VANTAN CUTTING EDGE 2020レポート!GRAND PRIX受賞作品は、雑誌「NYLON」誌面に掲載!「RUNWAY SESSION」ショー・表彰式をPLAY BACK!【バンタンデザイン研究所】
バンタンデザイン研究所が主催する在校生を対象とした複合型デビューコレクション「バンタンカッティングエッジ」。
国内デザインスクールの中でも、最大級となるイベントのショーを、2020年10月31日、WITH原宿ホールにて開催しました。
今回は、いよいよショー本番と、表彰式の様子をレポート!
<FASHION SHOW>
オープニングムービーが流れたあと、無機質な音楽が会場に響きわたります。スポットライトが当たった瞬間、ファーストコレクションが動き始めます。
オープニングを飾るのは、陽光をイメージした『GOD RAYS』。力強く、ランウェイを闊歩していきます。
夢の淡い儚さ、浮遊感を表現した『欲望』、ベートーヴェンの月光から着想を得た『Dreamy From Requiem』、
触れてはいけない不思議な「生き物」を、主人と召使の2体で表現した『mystical』……、これまでに見たことのないコレクションが次々に発表されました。
すべての作品がランウェイに集い、圧倒的な存在感を放っていました。
今回は、3名の審査員にファッションショーを評価していただきました。
スタイリストDAN様「皆さんのエネルギーをすごく感じられて楽しかったです。」
フェイシャルデザイナーNoLi様も「学生さんの作品レベルが高く驚きました。18年前、自分が学生だった時に同じ気持ちでやっていたことを思い出して熱い気持ちになりました。」とコメント。
業界を牽引する方々から、高い評価をいただきました。また、学生たちに向けてのメッセージもいただきました。
<フェイシャルデザイナー NoLi様>
―――― ファッション業界を目指す学生が、これから意識すべきことを教えて下さい。
「トータルバランスを考えること。モデル選びからメイクまで、トータルで作品を考えるバランス感覚です。」
―――― 在学中に心がけるべきことをアドバイスお願いします。
「自分の『好き』を集めて、芯を強くしていって。あとは、綺麗なものを見て感性を養っていってほしいです。
これから色々な仕事をすると思います。どういうヘアメイク、どういうスタイリストになりたいのかを大切にしてください。」
<スタイリストDAN様>
―――― 印象に残っている作品を教えて下さい!
「『GOD RAYS』です。デコラティブな作品が多い中で、シンプルなアイテムで見せていて印象に残りました。
細部がすごく大事になるので、もうちょっと詰めていけばすごく良くなったのではないかと思います。」
―――― 在学中に心がけるべきことをアドバイスお願いします。
「とにかくチャレンジすること、楽しむこと、アイロンをかけること。自分がアイテムを探しているときもそう。
普段から楽しむクセをつけておくといいと思います!」と助言しました。
そしていよいよ、審査結果の発表です。結果は……
<3位>
「GOD RAYS」宮部 琉多さん・LAI YOU NINGさん
「Revive Forever」関 亜弥華さん・高岡 史実さん
<2位>
「INTERIOR」佐藤 栞さん・田上 凌さん
グランプリは……
<GRAND PRIX>
「BREAK UP」小林 麻衣さん・廣滝 華保さんに決定!
賞状と、副賞「NYLON JAPAN掲載権」が贈呈されました!
――――― 優勝した感想をお願いします!
小林さん「ただただ嬉しいです。自分ひとりではできなかった作品だと思います。」
廣滝さん「毎日見ていると、作品に慣れてきてしまい『すごいものを作っている』という気がしなくなります。
なので、撮影までにもっとブラッシュアップしていきたいです。講師の方々、手伝ってくれた友達にも感謝です。
地方出身なので、親や友達はオンラインで視聴していました。結果で応えることができて良かったです!」と、喜びを語ってくれました。
<審査員・カエルム株式会社 代表取締役 戸川貴詞様コメント>
―――― どのような基準で作品を評価されましたか?
「雑誌の表紙にするなら、どれがいいかなと見ていました。伝えたいことはできるだけシンプルな方がいいです。
今はタイムラインがめちゃくちゃ早い時代なので、伝わるスピードが速いほうがいい。ただ、この評価軸が=正解ということではありません。」
―――― 雑誌・広告で活躍するヘアメイク、スタイリストになるために、どのような点を意識すべきでしょうか?
「一概にこうすれば活躍できる、とは言えません。
才能という点では皆さんの優劣はないと思っていて、出場した学生全員にチャンスが十分あると思っています。
プロであるか、アマチュアであるかの違いは受け取る側が決めます。伝えることはシンプルにしていかないと伝わらない。
どれだけ分かりやすく、シンプルに、ストレートに伝えられるか、諦めずに自分の強みを活かして伝え続けていくか、ということだと思います。」とコメントしました。
こうして、熱狂冷めやらぬ中、RUNWAY SESSIONはフィナーレを迎えました。
華やかなクリエイションで、多くの観客にインスピレーションを与え、ファッションの可能性を示すことができたイベントとなりました!
皆さん、お疲れ様でした!