桜の花が満開となった、2021年3月26日。バンタンデザイン研究所セッションタワーにて、令和2年度バンタン卒業・修了式が行われました。
華やかな式典の様子をレポートします。
<開式の辞>株式会社バンタン 取締役 吉岡忠樹
「ご卒業の皆さま、ご卒業、誠におめでとうございます。ご家族・保護者の皆様、おめでとうございます。入学から今まであっという間に過ぎたと思います。期待と不安を胸に入学されたと思います。この場にいる皆さまはクリエイターとして、技術的にも人間的にも成長されていると思います。
これから皆さまが巣立っていく業界において、皆さまに必要なものは?と考えたときに、必要なものを予測することは非常に難しいです。業界、社会は日進月歩に進んでいます。急激なスピードで変わる世の中で、どんな知識、技術があればいいのかを予言するのは困難です。劇的に変化する人生にあって何が必要なのか。シンプルですがモチベーションだと思います。皆さまの意欲、夢を叶えたいという気持ちがいちばん大事です。バンタン入学時、大きな夢を持たれて入学されたと思います。今日も持っていますでしょうか?幕末の教育家・吉田松陰は『夢なきものに成功なし』という言葉を残しています。正確には、『夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし』。そもそも夢がないと、実行もありません。これから何十年と続く人生において、常に夢を持ち続けていただきたいと思います。皆さん自身が描いた夢を、自信と誇りを持って突き進んでください。一方で夢を応援してくださっている方がいることも忘れないでください。ご家族、お友達へ感謝の気持ちも持っていただき、突き進み、ご活躍いただきたい。いつの日か、活躍される皆さんがバンタンに遊びに来てくださることをバンタンスタッフ一同、心の底から楽しみにしております。皆さまのこれからの活躍をお祈りし、私の祝辞とさせていただきます」
<卒業修了書授与>
各スクールを代表し、卒業生が修了書を受け取りました。
ヴィーナスアカデミー東京校 専門部 ビューティスペシャリスト学部 トータルビューティ本科 竹川凛さん、
レコールバンタン 東京校 専門部 パティシエ学部 WSパティシエ学科 水江香月さん、
バンタンゲームアカデミー 東京校 専門部 ゲーム学部 ゲームグラフィック総合 菊地千風さん、
バンタン デザイン研究所 東京校 専門部 ファッション学部 スタイリスト本科 三上愛結さん、
バンタンプロフェッショナルランゲージスクール 日本語本科 応用日本語 ITIKAWA FABIOさん、
バンタン デザイン研究所 東京校 高等部 スケートボード&デザイン専攻 下山壱世さん、
ヴィーナスアカデミー 東京校 高等部 ファッション専攻 髙坂美和さん、
レコールバンタン東京校 高等部 パティシエ専攻 篠 宜利さん、
バンタンゲームアカデミー 東京校 高等部 アニメ・CG専攻 佐々木大空さんが登壇しました。
晴れの舞台にふさわしく、卒業生の胸元にはコサージュが輝いています。
<皆勤賞授与>
全31名の学生が、皆勤賞を受賞しました。代表して、レコールバンタン カフェ&バリスタ学部 WSバリスタ応用科 橋田あみきさんが登壇します。
続いて、高等部 東京代表 バンタンゲームアカデミー 東京校 キャラクターデザイン専攻 長瀬 萌杏さんが賞状を受け取りました。
<在校生 送辞>
在校生を代表し、バンタンデザイン研究所 東京校 ファッション学部 スタイリスト学科
良田雅斗さんが送辞を述べます。
「冬の寒さが和らぎ、春の訪れを感じる季節になりました。晴れてバンタン各スクールを卒業される皆さま、おめでとうございます。先輩方と特に関わることになったのは、カッティングエッジのアシスタントがキッカケでした。先輩方全員が優しく話しかけてくださり、友だちのような距離感で接してくださったことを覚えています。ショーの撮影やリハでは各々に仕事をしっかりこなし、より素晴らしい作品を作ろうと努力していて、目標とすべき存在です。先日行われた卒展では、事前ロケからショー発表まで手伝わせていただきました。過密日程のなか、ロケ地、撮影、音響にいたるまで先輩方が何度も話し合いを重ね、学生のレベルを超えた撮影をしていました。長田講師を始め、声出し担当の先輩が場を盛り上げ、雰囲気はとても良かったです。卒展でのショーは、本当に素晴らしい作品でした。最後になりましたが、本校で経験したこと、多くの人たちと出会い、仲間と過ごした日々は何にも代えがたい一生の財産となったことと思います。先輩の皆様、後輩としてこの学び舎で共に生活できたことを誇りに思います。これまで本当にありがとうございました。皆さまの益々のご健康とご活躍を祈念し、在校生代表送辞とさせていただきます」。
良田さんが着用しているダークグリーンのスーツは、卒業生・スタイリスト本科三上さんがパターンから制作したオリジナル。ファッションからも、先輩、後輩の絆が垣間見られます。
<卒業生 答辞>
答辞を述べるのは、レコールバンタン 大阪校 カフェ&バリスタ学部 バリスタ応用科 伊藤 優香さんです。
