ブランドプロデューサーとは、ブランドをプロデュースする総括責任者のことです。
ブランドのコンセプトから企画、商品開発、販売、商品管理など、あらゆることの責任者となる職業です。
当記事では、ブランドプロデューサーの仕事内容や必要なスキル、年収・キャリアステップについて解説します。
<ブランドプロデューサーとはどんな職業?仕事内容は?
ブランドプロデューサーは、ブランドの統括責任者にあたります。
例えば、アパレルブランドの立ち上げから運営までを考えてみましょう。
ブランドを立ち上げるため、誰に自分たちのブランドの服を着てもらいたいのか、
どんなシーンで着てほしいのかを想定したうえでコンセプトを考え、
ブランドを作り上げていく戦略を立てるのがブランドプロデューサーです。
そのうえで、商品開発の指揮を執り、デザイナーや制作現場と連携して服を作ります。
店舗づくりや内装・外装、ブランドロゴのデザインなども、ブランドプロデューサーが責任を持って指示を出します。
広報担当者は、商品をメディアにプロモーションしたり、イベントを企画したり、SNSで発信を行います。
また、宣伝部が広告を打ち、さらなる売上アップを目指します。
そのような場面のすべてに携わりながら内容をチェックし、責任を負う仕事がブランドプロデューサーです。
また、ファッションブランドは、春・夏・秋・冬の4シーズンごとに新商品を提案していくのが一般的です。
ブランドプロデューサーはそれぞれのシーズンでトレンドやマーケットのニーズを考えながらコンセプトを立て、商品開発を行います。
加えて、シーズンごとの商品を売るためのマーケティング戦略を考え、
SNSや広報、広告の発信内容に指示を出し、上がってきたものを確認します。
ブランドプロデューサーは、ブランドを立ち上げ、育て、守り、発展させる、
ブランドの産みの親ともいえるかけがえのない存在です。
ブランドプロデューサーの年収とキャリアステップ
ブランドプロデューサーになるには、いくつか方法があります
もともと他業種のプロデュースをしていた人や、自分でプロデュースを始める人(フリーランスや企業)、
プロデュース会社からブランドプロデューサーになる人が多いでしょう。
中には、アパレルブランドでキャリアをスタートさせる人もいます。
その場合は最初は販売員として店頭に立って接客を行うことが多いでしょう。
やがて3~5年目くらいになり、企業内のファッションプロデューサーとして仕事を任されるようになると、
プロデューサー業務を学びながら経験を積むことができます。
このときの年収イメージは、300~400万円程度といわれています。
プロデューサーとしての経験を重ねていけば、やがてチーフプロデューサーとしてキャリアアップも目指せます。
その際の年収イメージは400~600万円ほどです。
将来的には、ブランドプロデューサーになることも夢ではありません。
社内でブランドプロデューサーになることはもちろん、
独立することも視野に入れると、年収700万円以上も目指せるかもしれません。
ブランドプロデューサーに求められるスキル
ブランドプロデューサーの仕事は多岐にわたるため、求められるスキルもさまざまです。
企画力
新しいブランドを一から作り上げるときには、どんな世界観にしたいのか、誰にどんな服を売りたいのか、
店舗の場所や価格など、綿密な企画を立てる必要があります。
それを企画書にまとめてプレゼンを行い、企業のトップや出資者に賛同してもらってはじめて、
ブランド立ち上げに向けてのプロジェクトがスタートします。
ブランドプロデューサーには、しっかりとした企画を立てられる力がなによりも重要です。
マーケティングスキル
ブランドをプロデュースするためには、業界や社会のあらゆることにアンテナを張り、
時代のトレンドを把握する必要があります。
それらを理解した上で、商品や店舗のブランディングを考えていくマーケティングのスキルも重要です。
現代では、SNSを使った広報戦略が必須となっているため、
SNSを活用したマーケティングスキルがあるとプラスになるでしょう。
コミュニケーション力
ブランドプロデューサーは、あらゆる人と関わりながら仕事をします。
例えば、商品開発の場面ではデザイナーやマーチャンダイザーと、商品販売の場面では店舗の販売員やマーケティング担当者と、
店舗づくりの場面ではインテリアデザイナーや建築会社とやりとりをします。
多くの人たちと連携を取りながら仕事を進める必要があるため、
コミュニケーション力はブランドプロデューサーにとって必須スキルといえるでしょう。
マネジメント力
ブランドプロデューサーは、商品開発はもちろん、生産管理も担う仕事です。
商品開発を行うときは、新商品を店舗で販売する時期にあわせてスケジュールを立て、コンセプトづくりをスタートします。
デザイナーや生産現場のスタッフとやりとりしながら、スケジュール通りに商品を納入できるよう、マネジメントしていかなければなりません。
また、生産管理とは、生地やボタンなどの材料を調達して縫製工場へ指示を行い、
製造する商品の品質を落とさず、一定の流れで商品を生産できるように管理をする仕事です。
商品開発にも生産管理にもマネジメント力が必要になることはいうまでもありません。
ブランドプロデューサーになるには?
ブランドプロデューサーになるためには、ファッションの基礎知識はもちろん、
企画力やブランド立ち上げの工程、ファッション業界やマーケティングに関する勉強もしておくといいでしょう。
ブランドの運営について、あらゆる角度からの見識を深め、知識を身につけることをおすすめします。
ブランドプロデューサーを目指すなら専門学校がおすすめ
ブランドプロデューサーを目指すなら、専門学校に通うのがおすすめです。
ファッションの知識が身につくことはもちろん、企画力やマーケティング力なども培うことができます。
また講師による添削指導を受けながら、個人のレベルにあわせて学ぶことで、確実にスキルアップできるのもメリットになるでしょう。
やりがいがあるブランドプロデューサーの仕事
ブランドプロデューサーは責任のある大変な仕事です。
しかし、ブランドをプロデュースする経験は、限られた人しかできない貴重なものになるでしょう。
ファッション業界で成功したい人は、大いにやりがいのあるブランドプロデューサーを目指してみてはいかがでしょうか。
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