20.10.01 23.03.24 更新

ヘアメイク本科が「TIME」をテーマに、ヘッドピース作品を制作!学生たちのユニークな発想に注目【バンタンデザイン研究所】

授業/特別講師/講演会
東京校

ヘアメイク本科(2年)生が、「TIME」をテーマにヘッドピースの制作を行っています。

「TIME」をどのように解釈するのか?

制作に没頭する学生たちのクリエイション過程をチェックしていきましょう。

 

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<仕立さん「マリーアントワネット×脳」>

「テーマは『マリーアントワネット×脳』です。

TIMEというキーワードから、時間や出来事を記憶する脳が浮かんで、そこからアイデアを考えました。

モデルさんへのメイクは、白肌をベースに、ピンクを使って優雅な雰囲気に仕上げようと思っています。」

 

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ヘッドピースには「スライム」を使おうと試みるもの……

「脳を表現するなら、ツヤ感は欲しいね。でも、スライム同士だとくっ付かないんじゃない?

例えば、サランラップで巻いてみてから試してみるのもいいかもよ!」

とアドバイスするのは、ヘッドピース・ヘアを監修するKOHZAKI講師。メイク担当EBARA講師も作品へのフィードバックを行います。

ヘア、メイクそれぞれの専門分野で活躍するプロ講師が監修することで、学生たちはより高度な技術アドバイスを得ることができます。

 

<田中さん「植物人間」>

田中さん「植物人間は、脳の広範囲が活動していないものの、生命維持に必要な脳幹部分は生きている状態のことを指します。

作品では、20歳で植物人間になり、時が止まってしまっている女性をイメージしています。

彼女の記憶は心の中にある、ということを表現できればと思い制作しました。」

ノルディックモスや、イミテーションフラワーといった材料を買い揃えて、試行錯誤。

ネット状の帽子芯に、花材をのせてイメージを膨らませていました。

 

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<増山さん「explosion」>

「爆発を表現したいのですが上手くいかず…。

土台に軽石や綿をのせて、粉を飛び散るようにふりかければ『爆発』の力強さが表現できるのかな?」と悩む増山さんに……

KOHZAKI講師「木工用ボンドを、綿にしみこませておいて。それを使えば安定感のある棒ができるかも」とアドバイス。

「アイデアに対してマイナスなことを言うのではなく、『どうしたら発想が形になるか?』を一緒に考えようにしています。」

また、メイク監修・EBARA講師も

「学生一人ひとりが素晴らしいアイデアを持っています。ですが、どうしたらそのイメージを具現化できるか

ということまでが分からないこともあるので技術面での気づきを与えられたら。」と話します。

 

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<Laiさん「An instant」>

Laiさん「時間はコントロールすることができません。時は、今まさにこの瞬間にしか存在しないもの。

なので表現したかったのは、『今まさにこの瞬間』という時間軸です。柔らかい素材、硬い素材を使い分けるつもりです。」

「手を動かしていくほど、アイデアもどんどん広がります。講師も一緒に考えてくれるので作るのが楽しいです!」と笑顔を見せます。

 

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<多村さん「BONSAI」>

「TIMEというキーワードから、自分は『新旧』や『文化』というキーワードを連想しました。

今、SNSでBONSAI(盆栽)がブームになっているのをご存じですか?

これまでの盆栽というと堅苦しいイメージで若者にはなじみがないイメージですが、

カラフルな盆栽がアップされていて、とても面白いと思いました。

私はメタリックなどの宇宙っぽいカラーが好きなので、アルミワイヤーやPVC素材など機械的、現代的な素材を使って、

まったく新しいBONSAIを作りたいと思っています!」と意気込みます。

何本ものアルミワイヤーを束ねて、よじったり、折ってみたり。

本来BONSAIとはかけ離れた素材ながら、形を工夫するうちに大きな枝のように見えてくるから不思議!

 

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<小林さん「サルバドール・ダリ『記憶の固執』」>

「有名な画家、ダリの作品からインスピレーションを得ています。

メイクには、絵画に使われているオレンジ、茶色、青を使おうと思っています。

ヘッドピースにはアクリルの透明な半球をかぶせて未来的な要素も取り入れたいですね。

今回の課題は、0からアイデアを組み立てていくのが難しいです。

しかもリファレンス(参考資料)を読み込んでいくうちに、頭の中がゴチャゴチャになったりしました(笑)!」

と話しますが、イメージは明確に描けている様子!

 

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他にも、円と円を重ねてどう立体的に見せるか?を思案する学生や、

雨の後の後に地面から香り立つ匂い=Petrichor(ペトリコール)を水色の布で表現しようとする学生など、

一人ひとりがまったく異なる発想でアプローチ。

「卒展(※1)で先輩たちが手がけていないようなアイデア、コンセプトがうまれるといいですね。

実際の現場でも、ヘッドピースを作ることは多いです。

例えば、アーティストのミュージックビデオ、衣装はもちろん、百貨店のディスプレイ用にオーダーを受けることもあります。

アイデアから形を完成させるところまで、ぜひ頑張ってほしいですね!」とKOHZAKI講師も期待を寄せていました。

 

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10月には、学内審査を実施します。

選ばれた優秀作品は、カッティングエッジ(『バンタンデザイン研究所』が主催する在校生を対象とした複合型デビューコレクション)

&ヘッドアートフォトコンテストにエントリー予定です。

どんな完成形にたどり着くのか、未知なる「TIME」から目が離せません。

 

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