[産学協同プロジェクト]注目のエレクトロバンド・gato最新アー写&『miss u』MVスタイリングをスタイリスト科生が担当!最終プレゼンテーションをレポート【バンタンデザイン研究所】
スタイリスト科の学生が、注目を集めるエレクトロバンドgatoの最新アー写及び『miss u』MVでの
スタイリングを提案させていただくことになりました!
(撮影の様子は、こちらからご覧ください→https://www.vantan.com/topics/blog/detail/4245.php)
撮影されたイメージビジュアルは、オフィシャルYouTube、SNS、プレスリリースなど幅広い媒体で発信される予定。
今回は、スタイリングに込められたテーマ&コンセプトを監修した講師たちにプレゼンテーションします。
審査員は、スタイリスト菅原講師&フォトグラファー・阿部講師をお招きしました。
<Aチーム>
学生「よろしくお願い致します。
今回、Aチームはテーマを『UNCOOL』、コンセプトを『ダサ格好いいOLD STYLE』にしました。
カラフルでありながらも、ポップになりすぎない80年代スタイルに仕上げています。」
学生「撮影では、gatoさんが実際のライブで使用している映像をお借りし、背景に投影しています。
映像を使って撮影することで、非日常感を演出しています。」
菅原講師「プレゼンではgatoさんのファッション性や音楽性にひとつも触れていないですよね?
もしも、この場にアーティストご本人がいらしていたら、
『自分たちのことを正しく理解されていない』と感じられると思います。
『非日常感』というワードも、キーワードとして大きすぎます。この映画の主人公の……というくらい、具体的に、明確にした方が伝わります。」
阿部講師「『非日常感』とのことですが、果たして彼らにとって映像を映すことは非日常なのでしょうか?
彼らにとっては、むしろ日常なのではないかなと。そのあたりをもう一度考えてみてほしいですね。」とフィードバックします。
<Dチーム>
学生「スタイリングのテーマは、『まだ夢見心地な朝』。gatoさんの曲『AME』の歌詞から主人公の世界を想像して作っています。
ライティングは、冬の朝のような澄んだ空気感をイメージしています。メンバーの立ち方に余白を持たせることで『静寂さ』を表現しています。」
学生「ライブ衣装ではモノトーンをよく着て柄モノは着ないということだったので、メンバーの趣味に合うようなスタイリングを組みました。
ageさんには、レイヤードをきかせたセットアップを、takahiroさんはストリートなイメージがあったので、ダイダイのトップスを選びました。
hirokiさんには落ち着いてフォーマルなものが似合うと思ったので、オーバーサイズのニットベストを選びました。
Kaiさんにはゆるっとしたパンツをハイウエストで履かせています。
Sadakataさんはオーバーサイズジャケットに、少し女性らしさを出すためタートルネックを合わせています」
と、それぞれのスタイリングポイントに言及するも……
菅原講師「彼らが大事にしているものを理解するのと、メンバーの好みのものを着せるのはまったく別のことです。
あとは、『hirokiさんには落ち着いてフォーマルなものが似合うと思った』というのも、単なる主観。
主観だけが根拠だと、相手に、『フォーマルじゃないです』と言われたときに、スタイリングを組んだ説明ができないです。
その人の良さを明確に伝えられるように意識してください。」と助言します。
阿部講師も「どのグループにも言えることだけれど、テーマの説明が大きすぎます。
冬の朝も人それぞれ捉え方が違うので、具体的にどの場所の何時の朝、と説明してくれたほうが分かりやすいです。
伝えたいことを整理することが大事です。」
<Eチーム>
学生「テーマは『trend leader』です。ファッションアイコンとして流行を生み出していく、新しい個性のある人たちをイメージしました。
『ファッションアイコンとしてありたい』というgatoさんの思いからテーマとコンセプトを考えています。」
学生「どのコーデも、黒をベースにしています。
ageさんは、重厚感のあるスタイル、hirokiさんはトーンの違う青を重ねてミステリアスな雰囲気を出しました。
sadakataさんは肌の露出を避けて、異素材を組み合わせています。
takahiroさんは、がっしりした体格なのでオーバーサイズのアイテムを選んでいます。
kaiさんは全体のバランスを見てスタイリングしています。」と、丁寧に説明します。
菅原講師「いい機会なので、ファッションアイコンを分析してみて。
アーティストごとにルーツがあるし、ファッションには時代背景がある。
例えばビリー・アイリッシュは、オーバーサイズな服を着ているからアイコンな訳ではないよね?
彼女の思想に基づいてあの服を着ている。そこが大事です!
あとは、見る人の気分も反映されているよね。人って、どんなものに惹かれますか?身近にあるもので、参考になるものはたくさんあります。
今の時代や空気感を理解することが大事です。」とメッセージを送りました。
さらに……
「雑誌や映画やYouTubeを見て、研究してほしいです。
クライアントさんに言われたことをそのままやるのではなく、自分の知らないジャンルでもどんどんチャレンジしてほしい。
でないと僕たちスタイリストは、アーティストが好きなものをただ集めるだけの人になってしまいます。
彼らが大切にしている本質的なものを理解してください。」と力を込めます。
どのチームも、スタイリングもビジュアルも一定のクオリティーに達しているものの、
作品に説得力をもたらす「表現力」には未だ改善の余地がありそう。
学生たちも、講師たちの的確なアドバイスを、一言一句、聞き逃さないようにメモしていました。
在学中から、クライアントさんに自分の言葉でプレゼンできるように、授業でたくさんのフィードバックをもらって研鑽を積んでいって!
gatoさんがセレクトしたチームの作品は、決まり次第レポートしていきます!
gato
【PROFILE】
2018 年、突如インディーシーンに現れたエレクトロバンド。post dubstep, future bass, hiphop といった昨今のグローバルトレンドを抑えつつも、日本人の琴線に触れるAsian なサウンドは、現行のインディーシーンにおいて唯一無二の存在。
高い歌唱力、曲を繋いで展開していくDJ ライクなパフォーマンス、映像と楽曲がシンクロするライブには定評があり、クラブシーンやアートギャラリーなど、ライブハウスの枠を超え出演オファーが続出。着々とファンを増やしている。
2019 年末には、無名ながらも恵比寿LIQUID ROOM の年越しイベントにてトリを飾った。現在は、コロナ禍により通常のライブ活動が行えない中、「SYNCHRONICITY 2020 ONLINE FESTIVAL」出演など、活動の場を配信に切り替え精力的に活動を展開中。
【gato 1st album『BAECUL』】
10月14日リリース (ストリーミング、DL、CD)
GATO-001 / \2,300(+tax)
配信リンク https://FRIENDSHIP.lnk.to/BAECUL
(収録曲)
1. G0
2. ame
3. dada
4. babygirl
5. miss u
6. orb -interlude-
7. 9
8. luvsick
9. C U L8er
10. middle
11. males -interlude-
12. throughout
13. natsu
14. the girl
Tower Records https://tower.jp/item/5083474/BAECUL
<オフィシャルサイト> http://gato-official.com/
<Instagram> @gato_band https://www.instagram.com/gato_band/
<twitter> @gato_official_ https://twitter.com/gato_official_
【gato 1st Album "BAECUL" Release Party】
2020年11月27日 (金) 渋谷WWW
open 18:30 / start 19:30
adv \2,800 / door \3,300 (1D別)
ticket:イープラスhttps://eplus.jp/sf/detail/3329770001-P0030001
※10月13日(火) 10:00〜発売
guest act:No Buses
act : gato