「本日はこのような世情の中、私たち卒業生のために式典を挙行して頂き、誠にありがとうございます。二年前、期待と不安でいっぱいのまま入学式を迎えたことを昨日のように感じています。最も印象に残っていることは、レコールバンタンバリスタチャンピオンシップです。二年連続優勝を果たすことができ、今までの努力が結果として評価された大会でした。目標としていた大会に出場し、まさか自分が二年連続優勝できるとは思っていませんでした。二年間の大会を通して、日々の努力や自分の気持ちをコントロールする大切さを学ぶことができました。入学前の私は、積極的に行動する性格ではなかったのですが、自分の考えや意見を持って突き進むことを教えてくれたのは先生方でした。今の私があるのは、楽しいことだけでなく、辛いことも共に乗り越えてきた仲間や先生方のおかげです。心から感謝しています。そんな学生生活も今日で幕を閉じ、次のスタートが始まろうとしています。明日から、それぞれの道を歩んでいく仲間を、心から誇りに思います。これから進む道が、皆さんのさらなる成長へとつながることを願っています。最後に、諸先生方、スタッフの皆さま、そして、いつも私たちを温かく見守って下さった家族に、重ねて御礼申し上げます。皆さまのご多幸とバンタングループの更なるご発展を祈念し、答辞とさせていただきます」
<卒業生 答辞>
答辞を述べるのは、バンタンゲームアカデミーアニメ&ゲーム声優専攻 卒業生代表 岸川明玉さんです。
「暖かな春の様相を感じられる季節となりました。このような盛大な卒業式を催していただき、卒業生一同、心より御礼申し上げます。バンタンでの学びは長いようで短く、この3年間はとても濃い時間でした。新しい環境での生活が始まった4月。夢に向かって全力で取り組もうという意気込みと、新しい環境に対しての不安も抱えていました。何が正解なのか分からないお芝居の勉強。入学してからは授業についていくことで必死でしたが、個性溢れるクラスメイトの存在は、とても大きいものでした。同じ夢を追いかける仲間であると同時に、ライバルでもある同輩とともに切磋琢磨する毎日は、心身ともに多くの成長がありました。講師の方々の熱心な指導のおかげで、芝居を学び、役者としての心構えを身に着けることが出来ました。バンタンゲームアカデミーは、現役でご活躍するプロ講師のもとで学ぶことができます。2年生ではたくさん成長する機会がありました。初めてのオーディションでチャンスをつかみ、声優サークルでは先輩方、講師の方々と一緒に作品を読み、プロのお芝居を肌で感じることが出来ました。2年生の審査会では、入学時からの目標であった最優秀賞をいただくことができました。迎えた3年生。講師による指導も、より厳しく実践に向けたものとなっていきました。それも私たちの進路のためを思ってのことだと思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。声優という夢に向かって突き進む志を持てたのも、3年間の学びがあったからこそだと思います。私たちは、今日をもってバンタンを卒業いたします。しかし、これからも夢に向かって全力で走り続けることには変わりません。いつかどこかで必ず皆さまの前で活躍している姿をお披露目できるよう今後も戦い続けることを誓います。最後に、私たちを支えてくださったすべての皆さまに、卒業生を代表して感謝の意を伝えさせていただきます。ご観覧の皆さまのご健康と、バンタンの益々の発展を願い、答辞とさせていただきます」
式典の後は、各校舎にて卒業修了書の授与が行われました。
クラスメイトとの最後の時間を、惜しむ卒業生たち。
<卒業生コメント>
【バンタン デザイン研究所 東京校 ファッション学部 スタイリスト本科 三上愛結さん】
「私は、WSコースから週5のコースに専攻を変えました。『カッティングエッジ』を機に、なんでも言える仲間が増えた学生生活でした。友だちというよりも仲間、という意識が強いです」と振り返る三上さん。
――― バンタンデザイン研究所で、好きだったところは?
「講師と、スタッフと、学生がいい意味で対等なところ。何でも言い合える関係です」
――― 卒業するのは、寂しいですか?
「そうですね……。でも、学校で会えなくても、会いにいきます。みんなで頑張ろうぜ!という気持ちです」と晴れやかな表情を浮かべていました。
【バンタンデザイン研究所 東京校 ヘアメイク学部ヘアメイク本科 加藤尊子さん】
卒展では、ヘアメイク本科 福澤正喜さんと『Napoleon score du temps de pause』を発表。見事、FASHION部門2位に輝きました。「自分でアレンジしました!」という金箔をあしらったヘアで、卒業証書授与式に参加しました。
――― 在学中の思い出は?
「特に印象的だったのは、卒展です。2位をいただき、やり切ったという想いと悔しい想いあります。悔しさは、卒業後の仕事に活かしたいです」
――― 卒業後の進路は?
「ヘアアーティストさんのアシスタントになります!」と、明るい表情で語ってくれました。
卒業生の皆さんの未来が、輝かしく希望に溢れたものでありますように。バンタンスタッフ一同、心より応援しています!!