陶器のようなすべすべの肌に、印象的なアイメイクを施した韓国アイドルのヘアメイクを担当する、
韓流メイクアップアーティストについて紹介します。
また、韓国メイクを学ぶ方法や韓国でメイクアップアーティストになる手順、
取得しなければならない国家資格についてチェックしましょう。
韓流メイクアップアーティストの実情とは?
色白で透明感のあるツヤツヤな水光肌に、アイラインをしっかり引いた意思を感じられる強い目元が魅力的な、
K-POPアイドルのメイクを真似したいと思う方は多いのではないでしょうか。
そして、韓国アイドルのメイクを担当するプロのメイクアップアーティストに憧れる人も増えています。
放送局所属・シャプ所属のメイクアップアーティストの違いとは
韓国でプロのメイクアップアーティストとして活躍する人は、
大きく分けて、放送局に所属する場合と、
「シャプ」と呼ばれる韓国アイドルや芸能人御用達の美容院に所属する場合の2つがあります。
放送局で働く韓流メイクアップアーティストは、
ニュース番組やバラエティ番組などに出演する芸能人のメイクを担当する仕事です。
毎月の給料が決まっていて、安定的に働ける特徴があります。
一方、韓国アイドルなどの多くは、放送局のメイクアップアーティストにお願いするのではなく、
シャプに通ってメイクしてもらうことが一般的です。
シャプのメイクアップアーティストは、人気アイドルのメイクを担当する機会が多いものの、
歩合制で給料が不安定という面があります。
下積み時代は長い
これは日本でも同じことかもしれませんが、韓流メイクアップアーティストも、
すぐにメイクアップアーティストになれるわけではありません。
韓流メイクアップアーティストとして就職できても、最初は掃除やメイク用品のお手入れなどの仕事を任されることが多いようです。
下積み時代は決して短くありませんが、その間に先輩の仕事のやり方やテクニックを間近で見ながら学び、
やがて実際にメイクができるようになります。
シャプでは、それぞれのシャプごとのメイク方法を教えてもらうこともあるそうです。
スタッフとデザイナーの収入差はどのくらい?
下積み時代の韓流メイクアップアーティストはスタッフと呼ばれます。
一方、実際にアイドルにメイクをするプロは、デザイナーといわれるようです。
スタッフとデザイナーは、給料面での格差が歴然と現れます。
スタッフ時代の月収は10万円にも満たない金額であるといわれています。
シャプのスタッフは住居つきである場合が多いそうですが、それでも厳しい生活になることが想像できます。
しかしデザイナーになれば、歩合制なので頑張り次第で高収入になることも夢ではありません。
どれくらいでデザイナーに昇格できるの?
スタッフからデザイナーになるまで、どのくらいの期間がかかるでしょうか。
シャプによって異なりますが、昇給試験が設けられているので、
それを半年か1年に1度くらいの頻度で受けて、レベルを上げていきます。
最終的にはデザイナーとして認められるための試験を受けて、それにパスすれば見事デザイナーになれるようです。
スタッフからデザイナーになるまでの目安の期間は、5年前後といわれています。
スタッフでも韓国アイドルにメイクできる?
下積み時代のスタッフは、掃除などメイク以外の仕事がメインであると先に紹介しました。
しかし、シャプのデザイナーは多くの韓国アイドルのメイクを担当しているので、
デザイナーが不在の際などに、韓国アイドルのメイクを代わりに任されることもあり得ます。
韓国メイクの学び方とは?
