23.03.31 23.05.30 更新

【THE POWER OF DESIGN】バンタンデザイン研究所大阪校卒業修了制作展

イベント
大阪校

今年も、即戦力として活躍できる力を学び、
身につけた学生たちの集大成の発表が行われました。

コロナ禍を経て、大々的にイベントが開催されるのも久しぶりなので、
裏で運営するスタッフや講師の皆さんも気合いたっぷりです!

会場は堂島リバーフォーラム。
広々とした空間に用意されたランウェイと多くの座席は学生たちの気持ちを盛り上げてくれたことと思います。
バンタンデザイン研究所の卒業展示はヘアメイクフォトの展示、ビジュアルデザインの展示、写真展示、ミュージックアルバム展示、スケートボード展示がそれぞれ行われ、来場者は各ブースの前で楽しんでいました。

展示ブースとは別に、
ランウェイショー形式で発表が行われた様子をご紹介していきたいと思います。

第一部ではヘアメイク専攻/メディアヘアメイク総合、
高等部美容師・ヘアメイク総合で学ぶ学生が
“futuristic”をテーマに2年間の集大成をかたちにしました。

それぞれが思い描く未来的なメイク、スタイルが全く別のものなので、
ランウェイにモデルが登場するたびに観客は驚かされました。

それぞれの想像力や連想するものを表現して伝えたい!
というパワーが満ち溢れた空間でした。

中でも、TeNさんの作品は
宇宙人や異世界を思わせるデザインのメイクを
世界観ごと創り上げた様子は圧巻でした。

足元から妖しく揺れる毛の動き、
口から出た丸い物体、
黒いドット柄と華やかなピンクカラーの多色グラデーションのコントラストは
ロマンチックでありつつ、グロテスクでもあり、
完成された世界観に引き込まれました。


一体どうやって作ったのか気になるほど長くうねるネイルチップ、モデルたちの歩き方、
選択された音楽まですべてが決定するまでにどれぐらいの時間が費やされたのでしょうか。


一瞬で会場を飲み込む迫力があるショーでした!


第二部では高等部ファッションデザイナー・スタイリスト総合、
専門部、WSファッションデザイン専攻、ファッションディレクター総合の
4つのクラスの作品が発表されました。



高等部のファッションショーは
一人あたり3作品をランウェイに登場させるスタイルだったのですが、
Riri Nomuraさんの作品が印象的でした。


日本古来の民族的な雰囲気がありつつ、
丈のバランスやコントラストによって細やかでモダンな印象を創り出していました。


どの学生の作品も3体の作品に込められた思いが溢れていたので、
高校生とは思えない迫力がありました。


続いてスタイリスト専攻2年次によるスタイリングショーが始まります。
テーマは“パラダイムシフト”で、
それまで当然だと思われていたことが革新的に変化する様を、
ファッションを切り口に表現していきます。


Hina Hamanoさんの作品は
黒いフルレングスのドレスからバレリーナのような羽根でできたチュチュが現れる仕掛けがされていて、
観客たちを驚かせていました。

印象的だったのは
キッズモデルが長い裾を引きずって登場したChisaki Satoさんの作品です。

オーバーサイズなのか、こういうデザインなのか、
既成概念が覆り、観る人によってとらえ方が変わる
まさにパラダイムシフトのテーマを上手に捉えていたと感心させられました。


それぞれがどのように自分の中で与えられたテーマを昇華したのかということを
考えるのがスタイリングショーの面白いところでした。



WSファッションデザイン専攻のショーでは
より固まったそれぞれの個性を表現したブランドとしての表現が発表されました。
こちらのショーでも1ブランドあたり3作品~5作品がランウェイに登場したのですが、
全作品の統一感があるブランドが印象的でした。

例えば、Siika Umekiさんの服が持つ強さと人体の美しさを感じさせる作品、
Naozumi Nakaokaさんのリラックスムードのあるシルエットは実際に着てみたいと思う人が多そうだと感じました。


ランウェイショーの最後を飾るのは
ファッションディレクター総合3年次による発表です。


ブランドのコンセプトづくりからデザイン、
縫製に至るまでの全プロセスをメンバー自身が行っているので、
より世界観が凝縮されたショーであるといえます。

3人のユニットによって作られているYrr!のように、
すでにお店に並んでいそうだと感じるブランドもあり、
着てみたいと思わせられるものがたくさんありました。

どのブランドにとってもこれから信念を持って夢を叶える
第一歩となった一日だったのではないでしょうか。


今回のショーを観覧していて、私がもうひとつ印象的だったシーンがあります。
それは、親御さんや卒業生やこれから入学を検討しているのだと思われる参加者の視線。
最前列で動画や写真を無心で撮り続けている様子は感動的でした。

夢を応援されている人、夢を応援する人、夢を叶えたい人、
そして裏方で働いていた夢を叶える手助けをする
講師の皆さんの熱い気持ちに溢れる一日でした!


皆さん、本当にお疲れ様でした!!

シェアする