こんにちは!バンタンデザイン研究所です。
今年度の修了制作展は、発表の場を、吹田市にあるEXPO‘70パビリオンでの撮影としました!
この建物は1970年に開催された万国博覧会では、鉄鋼館として多くの人でにぎわったのだそう。博覧会の記念館として2010年にオープンしました。
常設展では、1970年当時の熱気がうかがえます。赤を基調とした回廊型の展示施設で、50年以上経った今でも洗練されたデザインです。
良いデザインは、どれだけ時間が経っても色あせないということが、EXPO‘70パビリオンを見学しているとよく分かります。
このような素晴らしい施設での撮影、実は本来なら実現しないものでした。
例年は、年度終了作品は校内でのファッションショーでした。それがコロナ禍の影響を受け、開催が困難に。
それでも、学生たちの頑張りを多くの人に見ていただきたい!そんなバンタンデザイン研究所の想いをEXPO‘70が受け止めてくださったことで、今回のファッションムービー撮影が実現しました。
今から50年前の最新のデザインや技術が展示される中、現代に生きる学生たちの作品はどのように映るでしょうか。
今回のテーマは「万国博覧会」。学生たちの思う「万国博覧会」とは、どのようなものなのでしょうか?結果としては、力作ぞろいでした!
今年はコロナの影響もあり、マスクをモチーフにしている学生が例年より多く見られました。マスクに好きな江國かおりさんの小説本で作った花を散りばめたり、フェルトでできた口をマスクの上に張り付けたり。
作品のテーマもコロナに関連するものがありました。コロナで混とんとした時代だからこそ、あえて人間味をなくしたヘアメイクとファッション。人間味を薄れさせることで、岡本太郎氏が表現したかった「生命」との対比が生まれます。
EXPO’70パビリオンが展示施設という点を生かした作品も。展示をモデルに見つめてもらったり、モデルを展示物のようにしたり、50年前の万博から未来の万博に想いを馳せる作品にした学生もいました。
レッドカーペットに負けず劣らずのゴージャスな雰囲気が生まれました。これには学生たちも嬉しい誤算ではないでしょうか。
EXPO’70パビリオンの内部は、多くのオブジェや展示物があるため、映えスポットが盛りだくさん。それに負けない学生たちの作品の撮影は、夕方までかかって終了。
映像作品は、後日ウエブ上で公開されるとのことです。今からとても待ち遠しいですね。