自由にテーマを設定し表現する「アートデザインメイク」授業レポート。NATSUKA講師によるデモンストレーションも実施!【バンタンデザイン研究所】
ヘアメイク学部(1年生)の学生たちが、リングライトの前で撮影中……!
目を引くカラフルなメイクアップで、思い思いにポーズを決めています。
一体、どんな授業なのでしょうか?
NATSUKA講師「今日は『アートデザインメイク』の授業です。
全員1年生なので、メイクについては、基礎的な技術を習い始めたばかりだと思います。
ですが、だからこそ既存の型にとらわれずに、斬新なアイデアを生み出すことができます。
技術は、練習を重ねれば上達しますが、どうしても型にハマったものを作りがち。
今しかできない自由な発想で取り組んでほしいです!」と話します。
学生たちは授業専用のインスタグラムアカウント「My ID BOOK」を開設。
合計6回作品をアップし、「自分の好き」を深堀りしていきます。そしてそれらが自身の【ポートフォリオ】と呼ばれる作品集になります。
さっそく、学生の作品をピックアップしてお届けします!
太田さんは「鬼の面」をイメージしたメイク。
「日本の民話とかお化けが好きなので、鬼をテーマに選びました。
お面には、筆がかすれている部分があるんですが、メイクの筆で再現するのが難しかったです。」
また、色を均一に出すことが難しかったそうで、課題も見つかった様子!
こちらは、二瓶さんの作品。
「テーマは皇帝です。国を治める皇帝として風格がありながらも、多くの人を魅了するようなメイクにしました。」
ポイントは、顔に配したゴールドイエローの模様。またリップには青みがかかった色を選ぶことで、クールな雰囲気に。
朝倉さんは「バタフライ」をイメージしたメイクに。
「唇に蝶々の模様を描きました。涼しげにまとめたかったので、全体をブルーで統一しています。」
アイメイクは、ラメラインで華やかさを出すなど随所にまでこだわりが。
NATSUKA講師「はい!では一回手を止めてデモンストレーションを始めます。」
- 顔にメイクでデザインをする
「みんな、アートメイクが初めてとは思えないほど上手ですが、細かな部分を直していくとさらに完成度が高くなります。
例えば、面積の広い部分のペイントをする場合。
ブレンディング用ブラシ(#1)を使って、色をのせていきます。この時、筆を鉛筆のように握るのではなく、後ろの部分を持つと力が入りすぎません。
次に、細い綿棒を使ってアウトラインを整えます。綿棒は、一定方向に引き抜くようなイメージで使ってください。」
- シャープなラインを引く
「シャープなラインを引きたい時は、迷いなく筆を一気に引いていくことが大事!引いたら、ムラを取っていって。」
- 華やかなメイクに似合う「眉」を描く
「バタフライ」をイメージしたメイクの朝倉さんをモデルさんに招いて、NATSUKA講師が解説していきます。
「すごく華やかなメイクだけど、彼女の場合は、全体的に眉尻が落ちてしまっていて勿体ないですね。眉尻を上げると印象が変わります。」
自前の眉山、眉尻の必要ない部分はコンシーラーなどで消し、
下がり気味だった眉尻のラインを上げるように描くと、動きが華やかに見え蝶のデザインがイキイキします。
また鼻根から鼻筋の影になる部分に、薄くノーズシャドウを入れることで、顔の立体感がアップ!
「どんなデザインメイクも、まずはやってみることが大切。
自分のメイクを客観的に見て振り返ることで、これからの課題が見つかります。」とNATSUKA講師。
実際にメイクをして、記録に残して、課題を振り返る!
この繰り返しを継続することで、実際の現場で通用する高いスキルを習得することができますね!
#1……アイシャドウをブレンドするときに使うブラシ。