ヘアメイク本科選択授業「エクステンション」作品撮影に密着!コーンロウ、ブレイズを使ったオリジナル作品とは?【バンタンデザイン研究所】
ヘアメイク本科の学生が、選択授業で「コーンロウ」「ブレイズ」の技術を使い作品のシューティングを行いました!
コーンロウ&ブレイズとは?
スタイリングの手法のひとつです。
まず髪をブロック分けします。
ブロックごとに髪を三つ編みにし、頭皮にそって編み込んでいきます。
三つ編みがほどけないように、強いテンションをかけながら編むのが特徴です。
また頭皮にそわせずに髪を垂らして編み込んでいくスタイルを「ブレイズ」と呼びます。
ご存じの方も多いと思いますが、エクステンションは付け毛のことです♪
監修するのは、勝 恵理子講師です。
2年生(本科生)なので、ヘアメイク撮影には慣れているものの、新しい技術をどこまで活かしきれるか……?
早速、学生たちの作品をピックアップしてお届けしましょう♪
橋本さん
撮影中、モデルさんに顔の向きを変えてもらったり、顔の下から風を入れて髪をなびかせたり。
イメージに近づけるために試行錯誤していく橋本さん。
最終的には顔を下向きにしてから、パッと顔と髪を振り上げる瞬間をとらえるのが「いちばんいい!」という結論に至りました。
「テーマは『天狗』です。白赤黄の配色にこだわりました。
また天狗の仮面を調べていると、金色を使うことが多かったので目元にはゴールドを入れています。天狗らしさが出て良かった!」
と話します。
鈴木さん
「ヴィジュアル系バンドをイメージしました。」と鈴木さん。
モデルさんのビビッドピンクの地毛を活かして、右側はコーンロウ、左側はブレイズにしたのがポイントです。
「ジョイント(エクステンションをプラスするつなぎ目の部分)のきれいさにこだわりました。
コーンロウもブレイズも、ヴィジュアル系アーティストのヘアアレンジではよく使うテクニックなので、
自分の力になっているなっていう実感があります。」
松家さん
「セクション(パーツ分けのこと)をきれいに取りながら、そのときのインスピレーションで自由に編んでいきました。
ヒッピーっぽさを出すために、毛糸をエクステンションとして使っています。
赤をベースにしたメイクは、あえてアンバランスに仕上げています。」
「ブレイズとフィッシュボーンを組み合わせてもかわいいと知ることができて、表現方法が一段と広がった気がします!」
田島さん
周りから「モデルさんと似ていて姉妹みたい!」と言われていた田島さん。
撮影中もポージングを指示して、モデルさんとの息もピッタリ!
「テーマは『花火がパンッと散るようなイメージ』。
コーンロウは根元がポイント。いかに浮かずに、表面をシュッと整って見せられるかに技術力があらわれます。
なので、根元はきれいに見えるように押さえながら作りました。」
とこだわりを教えてくれました。
また、中には、「今日、正直なところ逃げ出したかったけれどやってよかった」と話す人も。
コーンロウに苦手意識があったという向島さんは、
「頭皮から浮かないようにするには、頭をおさえなきゃいけないし、髪をキツく引っ張らないといけないんです。
モデルさんに『痛くない?大丈夫ですか?』と聞きながらやりました。
細かく編み込めるか不安でしたが、無事仕上がって嬉しいです!」
とにっこり。苦手だったからこそ、完成したときの喜びもひとしおです。
林さん
フランス語で波という意味の「Vague」を完成させた林さん。
波が太陽に照らされて、宝石のようにキラキラ輝いているイメージなのだそう。
「こだわったのは、セクションを取ることと波のうねりを毛流れで表現すること。
朝9時半からモデルさんに来てもらい、撮影直前の17時まで作っていました。途中、集中力が切れそうになりましたが頑張りました♪」
順調にシューティングを終えて、勝講師は、
「今までウィッグでやっていた技術を人頭(じんとう)に応用することができました。
編み辛いと感じたか、人頭のほうが楽と感じたかは人それぞれでしょう。
ヘアメイクアップアーティストとして仕事をするうえで、ひとつの技術として身につけておいてほしいと思います。」
と締めくくりました。
2020年の卒業制作ヘアメイクショーで、早くも技術を使って作品発表する学生もいるのだとか!
習った技術をモノにして、表現力の幅を広げていってください!