣装と、西日暮里の諏訪海晴役・伊藤 昌弘さんの衣装を担当しました。
ジャケットのミシンがけや手縫いを担当しています」と話します。
――― 入学したのはいつですか?
「今年の4月です。」
――― 最近ですね!こうしたお仕事を引き受けるのは?
「初めてです。授業で作るものは、正直なところ自分の作品なのでミスがあってもいいですが、
今回は声優さんが着るものなのでミスは許されないという緊張感がありました」
――― 制作期間は?
「3日間です。自分は作業スピードが遅いタイプでしたが、急いで正確に作る大切さを学べたと思います。
スタイリストの先輩方も優しく教えてくださったので、参加してよかったです。
また、お仕事では3日間で何体作るという目標があったので、時間配分もとても大事だなと実感しました」
――― 将来の目標は?
「デザイナーでやっていきたいという気持ちと、まずはアパレル業界に就職しようという気持ちで迷っています。
就職して個人でブランドを運営していく道もあると思っています」
<森田 航平さん(23)>
――― 今回の産学協同プロジェクトで、担当したのは?
「新大久保駅の百瀬志生役・TAKUYAさんです。パターンから引いていて、生地も購入してゼロから制作しています。
シャツジャケットは、2日半ほどで仕立てています」
――― 参加して良かったことは?
「授業で学んだ技術の応用ができていると思います。
クラスには20名ほどのメンバーが学んでいるのですが、『STATION IDOL LATCH!』1st Passenger Meetingに参加できたのは4名のみ。
参加できたことで、知識と技術が格段に上がっていると感じます」
――― 反対に、難しかったところは?
「縫いのミスなど、技術的に足りないなと感じる部分がありました。
卒業生スタイリストさんたちにはご迷惑をかけてしまいましたが、温かくフォローしていただいた感じです」
………と、そこへ、新大久保駅・百瀬志生役のTAKUYAさんと、
高田馬場駅・武庸裕哉役の青山凌大さんが公演の貴重な合間に、挨拶に来てくださいました。
「衣装を作ってくださりありがとうございます」と、在校生にフレンドリーに話しかけてくれました。
記念撮影を終えて「背が高いですね!ご本人にお会いするのは初めてなので緊張しました」と、照れつつも嬉しそうな森田さん。
――― 将来の目標は?
「デザイナーになるか、スタイリストの道を進むかで未だ迷っています。今回のイベントへの参加を参考に進路を決めていきたいです」
衣装11体の統括を行ったのはOGで、「old honey」デザイナーの原まり奈さん。
<原まりなさん>
――― 原さんのお仕事について教えてください。
「今回は衣装制作で携わっていて、当日はスタイリストとしての動きがメインです。
卒業生3名にもサポートに入ってもらっています。
担当した駅は……御徒町、日暮里、西日暮里、新橋、浜松町、田端、新大久保、高田馬場、大塚、有楽町、品川の11体です。
制作はパターンから作るオリジナルとリメイクの両方で作っています」
――― 在校生ふたりの働きぶりはいかがでしたか?
「すごく頑張っていたと思います。順応に動いてくれました」
――― なるほど。原さんご自身もブランドを展開されていますが、ブランド運営とこうしたイベントの衣装というのは重きを置く部分が異なりますか?
「そうですね。アプローチが異なります。いつもは自分のブランドなので、そのときに自分が作りたいものを服ありきで発想していきますが、
今回はアイドルさんのイベントです。携わる人も多いので、気を遣う部分が違います。
具体的には、声優さんたちが衣装を着て動きやすいかどうか、キャラクターらしさが出るか、などさまざまな観点から考えています。
ディレクターとしては、全体の段取りを見るのも大切な役割です」
――― ありがとうございます。こうした産学協同プロジェクトに参加したい在校生へのアドバイスをお願いします。
「イベントでは、直しの要請が当日にきたりします。『無理です』『できないです』とは言えないので技術向上あるのみです。
ブランドをするにしても、スタイリストになるにしても現場でもすぐに直せる技術力と、焦らずに対応できる力をぜひ身に着けて」とエールを送りました。
丸田さんと森田さんは、開演後も見学させていただき、イベントの雰囲気も味わうことができました!
自分が制作した衣装「起点」から、実際に声優さんがイベントで着用されている「終点」までをトータルで見させていただけたことで、
仕事としての全体像がつかめたのではないでしょうか?
華やかな現場に携わることができ、また業界で活躍する原さんからも褒めてもらえて、大きな自信を得られたはず。