こんにちは！バンダンデザイン研究所大阪校です。今回は先日開催された、ファッションYouTuberなかむさんの講演会の様子をレポートします！
ファッションYouTuberなかむさんは、2017年に、バイヤーをしていた古着屋「ブローチ（Brooch）」の商品紹介を目的にYoutubeチャンネルを開設。
回数を重ねるにつれて、国内外のブランドショップの紹介など動画の内容は幅広くなり、現在ではチャンネル登録者数が12万人を超えています。
また、2018年には自身のアクセサリーブランド「6:4【brass】(ブラス)」を立ち上げ、2019年には東京都港区にセレクトショップ「Lieu（リュウ）」を開店しました。
本日は、なかむさんの経歴やYoutuberになったきっかけやファッションへのこだわり、これからのファッションについてなどいろいろと伺いました。参加したのは、将来ファッション業界で働くことを目指すファッションプロデュースコースやスタイリストコースの生徒達。人気ファッションYouTuberの講演とあって、生徒達のファッションにも大いに気合いが入っていました。
なかむさんは学生時代からファッションに強い関心があり、バイト代のほとんどを洋服につぎ込んでいたそうです。でも大学卒業後に就職したのは、大手広告会社。なぜファッション業界に就職しなかったのか？という質問に、「好きな服を好きなように買うために、給料のいい広告会社に就職しました」となかむさんはさらりと答えました。その答えにも納得です。
しかし、毎日スーツを着るのがどうしても嫌になり、好きな洋服を着て、なおかつ、好きな服が買えるぐらい稼ごうと決意し、会社が引き留めるのを振り切ってその広告会社を退職したそうです。そして、バイヤーとして働く古着屋の宣伝のためYouTubeチャンネルを開設し、現在は週に3～4本の動画を公開しています。その動画の編集も、すべて自分で行っているそうです。「初期は短い動画の編集に5～6時間かかっていましたが、今は慣れました」と編集に使っているソフトを紹介しながら、YouTuberとしての経験も語ってくださいました。
今熱いブランドは？という質問には、意外にも”特にない”との答え。我を忘れるほど入れ込んでいるブランドがない分、いろいろなブランドを紹介できるそうです。また、目指すショップ像や、実店舗があることの意義についての質問には、自身のセレクトショップ（Lieu）の話も交えながら、なかむさんの想いを語ってくださいました。なかむさん曰く、「今、アパレル業界は全体的に売り上げが下がり、苦境に立たされています。実店舗よりオンラインショップの方が売り上げの高いショップも多いのです。」
「でも、オンラインショップで分かるのは服の形と色だけ。手触りなどは実際のショップに行かないと分からないので、それを確かめたいという人は少なくないのです。だから、ショップがなくなることも、不要になることもないんです。」ということでした。ちなみに、なかむさんのセレクトショップには和室があるらしく、「服を買う時に悩むためのスペース」という意図があるそうです。悩むための部屋があるなんて、ファッション好きならではの視点ですよね！
最後になかむさんは、人生が変わったタイミングは高校時代にプロスポーツ選手を諦めた時と、広告会社をやめた時に訪れたと説明。そしてなかむさんは「言い訳をしてやりたいことをやらないより、やってみることが大切です」と生徒達に言いながら、ボードに締めの言葉として「やってみる」の一言を書いてくださいました。
なかむさん、貴重なお話を、本当に有難う御座いました。