独学で勉強する
日本でも、テレビ、雑誌、広告、ライブなど、韓国のアイドルやモデルを目にする機会はたくさんあります。
韓国メイクのやり方を細かく紹介している動画もYouTubeやTikTokなどに多くアップされています。
それらを見ながら独学で韓国メイクを学ぶこともできるでしょう。
この方法なら、お金をかけずに自宅で勉強することができます。
ただし、韓国でメイクアップアーティストを目指すなら、韓国語の勉強も必要です。
韓国メイクの技術と韓国語の両方を学ぶには、独学では限界があるのが実情でしょう。
韓国にメイク留学する
韓国に留学してプロの韓流メイクアップアーティストを目指す方法もあります。
韓国では、メイクスクールや専門学校に通うのが一般的です。
韓国の専門学校に通いながら、現地で国家資格取得を目指すことができます。
実際に本場韓国でメイクを学べるのは大きなメリットである一方、
韓国語を話せなければ現地の韓国人と一緒に授業を受けて学ぶことは難しいでしょう。
まずは韓国語を学ぶ語学学校に通って十分な語学力を身につけてから、
メイクの専門学校に通う方法を考えなければなりません。
日本で専門学校に通う
韓国に留学せず、日本のメイクの専門学校に通ってメイクの基本的なスキルを身につける方法もあります。
ただし、日本のメイク専門学校の多くは、国内の美容師免許取得を目指すべく、
カリキュラムが組まれています。
日本ではなく韓国でメイクアップアーティストとして活躍したいなら、
韓国での資格取得の勉強をサポートしてもらえるコースがある学校をおすすめします。
ちなみに、韓国では国家資格がないとメイクアップアーティストとして活躍することはできません。
資格については、後ほど詳しくご紹介します。
韓国でメイクアップアーティストになるには?
韓流メイクアップアーティストになるためには、韓国メイクのスキルを身につけることはもちろん、
韓国語でのコミュニケーションをこなしながら現地の国家資格を受けられる語学力を身につけることや、
現地で働くためのビザの取得が必要になります。
具体的には次のようなプロセスを経て、韓流メイクアップアーティストを目指すことになります。
1 韓国メイクのスキルを身につける
2 韓国語を勉強する
3 韓国の国家資格を受けて合格する
4 ビザを取得する
韓国でメイクアップアーティストになるのには資格が必要
韓国でプロのメイクアップアーティストになるためには、国家資格を取得しなければなりません。
試験の内容や受験資格など、詳しく見てみましょう。
試験内容(筆記と実技)
国家資格の試験は、筆記試験と実技試験があります。
まずは筆記試験を受けて、それに合格すると実技試験に進みます。
実技試験は、筆記試験に合格してから2年以内にパスしなければなりません。
国家資格の試験は年に複数回行われています。
受験資格
韓流メイクアップアーティストになるための国家資格には、特に受験資格はありません。
学歴や経歴といった制限もありません。
出願方法(インターネットで申し込む)
国家資格への出願は、インターネットで行います。
受験料
受験料は、筆記試験は11,900ウォン、実技試験は17,200ウォンです。
韓国の1ウォンは、およそ0.1円です(2022年8月現在)
難易度
国家資格と聞くと難易度が高い試験をイメージするかもしれませんが、
韓国のメイクの試験は合格率40%ほどといわれています。
決して狭き門というわけではなく、しっかり韓国語をマスターしてメイクについて勉強すれば、
合格を目指せるでしょう。
韓流メイクアップアーティストになることも夢じゃない!
日本ではラインをぼかしてナチュラルに見せるメイクが主流ですが、
韓国は透き通るような上質な肌が基本であり、眉や目元などのメイク方法も異なります。
韓国メイクをマスターして、韓国でメイクアップアーティストとして活躍したいと思う人は多いでしょう。
日本人が海外で活躍するためには、語学力を身につけて現地の国家資格を取得するなど、
高いハードルはありますが、決してできないことではありません。
韓流メイクアップアーティストを目指してみてはいかがですか?
韓国アイドルのメイクを勉強したいならこのコース
ファッション・ヘアメイク・デザインなどの専門学校として知られるバンタンデザイン研究所では、
韓国アイドルのメイクを勉強したい人のためのコースもあります。
例えば「メディアヘアメイク総合【3年制】」コースなら、2年次と3年次にしっかりと韓国語と韓国語資格対策を行います。
また、韓流ヘアメイクや韓流スキンケアについて学べるカリキュラムも組まれています。
韓国資格対策や韓流メイクも学べる
・メディアヘアメイク総合【3年制】
https://www.vantan.com/faculty/hairmake/hm-01/index.php
メイクの基礎から韓流ヘアメイクのテクニックも学べる
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